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クィンシー・ジョーンズの若かりしころの傑作「私の考えるジャズ」は、クィンシーの傑作であると同時に、フィル・ウッズの名演でも知られるアルバムです。ビッグ・バンドの経験がある方なら、ああ、「スリーピン・ビ
ほかには、デューク・ジョーダンのアルバムとして有名になってしまった「シグナル」にホール・オーバートン・カルテットの演奏が4曲入っていますが、メロディアスで親しみ深いフィル・ウッズのアドリブが楽しめます。しかも、4曲というのが「ペニーズ・フロム・ヘヴン」「イエスタデイズ」「イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン」「ユード・ビー・ソー・ナイス・カム・ホーム・トゥー」とスタンダード・ナンバーがずらり。
1950年代の彼の演奏は音がクリアーな分、比較的コピーしやすく、アマチュアのアルト走者に人気があるのもうなずけます。その点、コピーしづらかったのがジャッキー・マクリーンで、何の音を出しているのか分からなくなる瞬間が多々ありました。
フィル・ウッズとチームを組んでいたジーン・クイルもすごくウッズに似ていて、ちょっと聴いただけではどちらがどちらか区別がつきません。しいて言えば、クイルのほうはいくぶん音が細いような気がします。でも、ほんとにそっくりでした。
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2013年09月14日
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アメリカの「ダウンビート」誌の人気投票のアルト・サックス部門でチャーリー・パーカーを抜いて首位に輝き、以後11回もポール・ウィナーに選ばれたポール・デスモンドは、決して人気だけのミュージシャンだったわけではありません。
なぜ、このような回りくどいことから書き始めたかというと、世の中にはコマーシャリズム(商売優先主義)に堕した作品もないわけではありません。あるミュージシャンの持ち味を活かしきれずに流行のみを追いかけていく企画
ポール・デスモンドが人気でチャーリー・パーカーを追い越したから? デスモンドが白人だったから? デイヴ・ブルーベック・カルテットが保守路線を選択していたから? 高収入を上げていたから? どれもポール・デスモンドの高い音楽性を否定する理由にはなりません。私もパーカーは大好きです。でも、パーカー・スタイルだけがいい訳ではないし、そんなのってとても窮屈な発想だと思います。
さて、それはそれとして、かのデイヴ・ブルーベック・カルテットの演奏よりも、RCAにおけるジム・ホールとのカルテット演奏のほうが私は好きです。デスモンドの魅力を引き出すのにはシンプル・イズ・ベスト。ジョー・モレロという名人の存在がむしろ仇(あだ)になっているのでは‥‥というのが私の意見。その点、地味なコニー・ケイのほうがぴったしというワケ。
1曲目の「ホエン・ジョアナ・ラブド・ミー」でのデスモンドのせつなさ、ホールのあたたかさ。まいった!
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