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元外務省官僚で元防衛大学教授の孫崎享(まごさき・うける)氏の「戦後史の正体」を読んでみた。まず、何らかの断定を下すときには必ず理由や証拠となる資料を、あまり文章が回りくどくなりすぎない範囲で、引き合いに出すので、とてもわかりやすく読みやすい。第2に高校生にもわかるようにという、動機が素晴らしい。第3に、書いてあることはショッキングな事実が多いが、そのこと以上にあらゆることに予断を排した視点が素晴らしい。第4に、「自主」と「対米追随」さらに「米国の対日政策が世界戦略の変化によって変わる」という切り口がわかりやすいと思った。
大手新聞社がいかにも皮相かつ薄弱な理由で言い放つ社説や政治・経済関連記事の行間に刷り込まれた予断が、これまで歴史のポイントごとに影響力を行使してきた事実を踏まえたいし、またあまりにもショッキングな事実がわかった際には(たとえば昭和天皇が戦後の日米関係の核心に深く関与していたという事実など)、新聞や学会は騒ぎ立てるどころか逆に何事もなかったかのように黙殺するという体質があることも踏まえたい。
すごく大雑把なことを言えばテレビや新聞で人気がある政治家こそ実際はつまらない人物で、逆にケチョンケチョンに攻撃されていたり馬鹿にされているような人物こそ見所がありそうだ。そう断定して構わないほど、マスメディアというのは客観性を失っており、世論誘導を目的とする「政治団体」であると思う。 |
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