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野田内閣の尖閣三島国有化を支持する
−石原都知事の外交的暴走を許してはならないー
ヨウスケ
そもそも石原都知事の越権行為が、ことの発端であり、日本政府の外交権限に対する挑戦であったの
だ。石原都知事は「国やるべきことをやらないから、都(自治体)がやるんだ」という理屈を表明してい
るが、思い上がりもはなはだしい。東京都民に選挙された都知事の権限以上のことは、都民から託された
権限を越えることであり、そのような行動はしてはならないことなのだ。
石原氏は「オレが総理大臣のつもりでやるんだ」と言っているに等しいのだ。
今回の政府の行動は正しい。現行の政府の尖閣諸島に対する借地権を奪い取って、東京都の所有状態にな
ったら、「都の所有地なんだから、所有権者が何を作ろうと自由だ。国には文句は言わせないぞ」
ということになれば、東京都知事が、対中国外交の主導権を握ることになるではないか。
その結果、先のレアー・アース輸出停止、フジタ職員の逮捕拘束などと同様の報復措置がなされた場合、
その尻拭いは全て国(政府)が行なわなくてはならなくなるではないか。
それじゃ、満州事変を起こした関東軍と同じではないのか。
石原都知事は、「いったん都の所有にして後は、国に所有権を移管することも視野に入れている」と述べ
ているが、同時に「民主党政権の弱腰外交では心もとないから、自民党政権になるまでは都が所有する」
という事態も可能性としてはありうるのだ。そして国への移管までの間は、「所有権者である東京都が自
由に所有権を行使して何が悪い」という危険な状態が現実となるではないか。
そのような二元的な対中外交の状態を回避するために、野田内閣が、地権者を説得して購入し、
尖閣三島の国有化を実現したことは、当然のことであり、高く評価できるものだ。
対中外交に「石原都知事は、口を出すな」という状況を実現した野田内閣は、しっかり仕事をしたと思
う。
野田内閣の立場は、次のようなものである。
「尖閣諸島の領有権は、当然日本に帰属しているが、同時に歴史的に言っても、日中の外交関係における
デリケートな問題を孕んでいることも否定できない現実であった。それは自民党政権下における1972年の
日中共同宣言、1978年の日中平和友好条約締結以降、日中の外交関係のデリケートな問題であり続けた。
その間日本政府は、地権者から借地権を取得して、尖閣諸島を管理することを通じて、実効支配を継続
し、同時に対中関係にも配慮を示して来た。
それに対して、この度、石原東京都知事は、「日本政府が借地権を保有して、尖閣諸島を管理する」とい
う日本政府の対中外交政策に対抗して、日本政府と地権者との借地契約の延長を妨害し、東京都が所有権
者となって、日本政府の対中外交政策の継続が不能な状態にいたらせようと画策して来たのである。
日本政府としては、そのような石原都知事の外交的暴走を阻止するべく、
“日本政府が尖閣諸島を管理し、実効支配を継続する”という状態を維持・継続するために、
尖閣諸島を購入し、国有化を実現することにしたのである。」(2012年9月11日記)
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