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引越しがほぼ終了です。 ネット環境が整うまでにちょっと難しい本を読みました。(図面を描けよ!) 相変わらず「内田樹」ブームです! 【子どもは判ってくれない:文春文庫 629円+税】を読みました。 なんと言ってもタイトルが好みです。 「こども」でも「子供」でもなくて『子ども』 僕も意識して『子ども』を使っているので、本屋の棚で一目惚れです♪ 著者は 「昨今の時評類はあまりに話を簡単にしすぎている」 「世の中というのはもう少し複雑な作りになっているのではないか」 なんてことをだらだらと理屈っぽく語っています。 まさに「大人のものの考え方」を覗き見した気分です。 特に「沈黙を強いる問いかけ」の話は一読の価値があります。 相手の答えを封印しつつ、 答えられない質問を繰り返すことで相手を呪いにかけていく。 呪いの言葉をかけられた相手は、沈黙するしかない。 答えは最初から封印されているのだ。田口ランディの文章を引用したこの切ないコミュニケーションの話は、 「できうるかぎりすみやかにその関係から離脱すること」と締めくくられています。 p178・呪いのコミュニケーション・ 立ち読みでもいいから読んで欲しいです! さて、仕事に戻ります。 そうそう、
今週末は自立循環型住宅の講習会に行ってきます。お楽しみに! |
設計事務所の本棚
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自称『断熱オタク』ですので、 世間を騒がす断熱本は、ある程度チェックします。 山本順三著「無暖房・無冷房の家に住む」 三一書房(定価1500円+税) セルロースファイバーという吸放湿性のある断熱材の優位性について書かれた本ですが、 それ以外の断熱材についてけちょんけちょんです。 学者でも設計屋でもない著者が、断熱屋として様々な建物に係わっていく中で、 最良の断熱材にめぐり合ったところまでは理解できますが、 『セルロースファイバー以外はダメ!』と、 自分が一番正しいことを叫び続ける語り口は、 本の中で、散々こき下ろす【「いい家」が欲しい。】と同じ手法に見えてしまいます。 実際に長く現場に携わることで得られた経験をもとに書いていますので、 内容は非常に説得力があります。 残念なのは『下品な語り口』のために、その辺が素直に伝わってこないこと、 『「いい家」が欲しい。』に負けないほどの後味の悪さです。(もったいない) 気になる部分も幾つかあります。 著者が紹介する断熱材の優位性を示したいために、 比較となる建物の断熱仕様が、かなりお粗末なものが多いように思えます。 グラスウールで同じ断熱性能とした場合の室内環境は、 この本にあるセルロースファイバーでの温熱環境とそれほどの差は無いように思えます。 また、 寒冷地での結露の研究論文についても、 外装材の透湿抵抗を変えた場合のデータが示されていますが、 これでは断熱材の比較にならないと思います。(条件をそろえないと比較できません) あぁ〜、それから、誤解の無いように! 今日の住宅産業の構造や、行政の対応、建物性能の必要性など、 『セルロースファイバー以外の断熱材は欠陥品だ!』と描かれている部分を除けば、 かなりの部分で共感がもてます。 私は断熱性能が確保できるなら、特定の断熱材に対して思い入れはありません。 セルロースファイバーも機会があれば使いたい断熱材の一つです。 ただ、 グラスウールでも、素材の欠点を理解した施工者が使えば この本に書かれているような結露や温度差の問題は発生しませんし、 設計時に「換気量」と「調湿性のある仕上げ材」などに配慮し、 室温が高くなり過ぎないように気をつけて生活すことで、冬季間の過乾燥は防げます。 (もちろん、これらは机上の空論ではなく建物完成後の実測から得たものです) 最近は、低価格で性能を発揮させるために、 断熱材はグラスウールに偏りがちですけどね(←現場監理は増えます) あまりにも『セルロースファイバー』に偏ったお客様向けの本(お施主本)ですので、 この本も『最後は○○工法の販売促進が目当てなのかな?』と思ってしまいました。 以上感想でした。
臆病者ですので「ファンのみ公開」とさせていただきます。 |
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建築基準法関係法令集を買いに行ったはずなのに、 建築雑誌とエコロジーの本が入った袋を持って店を出ました。(←おつかい苦手です) んまぁ〜、よく見つけたね。 私の本屋での行動パターンは、 建築雑誌→美術書→パソコン→建築実用書→哲学書→科学書→環境系→数学書(約1時間) この辺で疲れて、 2階のコミック→絵本をチェックして帰るんだけど、 今回は、ティーン情報系の棚までチェック!(鉄拳とかが置いてあるあたり) エネルギーを示す単位には、『カロリー』や『ワット』がありますが、 どちらもはっきりとイメージできません。 この本は、 人間1人が1日に必要な食品エネルギーを基準にして、いろいろなエネルギーを測ってしまおう! というものです。 例えば、 人間1人が必要な食品エネルギーが 2000キロカロリー です。 これは、100ワットの電球が24時間で消費するエネルギーとほぼ同じだそうです。 これを『1』とすると、 ・日本人は1日に『40』ものエネルギーを使っています。 ・アメリカ人は『74』も使っていて ・世界の平均は『14』だそうです。 ・1年間に人類が消費しているエネルギーは『48兆』で ・太陽から地球に届くエネルギーは、1時間で『50兆』だそうです。 なんとなく賢くなった気がします(笑) 追記:
店に入ってすぐに手に取った建築雑誌ですが、 レジに付く頃にはポカポカ(←人肌♪)に温められていますので、 レジの方と目があわせられません。 |
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先日、またまた中高生向け教養本『ちくまプリマー新書』を買ってしまいました。(4冊目!) タイトルは 甲斐徹郎著『 自分のためのエコロジー 』です。 当然この本も若者向けですので、字は大きいし、子どもに諭すような文章です。 早い方でしたら1時間ちょっとで読破可能でしょう。 内容はといいますと、8章で構成されていて最初の4章が建物の温熱環境についてです。 温度・湿度・気流・輻射・着衣量などがどのように体感温度に影響するか、 具体例とともに非常にわかりやすい文章で書かれてあります。 (私のブログの常連様でしたら1回読めば理解できるでしょう♪) 途中、植物を使った手法の紹介へ進んだときは、『断熱性能拒絶派』の方かとヒヤヒヤしましたが、 どうもそうではなく、断熱性能の必要性についてもきちんと書かれてあり好感がもてる内容です。 驚くのはその後の展開です。 機械(エアコン)に頼らない快適性を求める豊かさから、 話は都市の価値構造の『パラダイムシフト』へ話が飛びます。 昔は《不便》だけど《豊か》でしたこれを『依存型共生』と名付け、 それに対して、現在は《便利》ですがどこか《寂しい》『自立型孤立』状態と呼んでいます。 この変化は70年代に起きました。 そして、 このままですと高齢者などの弱者は『依存型孤立』という怖い状況に追い込まれると脅かされます。 しかし著者は、次のパラダイムは《便利》で《豊か》な
掻い摘んで書くとこうです↓ 自分の細胞がワクワクすることはきっと正しい! その思いは他人ともつながっているので、思いは必ず叶う! それが、
自分が気持ちよく暮らすための環境活用テクニックを、 《自分》→《家》→《庭》→《地域》→《地球》へと連続して広げていくための基本が 『自分のためのエコロジー』なんだと結論付けています。 んまぁ〜、 植物の上手な活用方法の具体例がいくつも載っていますので、 この本はそれだけでも読む価値がありますよ。 また、先日紹介した『 先生はえらい 』同様、 若者に向けてコミュニケーションとは何かを問いかける本でもあります。 (人付き合いが下手な(若くない)私にとっても、価値ある1冊です) 追記:挿絵の『浅生ハルミン』もとぼけていていいですね。この人最近よく目にします。
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住宅の設計を数件掛け持ちで計画していると、 居間と台所が段々ぼんやりしてくる。 なんというか、 いつも同じでもつまらないし、奇抜すぎても受け入れてもらえない。 ハウスメーカーの真似や、キッチンメーカーのカタログをそのまま提案するのも邪道! 建物の大きさが決まりつつあるのに、キッチンまわりだけがチュウブラリンなのである。 今、計画している家がたまたま2軒とも『二世帯住宅』でキッチンがどちらも2ヶ所。 なんともはっきりしないスケッチに腹を立て、
「この本からカッコいいキッチンをパクるつもり?」(←誰だ!) 『いえ、いえ、とんでもない!』 『参考にするだけです!』 『本当ですって!』 「怪しい・・・」←誰なんだょ!
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