よっしー本店

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よっしージャズ研究所

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 「佐賀県モダンジャズ研究所」としていたのを改名しました。初心者、大歓迎。ジャズに関する質問などでも結構です。分からないときは分かる人が応えるというのもいいかなと思っています。
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 私たちの年代はハナ肇とクレージー・キャッツのギャグに育てられた世代だ。そのクレージー・キャッツも犬塚博と桜井センリを残すのみとなってしまった。このクレージー・キャッツに可愛がられたザ・ピーナッツという女性ボーカル・デュオの双子がいたが、彼女らのデビュー曲がこの名曲をカバーしたもので「可愛い花」という曲名で歌っていた。
 シドニー・ベシェはジョニー・ドッズやジミー・ヌーンらと並び称される1920年代の代表的なクラリネット奏者であり、ソプラノサックスのパイオニアであったが、そのベシェがフランスにいた1952年に作曲したといわれる。
 私は19歳のころ京都に下宿していたが、うまく友達を作ることが出来なかった。高校時代までの私は、明るく陽気な存在で友達にもめぐまれていた。しかし、京都での生活はどこか調子が狂っていた。それまでの人生と立場が逆転した。私は頭が変になりそうだった。引きこもっていた私は、自分の人生を変えるためにはまずなんらかのアクションが必要であることにようやく気がついた。私は、近すぎもせず遠すぎもしないところにアルバイトを募集している蕎麦屋があることを知っていた。そこに行ってみると、まだ募集の貼紙がしてあった。よく覚えていないが、私は多分何度も「やっぱり無理だ」と自分に言い聞かせて帰ろうとしたに違いない。と、何度か貼紙の前を行きつ戻りつした果てに、当たって砕けろという思いが突き上げてきた。
 ガラガラガラ‥‥‥私は入り口の戸をあけた。これが以後4年間にわたって週1度アルバイトに通い始めることになった出会いの始まりだった。私はその夜、テープレコーダーで何度もこの曲を聴いた。ザ・ピーナッツの「可愛い花」が私の踏み出した一歩を祝福する曲となった。
 あれから40年近くになろうとしている。結局、京都には5年間住んだ。それでも、あの最初の1年間が私にとっては、もっともつらく、さみしく、気が遠くなるほど長く、それでいて真実の重みを感じることの出来たもっとも幸せな1年であった。
 BUD SHANKのかなでる“PETITE FLUER”に当時のことを思い出していた。
 作曲者のセロニアス・モンク自身による演奏は、僕が知っているだけで、
①ブルー・ノートの第1集
②仏ヴォーグに録音したソロ・ピアノ
③リヴァーサイドにジョニー・グリフィンをフィーチュアして録音した「ミステリオーソ」のなかにある1曲
④ジェリー・マリガンとの共演盤の中の1曲
⑤「セロニアス・ヒムセルフ」の中の1曲
⑥ブラックホークでのライヴ盤
があります。
 僕はモンクによるこの曲の演奏は、ソロ・ピアノの演奏に勝るものはないと感じています。
で、30代のはじめくらいまでは仏ヴォーグに録音したレコードに心酔しておりました。パリの夜をイメージさせるロマンチックさとモンク特有のユーモアとが不思議に調和して、こんな演奏が出来たら最高だと思うあまり、ひところはピアノでこのモンクのコピー譜を一生懸命練習したものでした。
 しかし、よくよく聴きこんでみると、「セロニアス・ヒムセルフ」のモンクがとてもよく聞こえてきました。ヴォーグ盤でのロマンチシズムとは異なりこのリバーサイド盤では内省的で音符もかなり少なく、しかしながらそのうちに音色の美しさと休符が語る意味、‥‥いまでは「ヒムセルフ」のほうを押しています。
 またコールマン・ホーキンスだが、今回は共演したトランペッターについてひとこと。彼の後期の傑作では、トランペッターとの共演盤が多い。
イメージ 2キイ・ノートでは、1944年にロイ・エルドリッジ、バック・クレイトン、チャーリー・シェイバース、ジョー・トーマスと共演したものが残されているが、まずはロイ・エルドリッジ。オープンでのプレイはアイデア不足のときがままある。ビッグ・トーンやハイ・トーンが売り物のトランペッターに関心は薄いが、ホーキンスのオリジナル曲「ビーン・アット・ザ・メット」では、ミュートをかけグロールさせながら快調にフレーズを繰り出しており、そのプレイに幅の広さを感じた。
イメージ 3バック・クレイトンは気負うとフレーズが散漫になってしまうために、いきおいミュート・プレイに関心が湧くが、オープンでも丁寧に歌い上げたものには、さすがと思わせるものがある。「アイム・ユアーズ」の出だしのテーマ部分など、微妙な強弱が素朴さの中に多くを語って秀逸であるが、エンディング・テーマでは例の悪い癖が出ている。
 蛇足だが、この時代、ベース奏者スラム・スチュアートの弓とハミングをユニゾンで弾くというのがなぜにここまで珍重されたのかまったく理解に苦しむ。私には、せっかくそれなりの好演をぶち壊しているようにしか聞こえないのだが。
 キイ・ノートのホーキンスの共演トランペッターで極めつけは、チャーリー・シェイバ−スである。とにかく、テクニックに深みがあり、安心して聞くことができる。特に、ジョン・カービィのバンドで長年ミュート・プレイを要求され続けてきたキャリアはミュートでの音色をまるでソプラノ・サックスの演奏でも聴いているかのようにクリアーな音色にしていった。
 
イメージ 4さて、お次は「ハイ・アンド・マイティ・ホーク」である。ここでのバック・クレイトンのすばらしさ。気負いはまったくなく、ホークの名演に華を添えている。リズム隊のハンク・ジョーンズ、レイ・ブラウンというモダン派の腕達者が実力を発揮している以上は、クレイトンにとって自分の持ち味を活かせる最高の環境が用意されているも同然であった。
 
イメージ 1「コールマン・ホーキンス・アルバム」。ここでホークのお相手をしているのは、サド・ジョーンズ。キイ・ノートにおけるチャーリー・シェイバース、フェルステッド盤におけるバック・クレイトンも確かに秀逸であるが、主役のホーキンスを超えるほどではない。しかし、このアルバムにおけるサド・ジョーンズには唸ってしまう。アドリブアイデアももちろんすばらしいが、基本的なアーティキュレーションがしっかりしていて、ホーキンスが相手であっても微動だにしない。これは、サド・ジョーンズ個人がどうこうというよりも、ビバップの圧倒的なエネルギーの前に、その強力な助っ人であったはずのホーキンス自身が越えられない壁を感じている瞬間を捉えた貴重な記録といえないだろうか。
 中古レコード屋さんを覘くのは楽しい限りだ。今日はワーデル・グレイのスポットライト盤とベイシー楽団におけるグレイのソロ特集盤ともいうべき、レコードをゲット。前者は録音にやや難があるもののグレイのA級のアドリブがふんだんに聞ける。ベイシーとの競演盤は録音状態も結構よく、グレイのソロが断然光っている。しかも1枚700円程度ときているから、とてもお得な買い物であった。
 先日は別の店で、オデオンのサッチモを見つけたし、フランク・フォスターの10インチ盤も手に入れた。あとはパブロのアート・テイタムのソロ・ピアノシリーズとエリントン楽団のもので数枚狙っているのがある。シェップとホレス・パーランとのデュオもレコードで手に入れたい。
 
 退職後は自宅の1室をサロン風に開放して、このあたりでは珍しい20年代から40年代を中心にしたオールド・ジャズを聴かせるスペースを。そこでジャズ談義に花が咲くってのもいい。老後はセルフエスティームの研究をライフワークにしてもいい。なんだか、このところ誰かを批判することがやりきれなくなってきた。人権感覚のなさをなじる前に、もっとほかのやり方がありはしないかという気がして、この間の他者批判が何か生んだかという疑問がわいてくるのだ。

Duke Ellington の異色作

イメージ 1 巨匠デューク・エリントンの楽団としての最盛期は、いわゆる100万ドルのリード・セクションを擁した時代、すなわちベースにジミー・ブラントン、トランペット・セクションにクーティー・ウィリアムス、レックス・スチュアート、トロンボーン・セクションにトリッキー・サム・ナントン、ファン・ティゾール、ローレンス・ブラウン、リード・セクションにバーニー・ビガード(cl,ts)、オットー・ハードウィック(as,bs,base-sax)、ジョニー・ホッジス(as,ss)、ハリー・カーネイ(bs,cl,b-cl)、ベン・ウェブスター(ts)を擁した1940年1月〜11月だったことに異論はないけれども、50年代60年代にも意欲作、傑作の類を出し続けていった。
 さて、このアルバムも1957年の録音で「ポピュラー・エリントン」や「マスター・ピーセズ」などと比較すると地味な存在に甘んじてきたきらいがあるが、全編シェイクスピアの作品等からインスピレーションをえて、書かれた作品で、こののちホッジスのフェバリットナンバーとなっていく「ザ・スター・クロスド・ラバーズ」の初演(たぶん)が聴ける。
 ところで、冒頭に掲げたメンバーが10ヶ月ももたなかった理由は、クーティー・ウィリアムスがベニー・グッドマンのバンドにひきぬかれたためだった。そして後任は、トランペット以外にバイオリンが得意な、レイ・ナンス。

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