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前回からの続き。フィギュアの撮影の話です。
前回は、被写界深度(ピントの合う範囲の広さ)を深くする方法として、
(1) カメラを被写体から遠くに離して、ズームにして撮る
(2) カメラを被写体に近づけて、レンズを絞って、シャッタースピートを遅くして撮る
という方法を紹介しましたが、(1) はパースの効いた写真にならない、(2)は設定が面倒だし、手ブレの恐れがあり、ピントの合う範囲に限界もある、という、欠点がそれぞれあります。
これらの欠点を克服する手段として、「多焦点合成」というのがあります。以前、この内容は記事にしています。また、wikipediaも参照してください。とくに、顕微鏡撮影の画像について使われてきた技術のようです。つまり、全く同じ構図で、ピントを合わせる距離(焦点)だけをちょっとずつ変えて何枚も撮影し、それぞれの画像から、ピントの合っている部分だけを抽出して、つなぎ合わせて、全体がバッチリピントのあった写真をつくるという、画像処理の技術です。
多焦点合成をするには、多焦点での撮影をしなくてはなりません。
・構図を決めて、カメラを固定する
・マニュアルモードにして、焦点距離を任意に選べるようにする
・焦点距離を少しづつ変えながら、何枚も写真を撮っていく
これをやるのです。つまり、マニュアルで焦点距離をいじれるカメラでないと、これは出来ないということになります。以下にその例を示します。
同じ構図の写真ですが、焦点(ピントがあっているところ)の位置が違うのがわかるでしょうか?一枚目はクルマのヘッドライトとかグリルのところに、二枚目はクルマのワイパーのところ、三枚目はフィギュアの顔とかクルマの後ろの方にピントが合っています。実際には三枚ではなく、細かくピントの位置を変えて10枚くらい撮っています。
それを、ソフトを使って合成するのです。フリーのソフトで可能です。私はこれまで、imageJというソフトを使っていましたが、このたび、Combine ZMというソフトがいいという情報があったので、それも試してみました。どっちもフリーソフトです。英語のソフトですが、インストールの仕方や使い方は、それぞれ解説してくれているサイトがあるのでご参照ください。「imageJ 焦点 合成」「combine zm 使い方」などで検索すると、いいサイトが出て来ますので。
で、焦点合成した写真です。まずimageJで合成したもの。
全体的にピントがあってる感じになっています。でも、フロントグリルやタイヤのところがまだピントが甘い気がするし、メッキのバンパーのところに緑のような色が出てしまっています。
続いてcombine ZMで合成したもの。合成に使う元の写真は、まったく同じものにしています。
こっちのほうが、imageJに比べてより全体的にクッキリしているようです。フロントグリルとかタイヤのピントもしっかりしているし、メッキ部の変色も無い。あと、操作方法としても、こっちの方が使いやすかったですね、どっちかというと。※私のパソコン(win VISTA)では、combine ZMでは、出来上がった写真が保存できないと言う不具合がありました。仕方ないので画面をハードコピーしてフォトエディターに貼りつけてから保存しました。
焦点合成をするにあたり、imageJもcombine ZMもいろいろ、何かのパラメーターがいじれるようになっていて、その設定次第ではimageJの方がいい結果になる場合もあると思いますが、とりあえずインストールしていきなり使ってみた結果は、combine ZMの方がよさそうです。捜査とかインストールも比較的簡単だったし、こっちをおススメしておきます。
以上、今日は焦点合成によって、被写界深度の深い写真をつくる例について紹介しました。これはソフトも使うし、デジカメも特殊な使い方をするしで、なかなかハードルは高いです。でも旨くすれば通常の撮影では得られない、面白い写真も撮れることと思います。ぜひ、やる気のある方、トライしてみてはいかがでしょうか。
おしまい
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玩具について思うこと
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フィギュアや玩具の商品やメーカー、市場環境について、言いたいこと・思うことを書きます。
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毎度です。
今日は真面目に、フィギュアの撮影の話をします。
以前このブログで、多焦点の撮影の話をしたことがありますが、それについてもうちょっと突っ込んだ話を、今日はしたいと思います。
ブログでフィギュアの撮影をするようになってから、不満に思ってることがあって、それは、フィギュアの写真をとると、ピントを写真全体にあわせるのが難しいということ。人物や風景を撮るときはそんな苦労はないのに、なぜか?
いろいろ調べて、これは、カメラからの距離によって、「被写界深度」が変わるから、ということがわかりました。被写界深度とは、ピントが合う範囲(奥行き)のこと。ピントが合う範囲は、カメラから遠いほど長く(深く)なるようで、カメラに近いモノは、ちょっとの範囲しかピントが合わないのです。
こんなイメージです。黄色く塗ったところが、ピントの合う範囲、被写界深度と思ってください。こんな風に、カメラ(撮影者)に近いものにピントを合わせようとすると、ピントの合う距離(深さ)は、極端に小さくなるようなのです。
これがなぜか?というのが、私には説明がつきません。そうなっている、というのは、デジカメをいじっていて、そうなっているのだな、とわかるのですが。なぜか?がわからないです。ネットで調べても、ナルホド!と納得できる答えには行き当たらない。これ、わかる方、いらっしゃったら、ぜひ教えていただきたいです。
で、まあ、そういうもんだとして。フィギュアとかオモチャは、とにかく小さいから、カメラを近づけて撮らないと、大きく撮影することができない。一方人物は、1.5〜2mくらいあるので、数m離れて撮影しても大きく撮影することができる。そして数mも離れれば、被写界深度はドカンと深くなるので、ピントの合った写真を簡単に撮れる。フィギュアやオモチャは、カメラを近づけざるを得ないので、ピントの合う範囲が狭く(浅く)、それが難しいのです。
それを表現する写真を撮ったので見てみてください。次の上下の写真を見比べてみてください。
どちらも、私のデジカメで、オートモードでで撮影したものです。上の写真は、カメラを1.5mくらい離して、望遠(ズーム)にしてとった写真。下は、カメラを10cmくらいまで寄せて、目いっぱい、望遠の反対(広角?)にして撮ったものです。撮れた写真は大きく違いますよね。
まず、被写体までの距離が違うので、「パース」が違いますよね。近くで撮った下の写真は、より、近くの部分が大きく、遠くの部分が小さく写って、ダイナミックな写真になっています。遠くで撮った上の写真は、そういった抑揚のない、クールな写真になってますよね。これは感覚的にそうだよな、と思える結果ですよね。
もう一点、違いがあるのが、ピントの合っている範囲、つまり被写界深度です。遠くから撮った上の写真の方が、比較的全体的に、ピントが合っています。クルマのグリル付近がちょっとピント合ってないかな?でも、ほぼクルマの長さ(15〜20cmくらい)の範囲(深さ)では、ピントは合ってると言えます。一方、近くから撮った下の写真は、クルマの前の方にしかピントが合ってませんね。人物フィギュアとか、クルマの後輪なんかは完全にボケてしまっています。被写界深度は浅く、1cmとか2cmくらいのもんでしょう。
このように、冒頭で述べたように、やっぱり、カメラから近いものは、ピントを合わせづらいということがわかります。じゃあ遠くから望遠でとりゃあいいじゃん、と言われればその通りで、それも答えの一つだと思います。でも、引き換えにパースが無くなってしまう。フィギュアの写真が臨場感のない、平坦な、オモチャっぽいものになってしまうんです。だからやっぱり、カメラは近くに置いて撮りたい。
カメラを近くに置いたまま、被写界深度を深くする方法は無いのか?実はあります。調べたらいありました。それは「絞り」というものです。絞りとは、カメラに装備されているレンズの表面を一部隠して、レンズの面積を小さくすることをいいます。
せっかくのレンズを、一部を隠してしまうだなんて、なんでそんなことをするのか。それがまさに、「被写界深度をを深くするため」つまり、ピントの合う範囲を広くするため、なのです。
なぜ、絞ると、被写界深度が深くなるのか。いろいろ調べた結果、たぶん、こういうことだろうと思われます。
わかりにくいですか…わかりにくいですよね…。現象で言うと、目が悪い人は、目を細めると、黒板の字が見えやすくなったりするでしょう、アレです。瞼を遣って瞳の幅を狭くしてやると、ピントの合う距離が前後に伸びるのです。何が起こっているかというと。目を細くすると、黒板から目に入ってくる光が、あんまり広がらないんですよ。で、目のレンズを通過した後、もう一回収束して、眼球の裏にある網膜に画像を映すのですが、もともとあまり広がってないので、画像を映す時も、ぼやけずに映しやすいと、そういう解釈でいいと思います。
しかし、レンズを絞ると、困ったことが一つあって、あんまり光が入ってこなくなります。狭いもので。なので写真が暗くなってしまいます。そこでどうするかというと、シャッタースピードというものを調節するのです。シャッタースピードとは、撮影のためにレンズが相手を見つめている時間のこと、つまり、シャッターボタンを押してからパシャリとシャッターが閉じるまでの時間であります。シャッタースピードを遅くしてやれば、レンズを絞って暗くなっていても、その分時間を稼ぐことで光の量を増やすことで、明るい写真を撮ることができるのです。これはなんとなく、理屈でわかりますよね。
しかししかし、シャッタースピードを遅くすると、今度はどうなるかというと、手ぶれという問題が発生してしまいます。時間が長いと、人間、カメラを構えている間に動いちゃうので、画像がブレちゃうのです。夜景を撮ろうとして、夜景モードにすると、えらくブレちゃうことがあるでしょう、あれはシャッタースピードが遅く設定されているからなんです。これをどう対処するか。ズバリ、これは三脚とかに固定して、タイマーモードにして、とにかくカメラが動かないように頑張るしかないのです…。高感度のカメラというのがあって、これはカメラの性能で、暗くても、シャッタースピード短めでも明るく撮れるやつもあるみたいですが、これはカメラの性能なので工夫とかではどうしようもないですね、おそらく。
さて、では、この絞りとシャッタースピードを調節して、どんなことができるか。やってみました。
この下の写真の、上の写真は、さっきの写真の下の写真と同じです(ややこしくてすまん)。
つまり、クルマから10cmくらいの距離で、オートで撮ったんです。結果、
絞り値 … F2.9、シャッタースピード … 1/40
という設定になりました、勝手に。絞り値の単位はよくわからないけど、この値が大きいほど、絞っている(レンズを隠している)ということです。シャッタースピードは、たぶん秒だと思います。もちろん、この値が大きいほど、シャッタースピードが遅い(時間が長い)ということになります。
でもって、この下の写真。僕のデジカメをマニュアルモードにして、目いっぱい絞って撮りました。
F8.0、シャッタースピード1/5
に、結果的になりました。シャッタースピードは、何パターンか撮ってみて、上の写真と明るさが同じくらいのものを選びました。絞りが2.9から8.0に増えたので、レンズは相当、小さくなっていて、その分、シャッタースピードが1/40から1/5に、長く(遅く)なっています。絞った分、時間を増やして、明るさを同じにしているのです。
さてどうですか、ピントの違いは。歴然と、違うでしょう。下の写真の方が、ピントの合っている領域が広いですよね。クルマのヘッドライトとかグリル付近のピントは、上の写真の方が合っていますが、これは、上の写真はオートで、どうしても画面中央の光っているものにフォーカスしてしまうのでこうなっています。下の写真はマニュアルで、ピントの中心を人物フィギュアの顔くらいに合わせてしまったので、フィギュアの顔から離れたクルマの前の方はどうしても、被写界深度の限界で、ボケてしまったのだと思います。
ということで、前半の記事はここまでです。
かなりマニアックな内容になってしまいましたが、要するに、フィギュア撮影は一筋縄ではいかないよと、そういうお話でした。カッコよくてピントの合った写真を撮ろうと思ったら、意外と苦労するのです。
次回はさらにマニアックな、多焦点深度撮影の話を(またもや)したいと思います。
続く。
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毎度!!
じつはいま、家庭の事情で、会社を少し休んで、故郷の近くの街に滞在しておるのじゃ。
家族に健康上の問題が発生して、ここの街の病院に入院してて、世話したり、手続きしたり、親戚の応対したり、をやってます。まあまあ誰にでも、よくあるお話です。でも精神的に疲れますなー、こういうのは。慣れないことだからね。
しかし、空き時間もできたので、ある場所にブラリと出かけてみました。ある場所とは、模型屋であります。
この街は、小学校低学年のころ、住んでいた街でした。カレコレ30年くらい前のことである。
当時はガンプラブームというものがありましてね、小学生が、お小遣いにぎりしめて、ガンダムのプラモデルを買いに、模型屋に押しかけていたものです。私もそんな一人でした。
しかしガンダムのプラモデルは人気商品で、ぼんやり買いに行っても買えるもんじゃなかった。入荷するとすぐに売り切れるのです。しかも、買いに行くったって、歩いて行けるような場所には入荷しなくて、僕らは、街の模型屋に、バスに乗って、プラモを買いに行っていたんです。バスに乗って行って、買えないなんて、話にならん。 「模型屋に電話して、在庫を聞くんだ」 当時の親友(名前は忘れた)のアドバイスによって、私は模型屋に電話しました。人生で初めて、知らない相手に、電話をかけた瞬間でした。
お店のお兄さん 「はい、○○○(模型屋の名前)です」
小学生yoyon 「ガンダムのプラモデルありますか」
お店のお兄さん 「ガンダムはないよ」
小学生yoyon 「・・・(衝撃のあまり二の句が継げない)」
お店のお兄さん 「・・・ガンダムシリーズなら、いくつかあるけど」
小学生yoyon 「!!(てめーそれを先に言えよ)なにがありますか?」
お店のお兄さん 「いやーいろいろあるから・・・欲しいのはなに?」
小学生yoyon 「・・・(急にいわれても出てこない)」
お店のお兄さん 「ああ・・・えーっとね、マゼランと、マゼラアタックと、アッガイと・・・」
小学生yoyon 「(ちょ・・・なにそのハズレラインナップ!)」
お店のお兄さん 「あとザクレロ」
小学生yoyon 「グフはないですか」
お店のお兄さん 「グフはないね」
小学生yoyon 「じゃあ・・・アッガイを買います。予約します」
お店のお兄さん 「予約はできないよ」
そんな感じの会話をかわしたと思う。そして僕は、その電話をかけた翌日、日曜日の朝、一人でバスに乗って、模型店に出かけて行ったのです。店の前には自転車だらけ、店の中は子供とおにいちゃんでギッシリです。そんな中、必死に探したけど、アッガイは無かった!ザクレロも無かったな。でもアッザムというのがありましてね。アッザムも、ガンダムシリーズなんだけど、当時僕は存在を知りませんでした。でも店頭で見て、まあこれでも買うか、と思って、アッザムを買うことにしました。アッガイとザクレロは売り切れたのか、と思ったけど、アッガイは実ははじめからなくて、アッザムを、お店のお兄さんはアッガイと間違えたんじゃないだろうか、と、僕は帰りのバスで考えていました。その後、アッザムは、かなりお気に入りのプラモになりました。
その後も何度か、この模型店には通ったものです。
そんな思い出のある模型店のあった場所に、30年ぶりに、私は行ってみようと思いついて、行ってみたのです。位置は正確に覚えていました。そしてその場所に、模型店はあった・・・でも名前が変わっていました。
これはついさっき撮った写真です。見づらい写真で申し訳ないが、店の名前がSIDE1!まさに、ガンダムっぽい名前じゃないですか。そしてお店の前のショーケースには、ガンダムのプラモデルが並んでいました。名前だけ変えたのかな?店の中に入ってみます。30年ぶりです。
店内に入った瞬間、いろいろ思い出しました。狭い店に、壁の上のほうまで詰まれたプラモの箱・・・こんな感じだったよなあ、たしかに。当時と違うのは、客が自分ひとりだということ。今の時代、そりゃそうだろうなあ。テレビを夢中で見ている店主に話しかけてみます。
yoyon 「あのう、ここって、昔○○○という模型屋さんじゃあなかったですか?」
店主 「ああ、そうですよ、八年前くらい前までかな」
yoyon 「名前をかえたんですか?」
店主 「いや・・・○○○さんがやめられてね、そのあとではじめたんですよ」
yoyon 「そうですか。いやー、私、30年くらい前に○○○によく来てたんですよ。久々に来て見たんです」
店主 「はは、そうですか」
そんな会話だけして、あとはしばらく店内を見て、何も買わずに店を出ました。こんな模型店、今の世の中、やっていけてるのかなあ。ほとんど趣味でやってるんだろうなと思いました。でも30年前をかなり鮮明に思い出せて、いい体験ができました。
おしまい
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今日は、いま私がすごく面白いと思ってる漫画を紹介したいと思います。 それは、講談社の漫画雑誌「モーニング」で連載されている、小山宙哉氏の「宇宙兄弟」という漫画です。いまのところ、コミックスは3巻まで出ております。 あとやっぱり、理系の人間で、かつ技術者なので、重力とか、星や人工衛星の軌道の話は大好きです。宇宙開発技術の話も好きです。どれくらい好きかと言うと…
1.宇宙人はいると思っている(出会えないだろうけど)
これくらい好きです。2.たまに雑誌Newtonを買う 3.日本国内のいろんな宇宙関連施設に一人で見学に行っている 4.JAXAのロゴ入り「無重力ボールペン」を持っている 5.ヤキソバはぺヤングよりもUFO 6.大学の航空宇宙学科を受験して落ちた 7.「星座板」を所有している 8.趣味で第一宇宙速度、第二宇宙速度を計算したことがある 9.カーナビのGPSの捕捉衛星表示画面が好き 10.流星群とか月食とかは寒くても見に行く これくらい、宇宙に関して思い入れの深い私が、オススメするのがこの漫画、「宇宙兄弟」なのです。 お話を概略書くと、 舞台は少し未来の世界。子供の頃から宇宙にあこがれていた兄弟がいて、弟は実際に宇宙飛行士に選ばれたけど、兄(主人公)はあきらめてサラリーマンをしていた。しかし会社をクビになったのをきっかけに、宇宙飛行士を目指すことに。周りの人の助けと運と実力で、一時審査・二次審査と突破していく… という感じです。宇宙船や宇宙空間のシーンがバンバン出てくるSFストーリーではなく、宇宙を目指す人々が、普通の世界で繰り広げる人間ドラマであります。 面白いのは主人公「南波六太」のキャラクターです。31歳独身。技術者としては優秀なんだけど、人物としてはすごく一般人で、単純で、照れ屋で、見栄っ張り。優秀な弟に嫉妬しまくり。でも正義感は人一倍強い。非常に感情移入できるキャラクターです。 他にも、優秀な宇宙飛行士なんだけどちょっと抜けてる弟や、ともに宇宙飛行士を目指すライバル達、審査側であるJAXAの職員等、みんなひとクセある人物達ばかりで、それぞれの心理ドラマが面白です。 もうひとつのこの作品の魅力は、「宇宙」をすごくリアルに、でも身近に描いているな、という点です。 ガンダムとかスターウォーズとかのSFではなく、リアルな感じで宇宙のことを描いた作品というと、幸村誠さんの「プラネテス」という漫画を思い浮かべます。これはアニメ化もされました。プラネテスの宇宙描写も、すごくリアルだったけれど、哲学的・観念的で、ちょっと重くてしんどい感じでした。 でも「宇宙兄弟」の宇宙は、すごく身近に感じます。おそらく、作者は、JAXAやNASAに取材に行って、現場の職員の人の何気ない話とかをいろいろ聞いたりしたのでしょう。また、宇宙飛行士の人の講演会に参加したりもしたんでしょう。そういった生の取材をしっかりしたんだろうなと感じさせられます。宇宙とかかわる人ってこうなんだろうな、という、説得力を感じるのです。宇宙という相手はでかいけど、行くのは結局普通の人間なわけですから、僕らにとっての宇宙とは、人間が行って、利用したり生活したりする舞台としての宇宙になるんですよね。そうだろうなあと感じました。 というわけで、オススメしたい漫画でした。 おしまい
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前回の記事の続きです。前回は展示してあった大きなものを紹介しましたが、今回はそれ以外の小物関連を紹介いたします。 まずは、食玩ブームを生み出し、海洋堂の名を広く知らしめることにもなった「チョコエッグ」「チョコQ」の「アニマルテイルズシリーズ」の展示です。 私はこれが流行っていた頃は、まだ食玩に手を出してなかったんですが、ハマった方も多いことでしょう。いろいろ調べたところ、このシリーズは、小さなサイズにもかかわらず、かつて無かった圧倒的な精度の造形と美しい塗装ということで、食玩コレクションのブームを引き起こしたそうです。さらに「シークレット」という概念の導入や、日本に生息する全生物(昆虫、哺乳類、鳥類、魚類等、ぜんぶ)をフィギュア化するというコンプリート意欲をくすぐる企画により、大ヒットを飛ばしたとのこと。思うに、ちょうどインターネットの掲示板等の普及が拡大した頃で、情報がまわって、ブームに拍車がかかったんじゃないかなあ。 同じくブームを生んだ「ワールドタンクミュージアム」も海洋堂でしたよね。 圧倒的技術力をベースに、斬新な企画で潮流を起こす!カッコイイじゃねえか、海洋堂…。 続いて、食玩フィギュアの作り方のパネル展示がありました。これは興味ある内容なので、細かく写真をとってきました。 つぎに原型をもとにシリコン型をつくって、そのシリコン型で、製品製作用の金型をつくるためのレジンキャスト複製品(二次原型、マスターとも呼ばれる)をつくるそうです。 つぎに、その二次原型を生産工場のある中国に送って、それで量産用の金型をつくります。 金型が完成したら、あとはジャンジャン生産するのみです。成型のあとは塗装ですが、塗装は人が頑張って塗ってるようです。 つづいて海洋堂の原型師「松村しのぶ」さんによる「恐竜特集」のブースを見ました。松村しのぶさんは、先ほど説明したチョコエッグの動物とかを手がけ、その他怪獣とか恐竜とかの、いきものフィギュアを得意とする原型師です。このジャンルでは世界的著名人と言ってもいい感じの人だそうです。 恐竜を自由に塗っていいよ!というコーナーがあって、来場した子供さんとかが塗った恐竜がたくさん並んでいました。 つづいて同じく海洋堂の原型師「ボーメ」さんの美少女フィギュアコーナーに行きました。ボーメ氏も、やはり世界的に有名な、美少女フィギュア原型師です。 あとおなじみ「リボルテック」の展示がありました。 さて、最後になりますが、会場内に、昔のプラモ屋のイメージを再現したようなブースがあって、古いプラモがたくさん並んでいたのです。それがなかなか面白くてですね!まあ見てください。 そして特に面白かったのがこのあたりの写真ですねー。 以上で「海洋堂の宝島」展のレポートは終わりです。海洋堂という、ちょっと特殊なメーカーのことがよくわかる、楽しい展示だったと思います。私が海洋堂を評価したいのは、やはり新ジャンルに斬り込んで行くチャレンジングスピリットですね。今後も独自の強みを生かしながら、次のブームを生み出していって欲しいと思います。
それでは。 |






