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井口駅から阿良々木事業所までの約150キロの間を、ドリフトしまくりのスープラの助手席に乗って1時間ちょっとかけて移動した俺は
果てしなく疲れていた
「あぁ、何かもう…死にたい」
これから面接が待っていると思うと、本当に死にたい
つーか働きたくねぇぇぇぇ!
「おい何をしている。早く行くぞ」
「は、はひっ!」
いきなり話しかけられて声が裏返ってしまった
というかこの人…
さっきから表情怖ぇ!
運転中からずーっと眉間に皺寄ってるし!
半眼だし!
全然表情変わらないし!
あと、今時片眼鏡なのが何とも言えず怖い!
もう…やっぱり死にたい…
「おーい!そこどけぇぇぇぇぇ!」
と、いきなり後ろから大声と轟音が響いてきた
びっくりして振り返ると、事業所の門のレールに足を引っ掛けて盛大にジャンプしたハコスカがこちらに迫ってきていた
しかも、引っ掛けた衝撃でタイヤが全て外れて宙を舞っている
これは…
「リアルで死ぬううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!」
俺は全力で逃げた
ついこの前まで引きこもりをしていたとは思えない速さで逃げた…
ハズだった
しかし、頭の中ではそれぐらい速いと思っていても、現実はそうはいかなかった
ハコスカはすぐに俺の頭の上を掠めて、俺の目の前で胴体着陸したかのように路上を滑り、数十メートル先で停車した
俺の足があと数秒速かったら、後頭部に直撃していたかもしれないと思うと、足が遅くてよかったと思う
「引きこもりバンザイ!」
そう叫びながら、両手を上げて空を仰ぐと
目の前に黒い物体が迫っていた
「へ!?」
そして、ゴッ!という鈍い音と共に、俺は気を失ったのであった
 
「おーい、大丈夫かーい」
小笹巴は、目の前に倒れた男の頬をペチペチしながら聞いた
しかし、返事がない
ただの屍のようだ
「ま、マダ殺シたらメッですよっ!」
横で金髪の奴がごちゃごちゃ言っているが、これは一大事だ
カッコつけてドリフトして門のレールに引っ掛けてぶっ飛んだタイヤに当たって殺してしまったなんてとてもじゃないけど言えるわけがない
「だカラまだ死んデないでスよーっ!」
隣の金髪が泣きついてきたけどそんなことは知ったこっちゃねぇ!
これは早く隠蔽しないと…
「小笹。そいつは私が運んでおくから、早くそこのお嬢さんの面接をやってあげなさい。今日は皆出払っているから、私と小笹しかいないんだ」
と、右京先輩が男の死体をひょいっと担ぎ上げた
「あ、ありがとうございます先輩!でも、面接は社長同伴でやるんじゃ…」
「あぁ…まぁそうなんだが、どーせあのリアル豚野郎の車じゃここまでまだ時間がかかるだろう。めんどくさいから先に済ませておいた方がいい」
「わっかりましたぁ!それじゃあ、行くっすよ金髪ちゃん!」
「あ、ま、待っテ下サイ〜!」
「…ハァ」
スタスタと走っていく美女2人の背中を眺めながら、石田右京が溜息をついたのは誰も気が付かなかった
 
あれから何時間経ったのだろうか
俺は、応接室らしき部屋のソファーに寝かされていた
そして、隣の机では、何だかシャー、シャーと滑るような音が聞こえてくる
何かと思い薄目を開けて見てみると、あのスープラ乗りの人がまた眉間に皺を寄せながら定規とシャーペンを細かく動かし何かを描いていた
何を描いているのか気になり、ちょっと体を動かしてみたら…
…目が合った
「ん、起きたか。それじゃあ早速そこに座りたまえ。面接を始める」
「このタイミングで!?」
…あ
思わず思いっきりツッコんでしまった
マズい、これは非常にマズいぞぉ!
そう思いながらも、恐る恐るスープラ乗りの人の顔を見てみると…
笑顔だった
しかも、微笑む程度の笑顔ではない
何かこう、金太郎飴の表面を炙ってドロドロにしたぐらい崩れた表情というかそんな感じだった
そして、その表情のままスープラ乗りの人が高らかに宣言した
「採用ぉ!」
こうして、俺は何故かいきなり採用されてしまった
 
イメージ 1
 
キャラクター紹介
 
小笹巴
身長167cm
体重53kg
B89(D)
W58
H88
血液型B型
誕生日3月24日(19歳)
yKT裕香地渓谷鉄道株式会社阿良々木事業所阿良々木検車区区長というクソ長い肩書。性格は男勝りで、この前車庫に無断で侵入した鉄キチ集団を1人で一掃するほどの力持ち。車両の修理や製造に関しては神がかりの技術を持っている。中でもガス溶接とガス溶断が得意。自分の親と同い年だというハコスカでドリフトをしてはいつもぶっ壊している。隠された右目に何か能力があるのではないかという噂がある。天然でボケてくるぞ!
「ようこそ、神村県へ!」
痛車に乗った豚がそう言うと、周りの車から一斉に人が降りてきて、同じ言葉を繰り返した
あまりに突然の出来事に、俺と彼女…
アーシア・アン・アスタルテさんは、呆然と立ち尽くしてしまった
すると、こちらの反応が予想外だったのか、豚と周りの数人がプチ会議を始めた
俺もアーシアさんと見つめあって頭にハテナマークを浮かべる
…う〜ん、やっぱ可愛いなぁこの人
などと余計な事を考えていると、いつの間にかプチ会議が終了したのか、さっきの豚ではなく別の人が話し始めた
「驚かせてすまなかったな。我々は、yKT裕香地渓谷鉄道株式会社の社員だ。うちのアホな社長が、列車が殆ど走ってない時間に面接時間を設定してしまったから、面接に応募してくれた君たちをここまで迎えに来たというわけだ。さぁ、早く駅から出て車に乗りたまえ」
少し怖そうなオールバックの男の人が、横に停めた車をポンポンと叩く
…なんかバリバリな感じのスープラだけど大丈夫なのだろうか?
「オー、ニホンではレーシングカーでお迎えが来るんデすね〜!スバラシイで〜す!」
…うん、アーシアさんのテンションが上がってるから大丈夫だな!
まぁ仰々しい装備をしているとはいえレーシングカーではないけど、黙っておこう
夢を壊したら可哀想だからね!
「それじゃあ、行こうかアーシアさん!」
「ハイ!」
俺とアーシアさんは、なぜか2人で手をつないで改札まで向かった
そして
ピンポーン!
…思いっきり引っかかった
それもそのはず、2人とも切符を入れていなかったのだ
「ワタシとしたことが、ユダンしていまシたー…」
そう言いながら、アーシアさんは切符を取り出して改札を通った
そして俺も、後に続こうとしたが…
無い
無い無い無い
無い無い無い無い無い
なーーーーーーーーーーーい!
切符がない!
ついでに財布もない!
「…ああっ!やべぇ、さっきの車両に財布ぶちまけたままだった!」
そして、切符を財布に入れていたことも思い出す
これはもう詰んだ…
そう思った時に、先に改札を通過したアーシアさんが乗務員通用口のほうからお金を手渡してくれた
「これで…足りマスか?」
「え、いいんですか?」
「大丈夫デース!奏多サンが一緒に来られないと、私寂しいデスしネ!」
「…アーシアさん…あ、ありがとうございます!このご恩は必ず!」
ペコリとアーシアさんにおじぎをして、急いで改札の係員さんに事情を説明して、なんとか通してもらった
そして、ロータリーに集まっているyKTの人たちのところへ向かう
「ふむ、やっと来たか。そうしたら、星野奏多君は私の車で、アーシア・アン・アスタルテさんは彼女の車で送るから、宜しく頼むよ」
さっきのオールバックの人にそう言われて、俺はスープラの助手席に乗り込む
アーシアさんも、作業着を着た巨乳のお姉さんの車に乗り込んでいた
向こうは向こうで、バリバリにチューニングされた感じのハコスカだった
何なんだこの職場…
などと考えていると、オールバックの人がエンジンを吹かし始める
さっきまで乗ってきた電車より何倍もの振動が俺を襲う
エンジン吹かすだけでこれなのか…
「それじゃあ出発するからな。首折るなよ!」
「へ!?」
…そこから先は、ただただ死ぬかと思いました
 
イメージ 1
 
キャラクター紹介
 
石田右京
身長178cm
体重62kg
血液型AB型
誕生日11月26日(45歳)
yKTでスジ屋をしている。白髪混じりのオールバックが特徴。なんとなく昭和の風貌がある。デジタル機器が苦手で、パソコンやケータイも使えない。趣味はドリフト。強面な雰囲気だが実は今作品最大のボケキャラ!

終着駅「退院」

あれからしばらくかとれあと遊んだ俺だったが
流石にはしゃぎすぎたのか、かとれあが三咲さんに憑依したまま眠ってしまった
元々美人の三咲さんに幼いかとれあが憑依したことにより更に寝顔が可愛くなって、なんかこう・・・
ちょっとムラムラする
しかし、流石にこんな状態の三咲さんをどうにかしてしまうと、俺の人生が終わる気がする
いやぁでもやっぱりよくよく近くで見るとほんと可愛いなぁこの人
などと考えていると、ゆっくりと病室の扉が開き、院長が入ってきた
普段の院長なら扉を破壊せんばかりの勢いで入ってくるのになぜだろうか・・・
と、よく見ると彼女は腹部を抑えていた
まさか・・・妊娠!?
「全然違います」
一瞬にして否定されてしまった・・・
ちょっとしたジョークなのに
「で、本当は何があったんですか?」
「あぁ、実は・・・うぐぅ、ついさっきまでお腹が痛くてね・・・まぁ今は反動で吐き気がする以外は大丈夫なんだけど」
それは果たして本当に大丈夫なのだろうか
「と、そんなことより、アリーはまだ戻ってこないんですか?まったく、何しているのやら・・・」
と、院長先生の台詞が終わった瞬間に
またしても病室の扉が開いた
そこにいたのは、さっき話に出ていた二和アリーだった
「ちょっとアリー、どこいってたのよ」
「ご、ごめんなさい・・・でも、ちょっと待って、無理矢理自分の体に戻された衝撃で吐き気が・・・」
「お前もかよっ!」
「ひぃっ!・・・オェェェェェェェ!」
あ・・・
俺のツッコミにびっくりした二和さんが、衝撃で吐いてしまった
「ちょっ・・・オェェェェェェェェェ!」
そして、そのもらいゲロで院長まで吐き出す
もう部屋中に臭いが充満し、俺まで少し吐きそうになるが
この状況で汚物を処理できるのは俺だけだと思い、なんとか我慢して掃除をした
 
そして10分後・・・
病室は綺麗になり、2人も落ち着いてきたようだ
「はぁ・・・すまなかったね。しかし、まさか院長の私が患者に介抱されるとは・・・」
院長は申し訳なさそうに頭を掻いた
「・・・・・・アリガトウゴザイマス」
そして、二和さんも蚊の鳴くような声だったが、きちんとお礼を言ってくれた
そういえばこの人男性恐怖症だったっけ・・・
そう考えると余計に申し訳なくなってくるなぁ
「あ、そういえば、大手町こうき、君に憑りついている幽霊を成仏させるために私はアリーを呼んだのだ」
と、突然思い出したかのように院長は喋り出した
「・・・え!?てか、院長にも見えてたんですかかとれあの事!」
「いや、見えてないよ」
「・・・はい?」
え、よくわからないんですけど
じゃあ、どうして憑りついてるとか幽霊とか・・・
「あぁ、それは、この前の話(54話)を思い出していたら、途中で一人称が変わる箇所があってね。それでさ」
・・・え?それだけ?
「まぁ、その時にも言ったと思うけど、その前から行動がおかしいとは思っていたしね」
それでも、たったこれだけの情報量でここまで辿り着くというのは相当凄いと思う
やはり、大病院の院長をやってるだけあるのかもしれないな・・・
関係あるかどうかはわからんけど
「それで、アリー。その幽霊は、まだその男に憑りついているのか?」
「い、いえ・・・それが、今はもう憑りついてないみたいで・・・」
「はぁ?あんたねぇ・・・いくら男性恐怖症だからって、嘘は駄目よ?」
「う、嘘じゃありませんよ!まぁ男性恐怖症なのは・・・事実ですけど・・・」
・・・あ、そういえば、かとれあは今は俺にではなく、三咲さんに憑りついているのだ
でも、さっき成仏とか言ってたし、これが見つかるとかとれあにはもう会えない・・・
二和さんには悪いが、もうしばらく院長と言い争ってもらい・・・
と、俺が考えた時だった
院長はニヤリと笑い、三咲さんを指さした
「アリー!幽霊はそこにいるぞ!三咲なら女だから、今がチャンスだ!いけ!」
「・・・あ、ホントです!それじゃあ、いきますよ!悪霊退散んんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!」
「な、何ぃぃぃぃぃ!?」
こうして、かとれあはあっさりと成仏させられてしまった
・・・眠ったまま
クソっ・・・
何故バレた!?
「そんなの簡単だ」
院長は未だドヤ顔のまま、俺に向かって告げた
「大手町こうき、君は心の声がダダ漏れなんだよ!」
・・・あ
・・・ああああああ
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
畜生、してやられた!
というか、自分ではすっかり忘れていたこの設定!
糞ぉぉぉっ!
「・・・さて、幽霊もいなくなったことですし。あなたは晴れてこれで退院です」
「・・・え、俺が入院してたのってそんな理由だったの!?」
「はい。体の傷はもう1年以上前になおっていたんですけど、精神のほうがね・・・」
「マジでか・・・」
「あ、それと、三崎口さんもあなたの精神を安定させるために入院させてただけですから彼女も退院ですね」
「なんですとぉ!?」
と、ここで三崎口さんがやってきた
・・・窓から
「なんか凄い音がするから壁伝いにここまで来てみれば・・・そんな理由で私が入院させられてたとは・・・」
三崎口さんはガッカリしていた
でも、同時に退院できるという喜びからか、涙があふれていた
「よかった・・・よかったよぅ・・・!」
こうして、俺達の入院ライフは幕を閉じた
そして、この物語も・・・
 
-完-
あれから数分間、まさに開いた口が塞がらないような状態が続いていたが
ふと我にかえると、面接時間前に無効に到着する列車の出発まで、あと2分と迫っていた
「やべっ、まだ切符も買ってねぇぞ!」
俺は地下への階段を駆け下り、券売機に財布の中の小銭をぶちまけたりしながら、なんとかホームまでたどり着いた
そして、丁度ドアが開いていた車両に滑り込んだ
…が、よくよくドア上のLCDを見てみると、目的の方向とは逆の、鴻台行きという表示が出ていた
ヤバいと思った時には既にドアが閉まりかかっていたが、なんとかすり抜けることができた
しかし、その時ケツに入れていた財布が引っかかり、また小銭をぶちまけてしまった
「おぅマジかっ!」
幸い車内ではなくホームに落ちてくれたので拾うことができたが、そうこうしているうちに反対側のホームに俺が乗る予定の列車が到着してしまった
「チッ、チクショーッ!」
俺は必死に階段を上り
コンコースを最短ルートで横断しながら
必死に階段を下りた
そして、ホームに足がついた瞬間にドアの閉まる音が聞こえる
でも、こうなったら意地でも乗ってやる!
「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
そして
俺がホームで思いっきり踏み切って
ドアに手をかけた瞬間
フツーに再開閉してきた
「え!?」
ドアをこじ開ける勢いで飛び込んだ俺は、そのまま車内を舞い
反対側のドアに激突、小銭をぶちまけながら気を失った
 
「あのー…大丈夫デースか?」
「ん…」
なんだか聞き覚えのない声で、俺は気が付いた
そして、なんだと思ってうっすらと目を開けると…
金色の長い髪に、ブルーの大きな瞳
ツルツルした肌に、つやっとした唇
そんな夢のようなとびっきりの美少女の顔が目の前にあった
「おぉう!?」
「キャッ!ごっ、ゴメンなサイ、ワタシ、何か余計なコトをシてしまったのデしょうカ?」
彼女は少し悲しそうな顔をしていた
いかんいかん、これは何か言わないと
「い、いや、大丈夫です。はい。OKです。問題ないです。モーマンタイです」
俺はテンパりすぎてなんだか中国語まで飛び出してきてしまったが
そんなことは気にせず、彼女は満面の笑みで
「そうデスか!それはよかったデース!」
そう叫びながら、俺に抱き付いてきた
一瞬、全ての時間が止まったかのように思えた
が、それは一瞬にして打ち砕かれた
『え〜、こほん。ま、間もなく…あれ、どこだっけ?あ〜そうそう、井口!井口です!間もなく井口!お出口はひ…右側です!後ろ4両は次の井口が終点になります!井口より先、千寿の都二十世紀が丘前、梅ノ森方面ご利用の方は、前4両の梅ノ森埠頭行きをご利用下さい!本日もyKT裕香地渓谷鉄道をご利用いただきましてありがとうございました!ここまでのお相手は…担当車掌は、八幡荷風でお送りしましたー!…あっ プツン』
…うん
「色々ひでええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
「ひゃうっ!ご、ゴメンなサイ!」
「あ…」
マズい
マズいマズいマズいマズい!
これはマズいぞ!
何がマズいってもう小○寺さんの料理ぐらいマズいぞ!
食ったことないけど!
「…ん?」
しかし、よく見ると、どうやら彼女は俺の行為に対してひいたわけではないらしい
なんか…照れてる?
まさか、さっきのアホな車内放送で冷静になって、俺に抱き付いてしまったことに対して…
…可愛い
やべぇめっちゃ可愛いぞこの子!
どんぐらい可愛いかっていうとそりゃあもう勿論作者の画力じゃ再現できないどころの騒ぎじゃないというかこんな可愛い子がこの世に存在していいのだろうかいやいいわけがないとかいうわけのわからない反語まで頭の中をぐるぐるぐるぐるまわっているっていうかなんかそんな感じですごちそうさまでしたありがとうございます!
と、頭の中が春になったところで
俺の後ろの壁がなくなり…俺の寄りかかっていたドアが開き、俺はそのまま後ろに倒れた
「ああっ!大丈夫デスか!?」
さっきまで照れ隠しなのか何だかぎこちない雰囲気を醸し出していた彼女だが、やはり俺の事を全力で心配してくれているようだ
天使や…天使が舞い降りたでぇぇぇぇ
そして、しゃがんだ時に見えるパンツもプリチィ…
「あぁ、大丈夫ですよ。ごちそうさまでした」
俺は最高にかっこいい声と笑顔で、彼女に返した
「?オカシイですネ〜、ワタシが習ったニホンゴでは、ゴチソウサマは食事の後に言うコトバのハズデースよ?違いまシタか?」
「あ、いえ、いいんですいいんです。あってますよ、それで」
やべぇぇぇ。お礼言ったつもりが別の意味でお礼言っちゃったよ
まぁいい、これから巻き返す!
「え〜、コホン。ところでお嬢さん、あなたはどちらまで行かれるんですか?」
「え?ワタシデスか?ワタシはデスね〜、アララギ事業所というところに…って、ああっ!?」
彼女は突然驚いたような声を出した
「た、大変デス…困りまシタ…デンシャが…ありマセん…」
「え…」
俺は彼女の視線の先にあった、阿良々木方面の時刻表を見た
すると、日中の大半は、車両不足のため運休という張り紙が貼ってあった
現状、1時間に1本も無いようだ…
ということは、俺も面接に行けない!?
ど、どうしよう!
そう思った時、突然ホームの外から声がした
「おおっ、そこの2人!アーシア・アン・アスタルテさんと、星野奏多君だね!」
名前を呼ばれ、慌ててその声をした方を振り返ると…
痛車に乗った豚と、その周りを何台かの車が囲っていた
そして、豚が見た目に反した低いいい声で言い放つ
「ようこそ、神村県へ!」
 
イメージ 1
 
キャラクター紹介
 
ヨーデリアン・カストロール・タブレット
身長不明
体重不明
血液型O型
誕生日不明
yKT裕香地渓谷鉄道の社長で、いつもマスコットキャラの着ぐるみを着ている。名前も実はマスコットの名前。色々と不明なことが多い人物。本当に人かどうかすらわからないけど。基本はボケだがたまにツッコむ!
世の中は非情だ…
少なくとも、この俺、星野奏多はそう思っている
あれは昨日の出来事だった
 
俺がいつも通り自室でアニメを見まくっていると、突然親父が入ってきた
「奏多。今日は誕生日だろう。自分の誕生日ぐらい、引きこもっていないで外へ出たらどうだ?窓の外を見てみろ、雲一つない、クッソ広い青空が広がっているだろう。こんな日に外に出たら気持ちいいぞ〜」
笑顔で言う親父に、「いい大人がクソとか言うなよ!」とツッコみたかったが、めんどくさかったので言わないでおいた
そしてそのまま、親父を無視してアニメを見続けようとすると、親父は笑顔を一転させて溜息をついた
「あのなぁ…お前も今日で20歳なんだぞ?20歳なんていったら、大半の人は働くか大学に行くかして、親元を離れているんだ。それをお前は、親の部屋で堂々とアニメなんか見やがって…」
「だって親父の部屋にしかハードディスクレコーダーないんだもん」
「いや、答えてほしいのはそこじゃねぇよ…。まぁいい、わかった。じゃあ、とりあえず誕生日プレゼントだけ置いておくから、後で大広間に来なさい。そのアニメを見終わってからでいいからね」
そう言うと、親父は机の上に何かを置いて部屋を出て行った
それから俺は、録りためたアニメを7本ぐらい消費してから大広間へ向かった
すると、親父は食事用のテーブルに突っ伏して熟睡していた
目の前には冷めきった料理が並べられている
どうやら、俺が来るのを待ってくれていたようだ
仕方がないので、俺はさっき親父にもらった誕生日プレゼント…
ポルシェのキーを親父の脳天にぶっ刺した
「ギャース!」
間抜けな悲鳴と共に親父は目覚めた
そして、脳天からピューと血を流しながら俺に向かって言い放った
「もう我慢の限界だ!お前は今日から家を出て行け!中学を卒業してから5年間、学校にも行かず、ただただ私のスネだけをかじって生きてきたお前に社会の恐ろしさを味あわせてやる!そのポルシェの後部座席に最低限のものは積んでおいたから、あとは自分でなんとかしろ!わかったな!わかったらさっさと行けぇぇぇぇぇぇぇ!」
冷えきったナポリタンを顔面にシューティングされ、俺は訳のわからぬまま家を追い出された
親父の言葉は早口すぎて後半全然聞き取れなかったが、その後メイドの吉川さんに詳しい話を聞いて、ガレージに停めてあるポルシェまで向かった
俺はオートマ限定免許だからポルシェなんて運転できるのか?と思ったが、ちゃんとオートマの911カレラが置いてあった
そして、後部座席には本当に最低限必要であろう着替えや財布以外は何も置いていなかった
「マジでか…」
絶望に肩を落としていると、足元にメモが落ちていた
 
いきなり家を出てもそー簡単には仕事なんて見つからないと思うので、テキトーな会社に履歴書送っておきました
そうしたら、面接の通知がきたので、まずはそこに行ってみて下さい
場所は、神村県阿良々木市…
 
「どこだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
神村県なんて聞いたことねぇぞ!
というかそんな県日本にあったか!?
というかそもそも、勝手に履歴書なんて送んなよあのクソ親父!
と紙を地面に叩きつけると、裏に地図が描いてあった
それを見てみると、とりあえずクッソ遠い孤島であることと
鉄道か飛行機でないとそこに行けないことがわかった
一応船もあるが、数が少ないし面接先へは遠い…
「…それじゃあ車運べねぇじゃねーか!」
親父アホだろ…
と思ったが、よく見るとカートレインというのがあるらしく、鉄道なら運べることがわかった
そして、その隣には…
 
P.S. そのお金は奏多のアニメグッズを売ったお金だから、気兼ねなく使って下さい
 
「あんのクソジジィィィィィィィィィィィ!」
俺は親父への怒りを全てアクセルに込めて、家を飛び出した
 
…そして、現在に至る
俺は今、家から1番近かったその鉄道の駅、新浦安に来ていた
新浦安はてっきりあのネズミの国とかを通ってる路線しかないと思っていたが、どうやら地下に神村県へ行ける鉄道路線が走っているようだ
「しっかし、カートレインはどこから出てるんだ?」
と辺りを見回すと、駅時刻表の隣に張り紙がしてあった
 
『夜行快速及びカートレインは、車両ができてないので運休いたします 阿良々木事業所長』
 
「マジでかっ!どーしたらいいんだよコレ!?ポルシェ置いてけってか!?」
「お困りですか?」
「!?」
突然声をかけられ振り返ると、きちっとした格好をした、親父より少し若そうなおっさんが立っていた
「あ、申し遅れました。私、梅ノ森家執事、神石智足と申します。もしよろしければ、そのお車は私共の船でお運びしましょうか?」
そう言う執事さんの遥か後方には、バカデカそうな船がチラっと見えていた
「あ、いや、その…」
突然のことにまだオドオドしていると、執事…神石さんは、そそくさと俺のポルシェに乗り込んで、いつの間に取ったのか鍵を差し込んでエンジンをかけた
「それでは、1週間後に梅ノ森埠頭でお待ちしておりますので。急がないと面接に遅刻いたしますよ」
そう言うと、神石さんは猛スピードで行ってしまった
俺は、何が何やらわからずしばらく呆然と突っ立っていた
 
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キャラクター紹介
 
星野奏多
身長175cm
体重55kg
血液型A型
誕生日4月6日(20歳)
中学を卒業してから、ずっと親のスネをかじって生きてきた。家は物凄くお金持ち。yKT裕香地渓谷鉄道阿良々木事業所の新人社員。基本ナルシストのツッコミキャラで、ツッコミのためなら平気で下剋上するウザい奴!

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