全体表示

[ リスト ]

21:41 函館駅。百万ドルの夜景の下で、北斗星は北の大地へ別れを告げるイベントを行う。

http://www.youtube.com/watch?v=2W2GQBblVUY
イメージ 1

津軽海峡のスペシャリスト、ED79へとバトンタッチ。連結の直後に「パチパチパチ!」小さな拍手が起こる。拍手の主は幼い子供と、その母親。連結作業に携わる方にとっては「いつもの日常業務」に思わぬ小さな喝采を浴びてしまい、機関士さんは照れくさそうに親子に黙礼。作業を見守っていた駅員の方も、思わず顔が綻ぶ。その日は冷たい風が吹く函館だったが、この時ばかりは何だか暖かい気持になった。





21:48  函館に別れを告げる。連結作業を見守った私は、冷たい風にさらされ、暖が恋しくなった。そこで乗車の際に見た7号車のテーブルスタンドの灯り。外から見るこの灯りは、本能的に「暖かい場所だ!」と私を誘った。当初の予定では、パブタイムは利用するつもりはなかったのだが、気が付けば7号車の席に座っていた。
「お待ちしておりましたよ」
と言わんばかりに、にっこりとした顔で席へ案内をするアテンダントさん。完全に私の「負け」である。

やれやれ・・・・、さあて・・・・何を飲もうかな・・・・・。



イメージ 2

今度は白ワインで乗車中の酒量を増やす事にしよう。おつまみはソーセージの盛り合わせ。
北の大地への別れの乾杯を、グランシャリオでするとは、贅沢極まりない事だと思う。




イメージ 3

パブタイムを利用する乗客は、私を含め2組程度しか見られない。言わば「ほぼ貸切」に近い空きようである。以前に、誰かのブログで、このような状況を「場末のパブ」と揶揄された事を思い出す。
(成る程、言い方は悪いが、そう言う見方も出来るな)
とは言え、そんな静かな雰囲気のパブで青函トンネルを迎えるのも趣が有って良い物だ。

来客が少ない為か、少し手持ち無沙汰にしていたアテンダントさんに、今日のような空き具合について尋ねる。
「今の時期はいつも、これくらい空いているのですか?」
「そうですねえ・・・・・、今日のように飛び石連休の時は、特にお客様が少ないのですよ。」
「乗客である私にとっては良いかも知れませんけど、そちらとしては、良い状況では有りませんね。」
「それでも利用されるお客様がいらっしゃるのですから、私達も頑張りませんとね。」
往路の時に車掌さんから教えて頂いた「空白の時期」のお話を統合すると、こうした空き具合も裏付けられる。「空白の時期」に「季節の境目」この日を旅に選んだ私は案外「最高のラッキー」に恵まれた旅だったのだろうか・・・・・・。


22:30、青函トンネルに突入。北の大地ともここで最後の別れだ。規則的に流れるトンネル内の灯り、それと共に思い出す北の大地での思い出の数々。白ワインの入ったグラスを通して見る先は走馬灯のように流れる思い出だった。素晴らしき大地に乾杯!

さて、そんな感傷的に浸っている私。ここで大事な事をすっかり忘れていた。
「あの・・・・お客様、シャワーの御予約の時間だったと思いましたが・・・・・大丈夫でしょうか・・・?」
「???・・・・・・!・・・・・・!!!!・・・ああああああああ!!!!」
すっかり酔った私は、シャワーを22:30に予約した事など、すっかり記憶から消え去っていた。この時間帯に、予約をした事を覚えているアテンダントさん。少し心配そうな顔で私に尋ねてきた。

時計は22:45、一瞬にして顔色が変わる私を見て「クスリ」と笑うアテンダントさん。情けない私。大慌てで会計を済まし、アメニティセットを取りに自室へダッシュ!、そして6号車のシャワールームへ再びダッシュ!





イメージ 4

どうにか、無事にシャワーにありつけた頃、北斗星は本州に到達していた。
蟹田駅にて、道内で乗務された車掌さんと別れを告げ、北斗星は出発。すっかり酔いの回った私は、自室の寝台で横になり、いつしか夢の住人となっていた・・・・・・。

閉じる コメント(6)

ソーセージもこうやって食べるとリッチですなぁ 傑作

2009/11/16(月) 午前 8:04 naomi_shararan

顔アイコン

場所が場所だけに、ちょっとしたものでも優雅に味わう事が出来るのだと思いますよ。「雰囲気」は最高の「調味料」ですね。

2009/11/16(月) 午後 10:26 [ Pin ]

顔アイコン

アイトエクスプレスでしたでしょうか?あの客車は五稜郭駅で切り替えしていたのを数年前まで眺めてしました。
現在はどうなのかは分かりませんが・・・。

函館駅に午前6時にスタンバッテいると毎回見れるはずですが、寝坊介な私は未だに見た事はありません。^^;
昨日、北斗星はポイントの故障で遅れて函館駅に到着しておりましたよ。
お陰で出勤時にホームに停車中の北斗星を見ることが出来ました♪
やっぱり、ブルーの車体はシビレマスネ♪

ダブルポチ!!

2009/11/18(水) 午後 8:19 [ 北斗星☆彡 ]

顔アイコン

ダブルポチ、有難うございます!

「トワイライト・エクスプレス」は現在でも、五稜郭駅で機関車の交換をしております。(ここでは客扱いをしない運用上の停車のみです)「北斗星」と「カシオペア」は函館まで行くのに、何故かは、私も解らずじまいです。

翻って、我らが北斗星。豪華さでは流石に「トワイライト」に負けてしまうものの、ブルーの車体は仰る通り、「これぞ、ブルートレイン」だと思います。

2009/11/20(金) 午後 10:20 [ Pin ]

顔アイコン

言われてみれば、トワイライト…の函館不停車不思議ですね。もちろん機関区は五稜郭にあるそうです。ただ、2006年まで、大阪−青森間の日本海が函館まで延伸運転されていました。個室寝台の無いシンプルな編成でしたが、この補完列車があった関係かもしれません。そういえば、青森駅にも寄らないのですね。
恐らくは洞爺以遠の北海道内と関西方面を結ぶ、完全なリゾート旅志向の列車として、位置付けられているのでしょう。北斗星のようなビジネス利用もできる列車にはなっていない=詳しくは自分のブログで述べましたが…と思います。
関西−北海道は22時間ですか。まる一日かかっては、ビジネス利用には絶対向きませんよね。東京−札幌の16時間なら、また可能性はある(特に夜間帯)ようで、北斗星の存続のカギもここらへんをどう考えるかでしょう。

2009/11/22(日) 午前 6:01 [ オータ ]

顔アイコン

トワイライトが何故、函館まで行かないのか、私も気になり、色々と調べてみました。そこにはトワイライトの運用に関して、JR北海道、東日本、西日本、3社のダイヤ調整の問題、その他の思惑の違い等の政治的な理由などが複雑に絡んで影響した結果のようです。

日本海の件にしてもそうですが、同じ「JR」と言えども、3社は基本的に全く別の組織ゆえ、この辺りでそれぞれの意志調整の難しさが有ると思います。

九州方面の夜行列車が消滅した一因も恐らくは同様かと・・・・。
いずれにせよ、これらの検証も含めて夜行列車存続の可能性も探りたいと思います。


それとカシオペアだけは青森駅に行きますが、これには明確な理由が有り、それは「展望スイート」が有るからに他なりません。
この展望スイートを道内でも最後尾の「展望車」とする為には、どうしても、函館に入る前に進行方向を変える必要が有り、その為に「わざわざ」青森駅に入って、進行方向を変えるからです。

2009/11/23(月) 午後 3:24 [ Pin ]

開く トラックバック(1)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事