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○国務大臣(北澤俊美君)
私どもは、友好団体の長い歴史の付き合いの中でそういうものを排除する気持ちは全くありません。
○世耕弘成君
いや、全く答えになっていない。
じゃ、航空ショーに来たこの団体は友好団体じゃないんですか。
○国務大臣(北澤俊美君)
長い歴史のある友好団体です。
○世耕弘成君
何年以上の歴史ですか、お答えください。何年以上ですか、長い歴史というのは。
○国務大臣(北澤俊美君)
私の記憶は定かではありませんが、何十年という歴史で、ほぼ航空隊とともに友好関係を結んできたというふうに承知しています。
○世耕弘成君
先ほど非常に重要な答弁されているんですよ。基地の外はいいんですね。施設外はいいんですね。この通達と全然違うことをおっしゃっています。この通達は基地の外も駄目だって書いてあるんですよ。隊員が防衛省・自
衛隊の施設外において、さらに、部外の団体が主催する行事への参加を依頼されと書いてあるんです。それも同様のチェックをしろと書いてあるんですが、いいんですか。
○国務大臣(北澤俊美君)
これは、その団体といいますか主催者、そういうものを各部隊が適切に判断をするということであります。
○世耕弘成君
じゃ、適切に判断するって、何でわざわざ事務次官名で通達出したんですか。撤回してください。要らないじゃないですか。それぞれ判断するんだったら、それぞれ判断しろと言っておけばいいじゃないですか。
○国務大臣(北澤俊美君)
これは自衛隊の幹部に十分な審議をさせた上で整合性の取れた集約として出したわけでありますから、撤回に当たらないと。
○世耕弘成君
また事務方のせいにしているじゃないですか。大臣の判断として、今、施設外はいいと、友好団体だったらいいとおっしゃったんですよ、歴史のある団体だったら。撤回してくださいよ。完全にこれ、通達の内容と大臣の答
弁が矛盾しますよ。これ以上聞けないですよ。
○国務大臣(北澤俊美君)
極めて妥当な内容でありますので、撤回の必要はありません。
○世耕弘成君
先ほどから繰り返し施設内のことを私は言っているんだと、施設外は違うと、今テレビで見ていらっしゃる方も明確に受け止めていますよ。だったら、施設外のことを書いているこの通達はおかしいじゃないですか。撤回し
てください。答弁とこの施設外の整合性……(発言する者あり)あるあるじゃなくて、今施設外はいいとおっしゃったのに、これに書いてあること、これの整合性が取れません。撤回してください。
○国務大臣(北澤俊美君)
再三申し上げていますように、友好団体はまず、長い歴史の中でありますからそれはもう当然のことでありますが、どういう団体からどういう会合で呼ばれるかというのはその都度違うわけでありますから、それについての
判断基準を申し上げたわけであります。(発言する者あり)
○委員長(前田武志君)
このまま続けてください。(発言する者あり)
それでは、後刻議事録精査の上、理事会においてまた協議をいたします。
○世耕弘成君
これ大変、そんなことで済みません。今これ、表現の自由にかかわる、憲法上の人権にかかわる、違反している通達を事務次官名で出している。その通達の中身と大臣の答弁が一致しないんですよ。表現の自由にかかわるこ
とですよ。そして、部外のイベントにまで言及している。集会、結社の自由にもかかわることですよ。どうするんですか、これ。ちゃんと御答弁ください。
○国務大臣(北澤俊美君)
世耕議員、この通達のところで部外の団体が主催すると、ここだけおっしゃっておるんですね。この後に、行事への参加を依頼され、かつその参加が来賓としてのあいさつ又は紹介を伴う場合は、当該隊員の、行事に複数の
隊員が参加を依頼された場合にあってはその代表者ということでありますが、以下のとおり対応すると、こういうことになって、六十一条から始まって、先ほど来、自衛隊法で禁止されている政治的な行為についてよく判断
をしろと、こういうことになっている。先ほど来言われているのは、ただ単に部外の団体が主催するところへ行っちゃいけないのかと、こうおっしゃられますけれども、それは、参加を依頼されて、かつ来賓としてあいさつ
又は紹介を伴う場合と、こういうふうに申し上げております。
○世耕弘成君
いや、だけど、自衛隊の人が来なきゃ成り立たない式典、イベント、いっぱいあるんですよ。父兄会だってそうですよ。OBの、現役の制服組の人が来て、息子さんたち大切に預かっています、お嬢さんたち頑張っています
と言わないと駄目なイベントだっていっぱいあるんですよ。そこで政治的な発言があると事前チェックした場合、来なくなったらその会流れちゃいますよ。どうするんですか。
○国務大臣(北澤俊美君)
これを読むとお分かりだと思いますけれども、ここの団体の方々がどんな発言をするかなんてことは全く言っていないんですよ。自らが来賓としてあいさつ又は紹介を伴うと、こういうふうに規定しておりますから、非常に
狭い範囲での指示であります。
○世耕弘成君
今の答弁、完全に間違っていますよ。これ、大臣がこの通達読んでないっていうのがよく分かりました。二の(二)、参加を依頼された行事に法六十一条及び令八十七条の規定に抵触するおそれのある内容が含まれていない
ことを確認し、当該確認ができないときは当該行事に参加できないことと書いてあるじゃないですか。(発言する者あり)
○国務大臣(北澤俊美君)
事の重大さが分かっているから国民に向けて理解を深めていただくように申し上げておるわけでありまして、この全体からいえば、この二の最後の(二)は極めて妥当な指示です。
○世耕弘成君
ちょっとこれ、全然答弁になってないです。質問これ以上聞けない。(発言する者あり)
○委員長(前田武志君)
世耕委員、質疑を続けてください。
○世耕弘成君
一番最初に、施設外で開かれるものには文句を言わないと言ったんですよ。ところが、実際にこの第二項では部外の行事もチェックしろと書いてある。それも来賓で行く場合だけチェックすればいいんだとおっしゃったけれ
ども、これ(二)では、完全に政治問題に抵触するような場合は、確認ができない場合は当該行事に参加するなと書いてあるわけです。全然おっしゃっていることが違う。
○国務大臣(北澤俊美君)
これは省内の協議の中で、過去の、省内の協議の結果こういうものを作って私が最終決断をしたということでありますから、はなから話を聞かないという態度は議会政治の中では成り立ちませんから、それはもう世耕議員は
非常によく分かっていただいている。ただ見解が違うというだけでありまして。
私は、こういう場合は、部隊でもいろんな経験をしておりますから十分に判断能力はあるという前提の下でやっておるわけであります。
○世耕弘成君
もう今の結果、表現の自由、国民の自由に発言をする権利、自由に集会を開いてイベントを開く権利を制限をする通達を、全く中身を十分理解しないまま、今聞いても、聞くたびに言うことが違う。で、最後は省内で協議し
たからと。こんな省令を出すような大臣を私は認めることはできない。
もう一つ大きなことを聞かせていただきます。
先ほどから金科玉条のように自衛隊法六十一条をおっしゃっています。これは、国家公務員法にも全く同じ規定があります。地方公務員法にもあります。国家公務員法で百二条、事実上、自衛隊法六十一条の隊員を職員と
読み替えただけの法律です。国家公務員にも政治的行為は当然規制をされているんです。官房長官、どうお考えでしょうか。
○国務大臣(仙谷由人君)
今百二条に同じ規定があるということをおっしゃられたわけでございますが、突如御指名いただきましたので、確認してからと思って今ここに立っております。
確かに六十一条と百二条は同じであります。ただ、政令で定める政治的行為、この中身は、人事院規則で定める政治的行為に百二条の方にはなっておりますので、この自衛隊法施行令八十六条、八十七条と人事院規則、こ
れが政治的行為の個別特定、これが同じかどうかは、今のところ詳細には確認できておりません。
○世耕弘成君
これ、法の精神としては、国家公務員も地方公務員も自衛隊員も学校の先生も全く同じ精神ですよ。これ、国家公務員でこういう形で自衛隊と同じ精神で規制をされているということは、じゃ、霞が関の庁舎内においてもこ
ういう入間であいさつされたような人は呼ばないということでよろしいんですか。
○国務大臣(仙谷由人君) 今、法の精神と言われました。公務員という世界では、同じように政治的な中立性が求められると思います。そしてさらに、この【暴力装置でもある自衛隊】……(発言する者あり)まあある種
の、ある種の軍事組織でありますから……(発言する者あり)
○委員長(前田武志君) お静かに願います。お静かに願います。
○国務大臣(仙谷由人君)
軍事組織でもありますから、これはシビリアンコントロールが利かなければならないと。それから、まあ戦前の、戦前の経験からしまして、決して……(発言する者あり)じゃ、実力組織というふうに訂正させてもらいます
。実力組織でありますから……(発言する者あり)
○委員長(前田武志君)
質疑者以外の方は質疑の妨げになります。御静粛に。
○国務大臣(仙谷由人君)
実力組織でありますから、これは特段の政治的な中立性が確保されなければならないということだと思います。
これは、これは……(発言する者あり)新解釈じゃありません。
やっぱりこれは戦前の経験を、いわゆる軍国主義という経験をして、その中で、中からも外からも非常にある種の政治性の強い働きかけやあるいはその行為に、それに呼応する動きが出てきてあのようなことになったわけで
ありますから、特に実力組織としてはより念を入れた特段の政治的な中立性が保障されるべきだと。
そのために、一般の国家公務員ではここまでだということであっても、関与を疑われるような行為もやってはならないと、あるいはそれに巻き込まれるようなことにならないように注意してくださいよと、こういう通達だと
思います。
○世耕弘成君
きちっと議事録に残す必要があるので、自衛隊のことを暴力装置とおっしゃいました。これ、現場の隊員のためにもきちっと撤回と謝罪をしてください。
○国務大臣(仙谷由人君)
そのとおり撤回をして実力組織と言い換えます。
○世耕弘成君
謝罪、謝罪、謝罪も求めたんです。(発言する者あり)
○委員長(前田武志君)
世耕委員、もう一度、もう一度御質疑ください。
○世耕弘成君
撤回だけじゃなくて謝罪もしてください。
○国務大臣(仙谷由人君)
法律上の用語としては不適当でございましたので、自衛隊の皆さん方には謝罪をいたします。
○世耕弘成君
このように、表現の自由に関してももう解釈はめちゃくちゃだということがはっきりしました。自衛隊を暴力装置として見ている、こういうことも分かりました。
この皆さんが、今、表現の自由だけではなくてもっと大きな権力の濫用をしているんじゃないかという疑いがあります。
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