|
〜イチロー、「2500」という数字の向こうに〜
日米通算2500安打という金字塔を打ち立てたイチロー選手。この先どこまで安打数を増やすのか‥
イチロー偉業達成に
「おかしくてたまらない」
8日のツインズ戦の4回にこの日2本目のヒットを放ち、日米通算2500安打にあと1本と迫った。
この試合でそこにたどり着くにはヒット3本が必要。7日の時点では、「明日かな」という雰囲気だったが、この2本目で一気に現実味を帯びる――。
ちょうど2年前の今ごろに日米通算2000本安打を放ったのだから、2年で500本のヒットを放ったことになる。w( ̄o ̄)w オオー!
日米通算3000本は射程圏
「2年で500本? 2年で500本?」
「あり得ない数字だ」と笑ったのは、『ICHIROメジャーを震撼させた男』(朝日新聞社)などの著作がある、ボブ・シャーウィン記者。彼は早速、逆算を始めていた。
「このままいけば、メジャーだけでも3000本を超えてしまうかもな。38−39才ぐらいで衰えるとしても、それまでに貯金をしてしまいそうだ」
彼の試算は、年間220本×8年=1760本。これまでメジャーで放ったヒット数が1223本だから、足すと2983本。なるほど、3000本は射程圏。
逆算の話は過去、イチローに尋ねたことがある。
「日米通算でもいいから、4000本とかに届きますかね?」
するとイチローは、「そんな遠くを見てたら、やってらんない」と笑った。
ちょうど、日米通算2000本安打を打つ前の会話だから、まだ折り返してもいない。
そんなときに実感がないのも無理はなかったが、この日は残り1500本を切って少し現実的になってきた――そんな口ぶりが印象に残る。
「まだ、遠すぎる。目標が強すぎて大きくなると、つらくなることを僕は知っている。でも、節目を迎えたときに思うのは、例えば、こんなところに来るなんて、プロに入ったとき、想像もつかなかった。でも、結局ここにいる。それは積み重ねでしかないわけでしょ? いつもそれは思いますよ」
深読みすれば、「小さなことをこれからも積み重ねていけば無理ではない」ということだろう。
思いもよらない大台に向かう可能性
逆算が好きな人には、こんなデータを。32歳までに2500本安打を記録したのは、
“球聖”タイ・カップだけだそうだ。
しかし、2年前にイチロー選手が到達したように、30歳までに2000本安打を記録したのは、イチロー選手が7人目だった。
■タイ・カッブ (2000本安打を)29歳で達成 (実働)1905〜28年 通算4191安打
■ハンク・アーロン 30歳で達成 1954〜76年 通算3771安打
■ロビン・ヨント 30歳で達成 1974〜93年 通算3142安打
■ロジャー・ホンスビー 30歳で達成 1915〜37年 通算2930安打
■メル・オット 30歳で達成 1926〜47年 通算2876安打
■ジョー・メドウィック 30歳で達成 1932〜48年 通算2471安打
■イチロー 30歳で達成 1992〜2005年 日米通算2501本(6月8日現在)
つまり、単純に計算すれば、この2年の間でイチロー選手はペース的に5人を抜いたことになる。
イチロー選手がこのまま現役を続ければ、2年で500本は難しくても、それに近い数字は残すだろう。そうすれば、自ずと最終的に届く数字は算出できる。ちなみに‥、
4256本のメジャー通算安打記録を持つピート・ローズが2000本安打に達したのが、32歳のとき。ローズはこの年齢から、さらに2000本以上の数字を重ねた。
すげぇ〜!! ピッ、ピート・ローズと肩を並べる ♪⌒ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!
ようは、今のイチロー選手がどこにいるのか、だろう。
32歳といえば、多くの選手にとってプライムタイム(絶頂期)。好選手はこれを続けることで数字を残す。ただイチロー選手の場合、まだプライムタイムに到達していないのでは、という見方もできる。それは、本人すら答えを持たないだろう。
結局、どこにいるのかが分からなければ、逆算はできないが、イチローがこれからピークを迎えるのだとしたら、彼の到達する数字は、思いもよらない大台に向かうのかもしれない。そんな可能性を、彼は漂わせている。
イチローがローズの記録を抜くかどうか。ローズはもう、賭けの対象にしているかもしれない。笑
|