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*********************************************************************************** 幼いころ、チューリップの花を、直視することが出来なかった。 おやゆび姫というお話を読んだあと、 わくわくしながら、チューリップの中を、 覗き込んでみたことがあった。 するとそこには!! 可愛いお姫様ではなく、上半身裸の変なオジサンがいたのである。 人間、驚いたときは、茫然自失となるものだ。 子どもだった私も、予想外の展開に唖然としていた。 しかしながら、怖いもの見たさの好奇心が鎌首をもたげ、 そのオジサンから、 目を離せなくなってしまった。 「何みてやがる」 オジサンが言った。 その声は、少し甲高くて、なんだか滑稽だったが、 「何、笑ってやがる、シバくぞ」 と、オジサンに睨まれたので、笑い声を必死で、押し殺した。 それ以来、チューリップの花を目にする度、 またオジサンが現れるのではないか。 そんな想いに囚われてしまうのである。 大人になった今。 私はチューリップが大好きになった。 何故なら、小さなオジサンに凄まれても、 跳ね返すだけの図太さを身につけたからだ。 私は今、あのオジサンにもう一度会いたいと、 切に願っている。 ******************************************* どんな経験も、楽しいと思えるときが来るような気がする 樹**Itsuki** ******************************************* SEASONS春号が発売されました。 今回は樹**Itsuki**も参加させて頂いてます。♪ 太陽書房HPはコチラ→ http://www.taiyo-g.com/index.html SEASONS HPはコチラ→http://book.geocities.jp/seasons_poetry/ クリック募金にご協力ください ↓↓↓↓ |

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