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【ノーベル平和賞はヒロシマ市民・ナガサキ市民がふさわしい】
一、
私は、「ノーベル平和賞をヒロシマ市・ナガサキ市に」ということを提案したい。昨年夏のNHK・T
Vにおいて、ヒロシマの被爆体験をテーマにしたマンガ「はだしのゲン」が、世界中(20カ国以上)の老
若男女に読まれて人気を博していると報道されていた。日本のマンガ文化は、国際的にも非常に高い評価
を受けており、アピール度の高いツールであることを改めて再認識した。
ノーベル平和賞は、過去においてマザー・テレサなどの個人的業績に対しても授与されているが、他
方、「国境無き医師団」や「EU(ヨーロ ッパ連合)」などの組織・団体にも授与されている。 そのよ
うに考えると、ヒロシマ市民・ナガサキ市民の戦後約70年にわたる反核・平和活動に対しても授与されて
しかるべきであろう。たしか秋葉忠利元広島市長が、その平和活動が評価されて2010年にアジアのノーベ
ル賞と言われる「マグサイサイ賞」を受賞、また2012年、ドイツ国連協会より「オットー・ハーン平和メ
ダル」を授与されている。このような実績評価を含めて、ヒロシマ市民・ナガサキ市民の70年に及ぶ反
核・平和運動は「ノーベル平和賞」に値するのではないか。それはまた、被爆国である日本国民の平和に
対する熱い思いを世界にアピールすることにもなるはずだ。
ニ、
PRするとすれば、ヒロシマ市民の被爆体験の代表としてはマンガ「はだしのゲン」(全10巻・英語
版)、ナガサキ市民の被爆体験の代表としては永井隆(医師・キリスト教徒)の『長崎の鐘』(英語版)
がもっともふさわしい。オーストラリア生れのパウロ・グリン神父(日本在住)は『長崎の歌(The song
of Nagasaki)』において、「怒りや復讐ではなく、和解、信仰、受容、そして平和の歌を歌い続けた」
永井隆の生涯を紹介している。『平和思想家・永井隆博士』の存在は、もっと国際的にアピールする価値
がある。「キリスト教徒(カトリック)の被曝体験」と、「放射線科学者・永井隆博士の被曝体験」と
が、一つの「平和思想」として結晶化されている。永井博士は、ガンジーやマザー・テレサにも匹敵す
る、人類にとっても未来を照らす平和思想家。永井博士はキリスト教徒(カトリック)であり、その著作
も数多く英訳・仏訳・スペイン語訳されている。そういう面からも国際的にアピールしやすいことがメ
リットである。
これが成功すれば、日本の国際的地位の向上にもなり、また世界の核軍縮・核廃絶運動にも大きな希望
をもたらすに違いない。
そもそも、ノーベル賞の由来は、ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベルが、自ら発明し
たダイナマイトが土木工事などの産業開発のために利用されるだけではなく、戦争兵器として砲弾や地雷
などの大量殺傷兵器として活用されていることへの贖罪の思いから生まれたものであった。ノーベル亡き
後、大量殺傷兵器はますます研究開発され、とうとう核兵器という恐るべき大量殺傷兵器が登場するに
到った。そのように思いめぐらす時、人類が初めて使用した核爆弾を被曝したヒロシマ・ナガサキ両市民
による長年の核廃絶・平和運動の実績に対するノーベル賞授与は最もふさわしいことになるのではない
か。
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