永人のよそ道

相談者にとって「有名の無力」よりも「無名の有力」でありたい

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糸山英太郎襲撃事件

糸山英太郎襲撃事件②
56回
そもそもの発端は、明日12月20日に新高輪プリンスホテルで予定されていた糸山英太郎主催の「新日本フォーラム」と銘打たれたパ―ティ―にあった。
 
パ―ティーは糸山の後見人、笹川良一・日本船舶振興会会長、羽倉信也・第一勧銀頭取ら著名人が講師になった後援会という触れ込みだったが、要するに選挙目当ての資金集めが狙いだった。
 
このパ―ティ―券が一枚3万円、それが各企業に押し付けられてきた。押し付けといってもほぼ強制的な売りつけと言ってよく、銀行が大体1500万円、建設会社が1000万円ずつの配分だった。
 
しかもそのやり口もかなり強引なものだった。
 
そこで関西のある大手建設会社(一部上場)ツテを頼って野村に泣きついてきた。
 
その建設会社は銀行管理になっている赤字経営。
「やっと立て直しに入ったばかりの時期に、そんな1000万円のパーティー券などとても買えるものではない」と断ったところ、糸山英太郎の弟から電話が有って
 
「そういうこと言ってると、ゼネコンの工事させないよ」という電話が入ってきた。こうなるともはや国会議員という立場を利用した脅しである。
 
相談を持ち込まれた野村は、例によって権力者の横暴さに激怒した。かと言って、相手は尋常な男ではない。とうてい、まともに話をしたところで通じそうもなかった。
 
そこで野村は考えた。どうしたらいいか、一番いい方法は何か・・・と思案した末に[よし、パ―テイ―そのもをすっ飛ばしてしまえ]という結論に達したのである。
 
野村はその建設会社が糸山から押し付けられた分の300枚のパ―ティ―券を引き取ってやることにした。
 
と言っても出所したばかりで金もなかったから、知り合いの某会社社長に引き取ってもらったのである。
 
野村はそのパーティー券を、長い獄中生活で得た人脈を使って稲川会、住吉連合会、山口組・・・とすべて組関係者に配る事にした。
 
そのうちの100枚が、結果的に後藤組関係者へ流れることになったわけである。
 
これを聞いた糸山は飛び上らんばかりに驚いてしまった。二階堂進やら、宮沢喜一やら、第一勧銀の頭取やらが、挨拶しようというパーティ―に、ヤクザが100人も200人も大挙して押しかけてこられては、糸山ならずとも顔色を失うことは当然だった。
 
慌てた糸山は、すぐに警察を使ってこれをつぶそうとし、早速警察が野村のもとに駆けつけてきた。
 
だがパーティー券を誰が買おうと警察がどうこう言えるものではなかった。警察がなすすべもなく引き上げると、今度は糸山の弟が野村に泣きついてきた。
 
「何とかしてくれ」と言われても、これ又どうにもなるものではなかった。
 
こうしたいきさつを経て、パ―ティ―の前日、とうとう糸山英太郎本人が後藤忠政と接触、その場へ野村が駆けつけるという次第になったのである
 
 
俺(ごとう)が帝国ホテルに行ったら、糸山がいい格好してたんだよ。どっかの大学の空手部のあんちゃんたちをボディーガードにして、その周りをサツが囲んでてさ。
それで野村さんや俺の目の前で「建設会社は私のパ―ティ―券を買って当然だ」みたいなことを言うわけだ。   続く

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