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フランクフルター・アルゲマイネ紙
2014年2月14日
Japans Staatsmedien
Hier spricht die Regierung
Es gab keine Sexsklavinnen,und am Zweiten Weltkrig waren alle anderen schuld
11.02.2014 ·
日本の国営メディア
こちらは政府放送局です
カーステン・ゲアミス、東京
<性奴隷の女性たちはいなかった、そして第二次世界大戦はみんな他が悪かった。
2014年2月11日・ 日本の国営放送では中国的状況が支配している:政府首長の安倍が放送をし
て、彼の国家主義的コースへと仕上げようとしている。宣伝も含めてだ。>
日本の政府の長である安倍晋三による、日本の国営ラジオとテレビ放送・NHKを、彼の国家主義的アジェ
ンダのメガホンにしようする試みが、次第におかしな様相となっている。この数日間、放送局の監督機関
における国家主義者と修正主義者たちの増大する影響に対して、東京のアメリカ大使館までが抗議するこ
とを強いられている。
その前に、安倍により取り立てられた新しい放送監督者のひとりが、またしてもうさん臭いテーゼで第
二次世界大戦の歴史を書き換えようとした。彼は1945年の東京裁判を「馬鹿げていると」批判し、か
つての裁判はアメリカ人が、東京大空襲や広島と長崎への原爆投下などの戦争犯罪をごまかそうとしたと
非難した。アメリカ大使館の報道官は「日本とその他の責任ある人々が、地域の緊張を煽るようなコメン
トを避けることを願っている」と述べている。
<宣伝機関としてのNHK>
安倍首相が放送をして、単に政府路線に持ち込もうとするだけではなく、第二次世界大戦時の日本の歴史
の国家主義的な解釈転換の道具にしようとしていることは明らかである。安倍により任命された新任のN
HKの会長である籾井勝人がそれを着任した最初の週に示した。
籾井はジャーナリズムにそんなに理解がありはしない。しかしながら三井物産の元副社長であった彼は、
政府の長と親密であり、なによりも両者は国家主義的イデオロギーで一致している、そうであるからこそ
安倍は彼を日本の国営テレビ放送NHKの会長に据えたと、東京では伝えられている。ところが、新任のス
タートから籾井は、意に反して破綻することになった。彼はNHKの会長としての最初の記者会見で、日本
での独立した国営放送を維持するつもりがまったくないことをはっきりさせた。「政府が『右』と言え
ば、われわれは『左』と言うことはできない」と述べたのだ。放送ははっきりと「日本の立場」を示さね
ばならないと籾井は要求した。はっきりしていることは---これまでは高い評価を得ている---NHKは、彼
の3年の任期中に宣伝道具にならねばならぬということであり、対立意見は歓迎されないということであ
る。NHKの番組は将来、政府の立場からそれほど離れたものであってはならないと籾井は声明した。
<彼らは否定し隠蔽する>
新しいNHK会長のこれらの見解は、もし籾井がここで、いわゆる「慰安婦」に言及しなければ、日本の
報道でおそらくこれほど注目されなかったであろう。これらの女性たち、彼女らの多くが若い朝鮮人女性
で、戦争中に暴力的に日本軍の前線の売春宿へ連行されて売春を強制された。安倍は今日に至るまでこの
犯罪を否定している:当時の政府の強硬派が意図して遂行した正義の戦争の世界観に整合しないからだ。
籾井は性奴隷の女性たちに関して、それは戦時には「どこの国も」行ったと述べた。かつて起こったこと
を「今日のモラル」を背景にして批判されている。そしてとにかく:「韓国が、日本だけが暴力で女性た
ちを集めたと主張するからややこしくなる」と言った。
かつての日本軍が何万人もの少女たちを、参謀本部方式で性奴隷にした---この方式は国際的にも、独
立した歴史研究者たちの見解においても独自のものであったとされている---ことは、東京の新しい政権
の権力者の変速レバーによって今にいたっても否認されており、また日本が中国と朝鮮を侵略戦争で征服
した事実も同様に否認されている。菅義偉官房長官も、婉曲的に「慰安婦」と呼ばれている性奴隷女性た
ちの問題への質問で、明確な見解を示すことを拒否した。菅は、籾井は彼の問題発言を個人的な見解とし
てしただけであるとはっきり述べたと答えた。これで東京政府にとっては一件落着となった。責任は問わ
れない、なぜなら菅と安倍は非公式な内輪では、このような立場と何の制約もなく同意見であるからだ。
<放送監督者としての修正主義者>
新しいNHKの長の発言に対する中国と韓国からの反応は壊滅的なものとなった。北京と同様にソウル
においても、籾井の登場は安倍のもとで日本の政治に浸透する国家主義と報復主義のさらなる証拠である
と受け止められている。実に日本的なやり方であるが、籾井は責任をとることなく、発言を謝罪しながら
も地位を保っているので、彼は3年の任期をNHKを路線に乗せようと利用するであろう。「もし日本に
良心のあるグループがあるならば、これほど馬鹿げた発言をする籾井のような反倫理的な意見を持つ人物
が、公共放送の長に就くであろうか?」と問う声がソウルから東京に届いた。返答は全くなかった。
籾井の登場は例外ではない。安倍により新たに任命された放送監督者の一人は、東京の選挙戦で、南京
での日本軍の虐殺を否定した---これによって彼も安倍の歴史修正主義と同じ路線である。公開された最
新のNHKの経営委員会の議事録は、安倍により招集された放送の助言者たちが、放送をして日本の国家
主義者の歴史観をを広めて、他の意見を容認しないようにさせようと望んでいることを証明している。
「このような歴史の基本認識を伝える番組への余地があるべきである」と安倍によりこの地位に持ち上げ
られた百田尚樹は要求している。彼は南京虐殺を否定し、また神風飛行士に関する英雄的な小説の著者と
して有名になった人物である。
評判を懸念した国営放送の表明によれば、これは経営委員たちのプライベートな意見であるとのこと
だ。とはいえ、このような安倍が信頼する人たちの任命は、日本における報道の自由をシステマチックに
空洞化させる、政府による一連の決定に合致している。
政府の長は昨年末に、リベラルな報道機関から検閲の始まりであると批判されていた国家機密の保護法
を議会で強行に成立させた。
新しいNHKの会長はこれについて「法律が決定された今では、それに疑問を呈する理由はない」と述
べた。このような政治の結果はすでに現れている:NHKの編集者たちが外国人の同業者たちととの話し
の中で、安倍の政治の危うさと危険性が話題になり、彼らが何故この問題が番組に全く採り上げられない
かと問われると、彼らはあきらめて肩をすくめるだけである。
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