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私自身、歴史的建造物を見るのは大好きです。特にクラシック音楽をやっていると、その国の言葉の響きや考え方、時代背景や風景に敏感になります。
こういう時代背景で、こういう考え方だったから、この素晴らしい音楽が生まれてきたんだわ・・と。
考えてみれば、シベリウスのフィンランディアは、フィンランドがロシアから独立する時に生まれた名曲なんですよね。
それまで、フィンランドはロシアの圧政下におかれていて、いわいる鎖につながれている状態でした。
なんと100年前の地図では、フィンランドはロシアなんですよね。
ロシアの共産主義に影響したのは、ラフマニノフだと私の通訳をしている博士がおっしゃっていました。
時代に反発する音楽や恋人に捧げた音楽、また時代に使われた音楽、さまざまですが、本当に、クラシック芸術と時代背景と政治体制は、密接な関係がありますよね。
フィンランドにいた頃、エストニア人のピアニストと共演したことがありました。彼は、自分がロシア語を話せることを隠していました。日本人の私にとってはなぜ?でしたが、その理由が後から分かりました。共産主義の時代の思い出したくない歴史があるのかもしれません。
フィンランドで、サッリネン作曲のレッド・ラインというオペラが流行りましたが、これは、フィンランドがロシアから独立するにあたりことが関係するオペラです。フィンランドは、非常に水源にめぐまれていて、空の色も青いし、そのシンボルは青。白い旗に青い十字架です。
共産主義の赤に対して、ものすごく否定的です。
ところが、隣のロシアに行くと、赤は一番、美しい色なんですね。
その辺りの感覚は、日本のくれないの紅と同じ感覚だそうです。
学校の成績では、優等生は赤です。
非常におもしろいですよね。
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