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1985年から1988年までのイラクでの体験活動を紹介
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本日のYahooニュースによれば、フセイン元大統領が、
北部のクルド人5000人を化学兵器で虐殺したとのことで起訴されたそうだ。

同虐殺事件は「アンファル作戦」と呼ばれ、北部のクルド人が居住する村を全滅させたものだ。
当時の「Time」誌では、父親が生まれたばかりの赤ちゃんをかばって倒れ、
赤ちゃんもともに死んでしまった写真が掲載されていたことが、今でも記憶に残っている。

フセイン元大統領が独裁政治を強いていたツケが今回ってきたのだろうと思うが、
現在はそれでよくなったわけでもない。
むしろフセイン政権の時の方が治安は良かったと言えると思う。

イラクはイランとの戦争が1980年から1988年まで続いた。
私は1985年からイラクのナジャフという町に2年間滞在していたが、
勤務していた病院の医師の言っていたこと内容の記憶がよみがえってきた。

その医師は戦争が続いていることを嘆いていた。
私は「日本も50年前の戦争では国民皆が苦労したようだ」と話したところ、
医師が「それでも日本の戦争は終わったではないか、我々の戦争はいつ終わるかわからないのだ」
と言っていた。

1988年にはイラン・イラク戦争が終了し、やっとその医師達も平和に暮らせるのではないかと喜んだが、
1991年には湾岸戦争が勃発、そしてさらにその後は今回の戦争である。
米国政府はとっくに「戦争終結」を宣言したが、実際にはそういう状態ではないことは明らかだ。
結局イラクの人達はいつになったら平和な暮らしができるのだろうか。

フセイン元大統領が去っても、米国の軍隊が駐留していても、結局平和にはなっていない。
イラクの人達のこの不幸はどこからやってくるのだろうか。

現地で一緒に仕事していた、人懐っこいひげの男達や、
明るく声をかけてきた病院スタッフ達の笑顔を思い出すたびに、
彼らの安全を願わずにはいられない。

続く

イラク回想録-出国2

イラクの空港を出国するのも本当に苦労した。
普通は旅客に対して座席指定になるのが当然の話だと思うが、
イラク航空でバグダッドの空港を出発する時には、座席指定があったりなかったりで、
自分の座席に行ったらほかの人が座っていて、スチュワーデスに文句を言うと、
面倒くさそうに「どこでも座ればいいじゃないの」といわんばかりだった。

もっとひどかったのは、飛行機に乗り込むために列を作って並んでいるのに、
座席指定がないということで、列の一人(日本人)が文句を言ったら、
起こったスチュワーデスは、その人だけでなく周辺にいた人間全部を後回しにし、
私も巻き添えをくらって、最初に並んでいたのが最後尾になってしまった。

それでも何とか最後に乗ることができたが、座席に行ったらほかの人が座っている。
ここは私の席だと言ったら、座席が決まっていないのでどこにでも座ったほうが良いみたいですよ、
と言われてどいてもらえず、結局別の席に座ることになった。
座席自由であれば最初からそう言ってくれればよいのだが、
自由だと理解している人と、そうではないと思っている人がいて、ずいぶん混乱してしまった。

まあ、それでも日本に帰国するのは嬉しかった。
日本に到着した時には、イラクにいたのが夢のようだった気がした。
逆にイラクにいた時には、日本にいたのが夢のように感じたものだった。

続く

イラク回想録-空港

出国の際のチェックは厳しいものだった。
手持ちのカバンに入っている書類は、有無を言わさず捨てられた。
服の中に何か隠していないかというチェックも徹底してやられました。

一度フィリピン人のスタッフ数人も一緒に出国したことがありますが、
フィリピン人はなぜか米ドルを持ち出しており、
それでデューティーフリーショップで買い物をしたのですが、
なぜか空港の係官からは私が呼ばれて再度チェックを受けさせられたこともありました。
日本人が裏で指示していたと思われたのかもしれません。

実際にどこかの大手商社の人は、中国大使館かどこかと取引をして、
米ドルの小切手をうっかりポケットに入れて出国しようとしたため逮捕され、
2ヶ月にわたって牢獄に入れられたという手記が後日出ました。
早めに情報をキャッチした日本大使館が助けてくれたそうですが、
日本側に情報が入らなければ、どこに行ったかの所在もわからず、いつ出獄できたかもわかりません。
本当に危ない話でした。

続く

イラク回想録-出国

イラン・イラク戦争当時の1980年代は、出国するにもビザを必要とし、
実際の出国手続きにはたいてい4時間くらいはかかった。

出国ビザの取得手続きの時には、「本当のパスポートを出せ」とか、「前のパスポートを出せ」とか、
訳のわからない要求がたくさんあった。
何とかビザを取得した時にはほっとしたものだ。

髭の濃い同僚などは、「お前は本当は日本人ではないだろう」と言われた話もあったが、
中には「今日は友達が来たから仕事は終わりだ」とか言われたこともあった。
髭もじゃのイラク人は、まじめに言っているのか冗談で言っているのかわからないこともある。
でもたいてい前者の方かも知れないと思う。

出国はさらに大変だった。
空港は様々な国から集まった労働者がものすごい行列を作っており、
まともに並んでいたらチェックインすることさえできない。
ただし日本人に対する信頼感や親近感のせいか、係官が日本人は優先してくれたので助かった。

ただし戦争中ということもあり、情報管理には厳しいものがあったため、
手持ちのカバンに入った書類関係は有無を言わさずゴミ箱に捨てられた。
特に気が弱い人はますます疑われ、パンツを脱がされた人もいたそうだ。

さらに米ドルは持ち出し禁止となっているため、上着やポケットの中身も入念にチェックされた。
それでパスポートコントロールを通過するまでには既に3時間は過ぎている。
それからさらに実際に飛行機に乗れるまでさらに1時間はかかるのが普通だった。

ところが米ドル持ち出し禁止で厳しくチェックしているにも拘わらず、
出国手続きを終えた待合室には、デューティーフリーショップが並んでいる。
しかもそこはドル払いしかできないのは「何で」という感じである。
イラクで一番嫌だったのが空港だった次第だ。

続く

1985年当時、まだイラン・イラク戦争が続いていたこともあり、
バグダッド空港で入国するのは何時間も要した。

入国管理の審査官は、意識的にやっていたのではないかと思うが、乗客が飛行機から降りてきて、
入国カウンターに並んでから1時間くらい待たせてからやってきた。
既に15時間くらいイラク航空のボロボロの飛行機にて、途中のバンコックやボンベイ(当時)を経由し、
バグダッドに到着した頃にまた1時間くらい突っ立ったままで待たされるわけである。

それからやっと入国審査が始まるが、1人づつゆっくりスタンプを押していくため、
実際に自分が通過するまでにまた1時間くらいかかるのが常であった。
それでやっと通過しても、結局まで荷物が届いていない。

荷物をピックアップするのにまた1時間くらいかかり、それからやっと税関審査となる。
最後の関門ではさらにまた厳しい審査が待っており、荷物の一つ一つを全て開けなければならない。
当時は現地に滞在している関係者も多かったため、仕事に必要な機材の部品や、
個人的に頼まれたものなどがあり、ダンボールをいくつも持っていたので、
審査には本当に時間がかかった。

明確な判断基準は何もなく、単純にその場の思いつきで因縁をつけられているようだった。
大体ひっかかったのは、機材の部品、ビデオテープ、ウォークマン等、ちょっと目に付くものは、
すぐに税金をかけられたりした。
場合によってはその場で没収で、二度と帰ってこないものもたくさんあった。
しかし税関審査のその後ろでは銃を抱えた兵士がいるので、誰も文句は言えない。

それでも様々な手を尽くしていろいろなものを持ち込んだりした。
機材の部品については、病院で患者が必要なもので、これがなかったら病人を助けられないと説明、
ビデオテープはケースを分解して、テープのみを封筒に入れて、目につかないようにした。
ウォークマン等は耳を検査する機械だと言ったりした。
そのような言い方だけで8割程度は通過できたので、後になって笑ってしまったこともある。

極め付けだったのは荷物が何箱もある時に、ひっかかりそうな荷物を先に出さず、
ひっかからなさそうな荷物を台の上において思いっきり開けて、
どうぞ調べてくださいという態度で丁重にお願いし、
ひっかかりそうな荷物は足元に置いて、自分が少しづつ移動しながら、
足元の荷物を少しづつ移動させていった時だ。

実際にそれで一番ひっかかりそうな荷物を通過させてしまったのだが、
OKが出て荷物を抱えて出口を出る際に、銃を抱えた兵士がいたので一瞬ヒヤッとしてしまった。
でも兵士の方もこちらを見ていなかったようで、幸い何もなくとうとう出口に出たものだ。
飛行機から降りて実に4時間後だった。
この時にはもう疲労困憊だった。

続く

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