未来空間 〜無限の扉〜

まったり気の向くままの更新です

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指定席

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 そのベンチは、指定席。
 だが、そこに誰かがいる形跡はない。
 それでも、人はベンチを避け、決して腰掛けようとはしないのだ。
 見えない誰かが、そこにいる。

 ある日、小さな女の子が、ベンチに腰掛けた。
 周囲の誰もが、固唾を飲んだ。
 その先に起こる出来事を知っていたからである。

 5分ほどが、経っただろうか。
 女の子の姿は、忽然と消えた。

 「指定席に決して座ってはいけない」
 誰かが呟いた。
 「座ったら、罰を受ける」
 別の誰かが呟いた。

 ベンチはずっと待っている。
 主が現れるのを。
 それを邪魔する者は許さない。
 意志を持つベンチ。

 だが、女の子は消滅したわけではない。
 別の次元に送られただけなのだ。

 しかしながら・・・・。
 そこが、どんな世界なのかは、誰も知らない。

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 私にとってベンチとは、恐怖の対象である。
 何故だか怖いのだ。

 そこへ座ると、何かが起こる。
 そんなシグナルが働く。

 ベンチは公共のものだ。
 誰のものでもない。

 だけども、そこに座るべき者は決められている。
 そんな気がして、このお話が浮かんだ。

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