永人のよそ道

相談者にとって「有名の無力」よりも「無名の有力」でありたい
天に唾だったゴーンの『動画メッセージ』
井上久男
日産自動車カルロス・ゴーン氏の事件に関して、9日も世間を騒がす出来事があった。4度目の再逮捕前に録画されたゴーン氏が事件について語る映像を、弘中惇一郎弁護士が公開したのだ。
 
当初は、ゴーン氏は実名を挙げて批判を展開するとの情報も流れたが、いざふたを開けると実名は伏されていた。映像の原本では実名が語られていたが弁護団が編集、カットしたという。
専門家の中には、名誉棄損で逆に訴えられるリスクがあったからではないかと見る向きもある。
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 まず筆者が注目したのはゴーン氏が発した次の言葉だった。
「この2年間で3回の業績修正があり、何度も不祥事がありました。会社が多くの難題に直面していることが問題ではありません。起きた問題への対処の仕方が会社の信頼を損なっているのです」
実名ではないものの『ゴーン追放』を主導した西川広人日産社長への批判であることは明白だ。
西川氏は2017年4月に社長に就任してから丸2年経つが、業績の下方修正をしているし、17年9月には完成車検査の不正問題が起こって出荷が止まった。業績が上向く気配もない。検査不正問題でも対策が出来て、出荷再開を発表した直後に、検査員になるための社内試験の問題が事前に漏洩していたことなど、新たな不祥事が発覚した。ゴーン氏は『西川社長の対応がマズイ』と言っているに等しい。
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 また『日産に対する私の愛情は厳しい試練を経た後でも変わらない』といった発言もあった。
私を被告に追いやった西川氏は憎たらしいが、現場で働く社員は『仲間』であり、愛している、と言っているように感じ取れる。これまでもよくゴーン氏は、『日産は私の子供のようなものである』と語っていた。1999年に来日して、日産を倒産の危機から救って以来、「手塩にかけて育ててきた会社」という自負があるからだ。やや情緒に訴えるこうした発言によって情け深い日本人を理解者としたいのかも知れないが、日産やゴーン氏を20年以上取材してきた筆者の目に、ゴーン氏の今回のメッセージの多くが『天に唾する行為』の様に映った。
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日産の業績が今低迷しているのは、魅力ある車がなく、特に収益源だった北米で大幅な値引きをしないと売れないからである。
その大本の原因は、開発コストを削ってルノーへの配当に回してきた「ゴーン流経営」にある。
検査不正問題も、必要な人員を配置しなかったから起こったわけだが、これも同様だ。
ゴーン氏は今回の事件は『陰謀』だとも主張。しかしそれを示す明確な根拠も挙げなかった。
やはり、ゴーン氏がこの20年間、日産で何をやって来たかを見ない限り、今回の事件の本質は見えてこない。 続く

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ゴーンVS日産・ルノー最終戦争
ゴーン氏に媚びて甘い汁を吸った幹部


日産自動車前会長・カルロス・ゴーン氏がやってきた『悪事』を薄々知っていながら見逃してきた日産の取締役会は機能していなかったというか、コーポレートガバナンスが腐りきっていたと、昨日最後で述べた。
ゴーン氏に媚びて甘い汁を吸ったひとたちもいるのである。日産の元役員が打ち明けた。
『ゴーンに付与されたストックオプションに所得税がかかっていたが、こんなに高い税金は払わないと言って、一時期まで会社に所得税分を補填(ほてん)させていた。他の役員も同じ対応だったので、おいしい思いをしているわけです』

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ゴーン氏の来日前まで、日本ではストックオプションは譲渡扱いされていて、税率は所得税より低かったが、税制変更で累進課税されるようになった。それをゴーン氏が激怒して所得税分を会社が補填することになったのだ。
今ではこうした補填制度は無くなったようだが、そのころにゴーン氏に媚(こ)び、大量のストックオプションを付与された人は『成金』になった。
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その代表格が2003年から5年間共同会長を務めた小枝 至(大凶名)氏だ。ゴーン氏に忠実に従い、下請け企業に対するコストカットを進めたことでも知られる。
その小枝氏は今では都内で億ションに住み、ビルも保有して『不動産屋』だ。
 
恨みを買う、いわば「汚れ役」なので、ゴーン氏がそれに報いた面も有るのだろう。小枝氏が引退後、その役目を受け継いで現場や取引先へのコストカットを指示してきたのが、
現社長の西川広人(吉名だが基礎運凶)氏で、
「ゴーンチルドレン」の一人だ。
西川広人氏の17年度の報酬は約5億円。
トヨタの豊田章男(完全大吉名)社長よりも高い。

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そして「チルドレン」の一人で忘れてならないのが取締役の志賀俊之(完全大吉名)氏である。08年から13年までナンバー2の最高執行責任者(COO)を務めた。ゴーン氏から業績悪化の責任を転嫁される形で、COOを退任。
その後、日産取締役との兼任で官民ファンドの産業革新機構(当時)の会長に就任した。両社で役員を務めることは利益相反の恐れもあるが、ゴーン氏は志賀氏を取締役に留めた。これには訳がある。
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同じ年の志賀俊之氏(性格は賀俊21・一の位1で木の性質)と西川広人(性格は川廣18・一の位8で金の性質。故に二人の相性は凶、性格不一致を来たし、金属で木を切り倒すように西川氏の方が志賀氏よりも性格と人間性が強いことを意味する←永人解説)氏が犬猿の仲であることは日産の幹部にとって公然の秘密。ゴーン氏はあえて志賀氏を残留させることで取締役役会での多数派工作を図り、社長の座を譲った西川氏をけん制したのだ。
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こうしてゴーン氏は有能で且つ従順な日本人役員を巧みに使い、日産を支配した。
日産OBはかつてこう語った。
「ゴーンの統治手法は、現地人に現地人を管理させるという点で、フランスの植民地支配と似ている」
フランスの植民地では、ベトナムやレバノンなどを見ても分かるように、統治が終わると内乱が起こっている。 続く

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ゴーンVS日産・ルノー最終戦争
ゴーンの会社私物化を黙認していた役員たち
日産自動車の臨時株主総会が4月8日都内のホテルで開かれた。議案はカルロス・ゴーン前会長とその最側近だったグレッグ・ケリー氏の取締役解任、新たにルノー会長となったジャンドミニク・スナール氏の取締役選任だ。
「ゴーン氏とケリー氏の二人だけで事件が起こったわけではない。現経営陣は責任を取って総退陣すべきだ」。至極もっともな質問が株主から飛んだ。今回の問題の核心をついている。
これに対し、日産の西川広人社長は『責任は非常に重く受け止めている。次のステップが見えた段階で自らの処し方を考える』と答え、退任時期の明言は避けた。現在の混乱を収拾し、ゴーン氏無き後の経営体制をある程度軌道に乗せてから責任を取るということなのだろう。
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『裏報酬』の噂はあった
質問が核心を突いていると筆者が思うのは、有価証券報告書に虚偽の報告を書いたとされる金融商品取引法違反については、「西川氏ら経営陣は薄々知っていたのではないか」といった声が日産社内からも出ているからだ。またゴーン氏逮捕直後に事件の感想を元日産幹部に聞くと、「『裏報酬』を貰っているという噂があったので、全く驚かなかった」との事だった。会社の『私物化』についても、こんな証言がある。

「ゴーン氏の前妻が東京・代官山で経営していたレバノン料理店の仕入れ代金を日産名義のポートレートカードで支払っていたので、それを秘書室長が注意すると、ゴーン氏はその室長を左遷した。そうした話が車内で広まってゴーン氏に意見が言えなくなった」と日産の経営中枢にいたOBは振り返った。連載1回目でベンチャー投資のための子会社として設立した筈の企業がいつの間にかレバノンやブラジルにあるゴーン氏の豪邸保有の会社に変えられ、連結対象からも外されて会計監査の目を潜り抜けていたことを紹介したが、会社設立や、そこからわずか1年後に不自然にも連結から外すことは、いずれも日産の経営会議で承認。多くの役員が知っていた訳で、怪しいけど、意見を言うと飛ばされるので、黙認していた可能性もあるのだ。
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今回のゴーン氏による会社の私物化は、多くの役員・幹部が見て見ぬ振りをした結果、悪質さが加速された面は否定できない。そして、増長したゴーン氏を制御できなくなって、検察という国家権力に頼ってゴーン氏を放逐したのである。
何とも後味が悪い。
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健全なコーポレートガバナンスの会社であれば、社内調査した『私物化』の証拠を突きつけ、取締役会で緊急動議でも出して解任した後に、刑事告発して司法の判断を仰ぐだろう。

それが出来なかった日産はガバナンス体制が根底から腐っていたのである。 続く

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ゴーンVS日産・ルノー
最終戦争
4・9日刊ゲンダイ・井上久男
胡散臭い話が多かった中近東の日産
 東京地検特捜部は4月4日、日産自動車のカルロス・ゴーン前会長を会社法違反(特別背任)で4度目の逮捕。特捜部はいよいよ「本丸」に切り込んできた。
今回の逮捕容疑は2015年から18年にかけて、日産のCEO直轄日の中から1500万ドル(約17億円)がゴーン氏の友人が経営する中近東のオマーンの販売店に流れて、そこからゴーン氏が事実上管理するレバノン・ベイルートの会社に500万ドル(約5億6000万円)が還流していたというものだ。
同じく特別背任だった3度目の逮捕は08年のリーマン・ショック後にゴーン氏個人の為替スワップ取引の損失を日産に付け替えたことや、その信用保証の見返りにサウジアラビアのゴーン氏の知人に日産からカネが流れていたことが容疑事実だった。
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筆者が今回の逮捕が「本丸」と言ったのは、3度目の逮捕では、個人の懐に直接会社の資金は流れていないようだが、今回はゴーン氏個人に還流しているとみられ、「私物化」の色彩がより濃厚となったからだ。文句のつけようのない『特別背任』と映ってしまう。
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日産では中近東に関して胡散臭い話が多い。
「05年ごろ、オマーンに当時で東洋最大級のショールームを作った。その後、オマーンに出張に行くと、お土産は旧東ドイツ製の400万円もする高級時計だった」と元役員は打ち明ける。
そしてあまりにも高価なので秘書室経由でその時計を返そうとしたら、「ゴーンさん以下皆さんが貰っているので、あなただけが返すと角が立つ」と貰う様に説得されたそうだ。
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また日産は10年12月、有望なベンチャー企業への投資のための子会社としてオランダにジーア社を設立。しかし、わずか1年後にジーア社は子会社から外された。
現在は日産本体との間に3社が介在、ベンチャー投資ではなく、ゴーン氏の豪華邸宅を保有している。監査の目が届かないように意図的に連結対象から外されたのだろう。
ジーア社は租税回避地のバージン諸島などに多くの関連会社を設立、その一つベイルートにある「フォイノス」は購入と改築で日産が18億円余り支払ったゴーン氏の同地にある邸宅を保有している。
 
今回司法取引をして罪を逃れたCEOオフィス室長などを務めたハリ・ナダ専務に対し、ゴーン氏が『フィノスの口座に150万ドル(約1億7000万円)送金して欲しい』といった社内メールが残されているという。
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これまでゴーン事件は捜査手法にばかり焦点が当たってきたが、事件になっていないことを含めて、ゴーン氏が経営者として日産で何をやって来たのかを見ないと、事の本質を見失う。

そうした点を意識しながら、ルノーとの関係も含めてゴーンなきあとにこれから何が起こるのかをこの連載で述べて行きたい。続く

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もう諦めてはいるのですが・・・最終回
4月1日令和の元号が決まった。国民の誰しもがデタラメ安倍晋三総理の「安の文字」が入らずホッとしていた。
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夜、栃木の榮江さんから電話があった。
榮江「先生からオセロゲームの様に急激にバタンとひっくり返る様な変化が来ますからと言われましたが、あれから一週間毎日のように奇跡が起きています。もちろん新しい主人の名(撰名)を書いたガーゼを○○○○○に入れました。吉野先生!あのパチンコばかりしていた主人が何と言ったか想像つきますか?」

永人『パチンコ遊びもあまり気が進まなくなった、とでも?・・・』

榮江「そうなんです。何であんな無駄なことをしていたんだろうな。“さっぱり面白くなくなった。もうやめるから”と言って、その後は家の中を掃除したり、冷蔵庫に入っているもので食事をすませ、“まだ冷蔵庫にいろいろあるから新鮮だからと言って余計なものはなるべく買わない方がいいね”等と言うんですよ。びっくりしました。自分が買い置きを食べないので無理して私が新しいものを買う訳ですからね。
それから車で他県へまたいで片道3時間のところへ営業に行く日に『往復6時間は大変だろうから俺が運転してあげるよ』と言うんです。今までそんな思いやり的な言葉など口から出たことがありませんから私だって驚きますよ。気味悪いから断って一人で行きましたけれどね。ハハハ・・・」
『良かったですね。今度御主人から言われたら素直に運転してもらったらどうです?その変化は本物ですよ。好意を素直に受けて・・・恥ずかしいですか?』
主人の急激な変わりように驚いている様子だった。
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「ところで今月下旬に私の知り合いと、留学から帰ってくる娘と三人で是非石巻へ行きたいと思っているのですが、よろしいでしょうか?」
『どうぞ、おいで下さい。それから、五月の連休後に私が一度そちらに伺おうと思っていますので、その折にはもし話を聞きたいという方がいらっしゃればお話しさせて頂こうと思っていますが、どうでしょう?』

 「それはそれで吉野先生のお話を聞きたい人は大勢いますから、その時はかえってこちらこそ宜しくお願いしたいと思います。本当に有り難いです。それから肝心の私自身のことですが、撰名を名刺に刷って使っていますが、信じられないくらい順調に営業の結果が出ています。いろいろな意味で自信がついてきました。」
『何よりです。これからもがんばってください。生まれ変わったご主人の新しい生き方についてどうか信じて温かい目で見守ってください。近々に私もお会いしたいと思っています』
「私、主人と頑張りますから!!今日はこのくらいで失礼いたします」
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 どのケースに於いても、苦労の歴史が長いほど、苦労の量が多いほど反動で良くなるのも早いがこれは本当に不思議な事でもある。
良かったよかった。榮江家に末永い幸せを・・・
――幸せかげんはお湯加減
それぞれ違う温かさ――
終わり

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