民主党政権論

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(下記の論考は、政権交代総選挙を目前に、小沢・西松献金問題で民主党が窮地に立たされた時に書かれたものです。今や、民主党には、第二の天の試練が課せられているという状況であろう。)
 
 
 
民主党に課せられた天の試練  ヨウスケ  
 
2009年4月2日(木)09時48分 削除 
 菅直人代行が、自身のHPで今回の出来事を「民主党に課せられた天の試練」であると述べておられた。過去、自らも幾度となく修羅場をくぐり抜けてきた菅氏らしい表現であり、共感できるものである。
 「天の試練」という言葉をもう少し詳しく説明すると、儒教の天命思想を背景とした『孟子』の次の言葉に突き当たる。

「天の試練」

《孟子・告子下》
故天将降大任於斯人也、
必先苦其心志、労其筋骨、
餓其体膚、空乏其身、
行払乱其所為、所以動心忍性、
増益其所不能。

《読み下し》
天の将に大任を是の人に降さんとするや、
必ず先ず其の心志を苦しめ、
其の筋骨を労せしめ、
其の体膚を餓えしめ、
其の身行を空乏せしめ、
其の為さんとする所を沸乱せしむ。
心を動かし性を忍ばせ、
其の能くせざる所を曽益せしむる所以なり。

(訳)
「天が重大な任務を与えようとするとき、
必ずまずその人の精神を苦しめ、
その筋骨を疲れさせ 、
その肉体を飢え苦しませ、
その行動を失敗ばかりさせて、
そのしようとする意図と食い違うようにさせるものだ。
これは、天がその人心を発奮させ、
性格を辛抱強くさせ、こうして
 今までになかったことも、できるようにするための尊い試練である。」

 平凡なる人生の中にも逆境というものは、幾度か経験させられるが、そのような逆境にあるとき、このような言葉は実に大きな励ましを与えてくれるものである。
 ましてや政権交代という歴史的大事業にチャレンジしようというのだから、民主党に課せられた試練もまた、次から次へと惹起(じゃっき)されるとしても不思議ではない。
 民主党には、菅代行をはじめ、小沢代表・鳩山幹事長らを中心に一致結束し、民主党支持者たちの応援を信じて、なんとかして今回の天の試練を乗り越えていただきたいと思う次第である。
 
民主党は、解散・総選挙をしても、衆参ネジレ状態は解消しないことを、積極的にPRすべきだ
ヨウスケ  
 
 2010年7月24日(金) 16時27分
 
 
テレビ番組の「太田総理」で、菅内閣は、解散・総選挙を断行して民意を問うべきだという提案が、賛成多数で可決したが、重要な論点が欠落していたので、申し上げたい。
 その論点とは、衆議院を解散総選挙して、民主党が敗北して仮に自民党中心政権ができたとしても、参議院の比較第1党は民主党であるから、ネジレ現象が解消することはない。参議院は全242議席であるから、過半数は121議席である。現在の政党別勢力図は以下のとおりである。
  
 民主党      106議席
 自民党       84議席
 公明党       19議席
 みんなの党    11議席
 共産党        6議席
 社民党        4議席
 立ち上がれ日本  3議席
 新党改革      2議席
 諸派         3議席
 
 衆議院選挙で、民主党が敗北して下野した場合、もっとも可能性が高いのが、政権交代以前の自民・公明連立政権であろう。しかも、自民党・公明党両党の参議院議席数は、今後3年間変動がほとんどない。したがって、解散・総選挙して民意を問うてみても、衆参ネジレ国会は、解消はしないのである。
 ということは、解散・総選挙をしてもしなくても、ネジレ国会という現実を変更することは不可能なことである。
 民主党の国会議員たちも、渡辺周総務副大臣のほか2名の議員が、議論に参加していたが、このことをはっきり主張した議員はいなかったように思う。
 民主党議員は、さすがに「解散・総選挙」に反対の主張をしていたが、「解散・総選挙をしても、ネジレ国会は解消しない」という大前提の下での議論の進め方は、されていなかったように思う。
 また渡辺周議員は、「民主党大敗」ということに対して、「比例区では民主党は、自民党に大勝している」という事実をまったく主張していなかった。参議院選挙敗北した与党の民主党が、政権・与党としての「正当性」の根拠とすべき「比例区第1党の確保」という事実を述べることは、非常に重要なことではないか。
 民主党のテレビ・タレント議員は、
 
 (1)参議院選挙は民主党は敗北したが、比例区第1党は確保されたこと。
 (2)解散・総選挙しても、衆参ネジレ状態は、解消しないこと。
 
 この二点を、しっかり主張しなくてはならない。
 テレビ番組の影響力の大きさに鑑みて、広報戦略をしっかりしなくてはならない。
 
 
 
民主党応援団の一員としての、わたしの思いは、岡村孝子の「あなたの夢をあきらめないで」の二番の歌詞にもっとも近いと言えます。
 
 
 「夢をあきらめないで」
 
二、
 苦しいことに つまづく時も         
きっと上手に 越えていける         
心配なんて ずっとしないで         
似てる誰かを 愛せるから         
 
切なく残る 痛みは            
繰り返すたびに 薄れていく      
あなたの夢を あきらめないで       
熱く生きる 瞳が好きだわ         
       
 あなたが選ぶ 全てのものを         
 遠くにいて 信じている       
 あなたの夢を あきらめないで       
 遠くにいて 信じている
 
※岡村孝子(あみん) 「夢をあきらめないで」
http://www.youtube.com/watch?v=7xps2sivaF4&feature=related
 
 参議院選挙前から、政界再編ということを口にする政治家・評論家も数多くいたが、
「政界再編というシナリオ」などどこにもないのだ。あるのは混乱する政局に翻弄され、「国民生活」そっちのけで右往左往する政治家たちの醜い権力闘争のドラマが延々と続くだけなのだ。
 「民主党政権が倒れれば、政界再編が起こる」などと言う連中がいたが、本当のところは「民主党政権が倒れれば、政局の混乱が起こる」ということではないのか。
 「政局が混乱すれば、まともな政権が生まれる」というのは真っ赤なウソで、「政局が混乱すれば、政治家は“国民生活”そっちのけで、政界は権力闘争の修羅場となる」というのが真実ではないのか。
 そういうことを警告する政治評論家が誰もいなかったことは、まったく残念なことだ。
 政局が混乱すればするほど、マスコミ・ジャーナリストらは、飯のタネにありつけるということなのか。
 
(民主党系知識人がいかに的外れな言動をとってきたのか、今回の選挙結果で証明されたのではないか。)
 
 
民主党応援団が主張すべきこと (再掲)  ヨウスケ  
 
2010年4月25日(日)12時03分 削除 
 かつての民主党応援団であった知識人が、民主党の政策が実行されていないことを批判する事例が続出しているが、彼らは主張すべき論点がズレている。
 ここ20年間の日本の停滞は、ちょうど連立政権の時代に対応している。つまり単独政権でなければ、政治の意思決定のシステムが、迅速に機能しないことを意味している。
 小沢氏の政権構想から言っても、次期参議院選挙に過半数を獲得すれば、とりあえずは3年間は選挙のことで政権は、心配しなくてもすむ。そうなれば、政府も選挙に気兼ねせずに思い切った政策の実行が可能となるというものだ。3年間の期間があれば、短期的にマイナス現象が生じても、3年後に成果が出せる政策の実行を、勇気をもって決断できるということになる。
 昨年8月の衆議院総選挙においてたしかに政権交代は実現したのであるが、連立政権であるために、普天間問題でゴタゴタし、郵政改革でもスッタモンダしているということであろう。単に鳩山首相の資質の問題だけではない。
 小沢氏が、利益誘導に走るのも、参議院選挙で単独過半数を実現したいからであろう。参議院過半数割れへの危機感があればあるほど、小沢氏は利益誘導の手法に頼らざるを得なくなるのだ。参議院で民主党が大敗し、ねじれ国会になれば、小沢=前原の対立どころではない、政府の意思決定そのものが不可能になってしまうということになる。
 労働組合の問題についてもそうだ。民主党が、労働組合以外の強固な国民的支持票を獲得できれば、労働組合への依存度を低下させることになり、発言権も小さくすることができるだろう。
 民主党応援団の知識人が言うべきことは、「民主党は期待はずれだった」などと後ろ向きなことを言うのではなく、「民主党の単独政権を実現しよう」そうしなければいっそうの政治的停滞が常態化し、日本はますます沈没していくであろう、ということでなければならない。
 参議院で民主党が敗北すれば、日本は「間違った政策」で失敗する可能性よりも、「何にもできない政権」で日本が沈没していくことになるであろう。「間違った政策」の失敗なら、「責任をとらせて、政権交代させること」が可能だが、「何にもできない政権」からは、無責任・相互不信・無気力という恐るべき退廃が生まれて来るであろう。
 参議院選挙の民主党のスローガンは、「政権強化・安定政権」を国民にアピールすることであろう。
 

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