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秋吉敏子の若い頃の傑作に、前夫のチャーリー・マリアーノを加えたキャンディッド盤「トシコ−マリアーノ・カルテット」(1960年12月5日録音)があります。メンバーはほかに、ジーン・チェリコのベース、エディー・マーシャルのドラムス。後年、ビッグ・バンドの演奏をはじめ機会あるごとにレコーディングしているトシコのオリジナル、「(トシコの)エレジー」と「ロング・イエロー・ロード」がはいっています。
マリアーノのオリジナル「リトルT」ではジーン・チェリコのユニークなベースラインに聞き惚れていましたが、ベース・ソロになるとアルトもバッキングに加わって、アレンジの妙というか、とても丁寧な音づくりがされていると感じました。全般に、メンバー全員の演奏技術が非常に高く息の合った演奏を聞かせますが、特筆すべきはマリアーノのアルトの素晴らしさ。ひところはパーカー・イディオムに忠実なアドリブ・ラインが身上でしたが、このころになると、まるでダイナ・ワシントンのボーカルのようにソウルフルでメロディアス。「ロング・イエロー・ロード」でのソロは、後年ビッグ・バンドでゲイリー・フォスターがとったアドリブも印象的でしたが、マリアーノの演奏はそれより15年も前の演奏。テーマが終わってインプロビゼーションに入る、その入り方は並みのセンスではありませんね。 ピアノについては、今更言うまでもないことですが、ワンダフル!
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