よっしー本店

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 私が憲法で定められた自由と権利とを護ろうとしているからといって、個々の我儘まで尊重しようという気はさらさらありません。まず、人間は一定の年齢になれば自律できていることが前提であります。自律の中身は、経済的自立や精神的自立を確立していないと社会的信用が得られないという現実を踏まえて努力していること、しかしながら同時に他人に厳しく自分に甘いという姿勢もまたいただけませんから、人間を外面や噂だけで判断しないとか、思いやりや長い目で人を見る姿勢も必要になります。これを「連帯」と呼んでもいいし「互助」と呼んでもいいし、もっと漠然と「情け」とか「お互い様」といってもよいと思います。

 問題は、憲法が国家権力(これには自治体の権力も含まれます)の暴走を食い止めるためにあるということです。これについては多分に誤解があるようで、たとえば「表現の自由」は国家や自治体に対して個人の自由が保障されているものであって、AさんがBさんに対して何をいってもよいかどうかは、民事間で解決が図られることになっており、調整できない場合は名誉毀損など民法上の規定を争点として争われるのが普通であります(拙文http://blogs.yahoo.co.jp/yossie_70/19292173.html また三菱樹脂事件最高裁判決要旨 http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?action_id=dspDetail&hanreiSrchKbn=01&hanreiNo=26914&hanreiKbn=01 )。
 したがって、民事間で権利を主張する際は根拠を私法上に求めねばならず、憲法の保護は受けていないというのが一般的な解釈であります。これは自然人にしろ法人にしろ憲法の保護を受ける権利は相争う双方がともに享受すべきであるところからも当然の論理的帰結であります。ちなみに、今のところは企業対個人であっても、私法上の問題であると考えられており、しかるに企業が採用や労働条件に関して差別的取り扱いをしてもよいのかという問題に関しては、労働関連法など立法上の問題とされています(平成11年職業安定法改正により第5条の4が加えられたことによって、事実上、企業による身元調査は禁止されています)。

 それはさておき、権利と我儘の違いは普遍性を持っているかどうかであると思います。特に基本的人権は憲法上の最も中心をなす規定であって、多数決でも覆されない性格のものであります。私たちが裁判員制度に反対しているのは、憲法が無力化されていくことを危惧するという普遍的な理由にもとづくものであって、私個人が参加したいとか参加したくないということとは全く異次元のことであります。

 また、死刑制度に反対しているのは、最も大きい理由は冤罪を防止するシステムが確立されていないからでありまして、これが確立されない間は少なくとも執行を停止すべきと考えております。まして、税金が勿体ないとの論議がありますが、税金の有効活用のためにもまず冤罪を無くすことが最優先されるべきと考えます。2番目の理由として、事件の再発防止に役立っているのか甚だ疑問であります。抑止力は神話に等しいというのはあくまで個人的な感想の域を出ませんが、逆に大阪教育大学附属池田小学校事件の宅間元死刑囚のように死刑を希望して犯罪に及ぶ事例が日本にも登場してきたことを危惧するものです(ゲイリー・ギルモア事件 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AE%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%82%A2 )。第3の理由として、死刑制度が代替の制度を検討することもなく排他的論理だけで延々と継続されていることです。第4に人を処刑することで国民が安心感を得るというのは、国民の安心感とは裏腹に実は国民統制の一手段と考えられることです。ちなみに、死刑の適用があるのは殺人罪に限りません。適用例はないと聞いておりますが、外患誘致罪や内乱罪などがあります(拙文http://blogs.yahoo.co.jp/yossie_70/19485942.html )。そのほか、国際人権規約の自由権規約委員会から廃止に向けた取組を強く指摘されているという事情もあります。
 我儘というと少数者の主張のように思われがちですが、冤罪の可能性を斟酌せずに死刑制度を肯定する方が少なくありません、中には、死刑制度反対派の人道主義的な装い(?)が気に入らないという理由で反対の反対は賛成という方も結構いらっしゃるような気もいたします。そういう方々から見ると、私の方が我儘に見えるのかもしれませんが、兎に角、双方冷静な意見交換を重ねながら距離を縮めていくことが必要なようです。

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