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1985年から1988年までのイラクでの体験活動を紹介
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イラクにて駐在していたサダム病院には、自動の身長体重計がありました。
平たい台の上に立つと、後ろの柱の上部から計測器が下りてきて身長を測ります。
また台そのものが体重計になっていて、体重が量れるようになっています。
量った身長や体重は、前部にあるモニターに表示されるようなものです。

ある日身長と体重を量りたいという兵隊さんがいたので、どうぞ量ってくださいと言いました。
ところが何と台の上に乗ろうとしたところ、前部のモニターがついている柱と、
後部の身長を量る柱との間に入りません。
大きなお腹がつっかえて間にあいることがついにできませんでした。

「この体重計はだめだ。」と捨て台詞を吐いて帰りましたが、
あまりにも突然のできごとに大笑いしてしまいました。
何が起こるかわからないものですね。

しかしよくよく考えてみると、確かに兵隊さんの言うとおり、
イラクの人達の体型に合わないような体重計の設計の仕方も問題だなと感じました。

でも思い出してもやっぱりふきだしてしましました。
だから途上国は楽しくてしょうがありません。

続く

1985年12月から2年半にかけて滞在したイラクは、
ニュースに出るのは破壊された町、テロリストの犠牲になった人々、
急高騰する物価で生活に苦しむ人達の様子ばかりだ。

自分が見たイラク人は基本的に人懐っこく、皆家族を愛し、大切にしている人達だった。
ごく普通に静かに暮らしているのに、政治家やテロリスト達は彼らに安穏な生活を与えようとはしない。

乗り合いバスに乗るときには、入り口で「サラームアレイコム(こんにちは)」と言って乗っていた。
バスの中ではごく自然に語りかけてきた。
髭もじゃの人達が、顔をくしゃくしゃにしながら笑顔で語りかけてきたことが忘れられない。

何ゆえにこのような人達が苦しまなければならないのか理解に苦しむ。
現地で苦しい状況にも負けずに生きている人達に何かできればよいのだが、
それもまた現実には難しい話だ。
世の中はうまく行かないことばかりだ。

続く

イラクでは歴史的に意義のある古代遺跡が、広大な土漠(砂ではなく土のためこう呼ばれています)に、
何の保管処置もされずに放置されています。

ミナレットは、三角錐(横から見ると三角形、上から見ると円形)の塔の周りに、
らせん状の階段がついた形状をしたものです。

一番有名なのはバベルの塔と呼ばれるもので、旧約聖書の世界では、
「神様に近づくために少しでも高く作られたが、それを知った神様が雷鳴とともに破壊した。」といった
ような話があるようです。(詳しくは知らなくてごめんなさい)

そのミナレットの一つに筆者も同僚4名で上ってみたことがあります。
最初は階段の幅も広くて問題なかったのですが、
何と手すりが全くありません。
壁側にも階段の外側にもてすりがありません。
それでもお祈りに来た人達は黙々と上っていました。

途中でやめたくなったのですが、同僚達に強く勧められて、
しかたなく一緒に行動しました。

階段の幅は上に行けば行くほど狭くなり、しかも手すりは全くなく、
さらに風が少し吹いただけでも恐怖でした。

それでもめげずに上っていくと、てっぺんの近くでは階段の幅が足の幅ほどにもなく、
壁に背中をはりつけながら、崖っぷちを行く状態でした。
こんなところで死にたくないと思ったところでやっとてっぺんにたどり着いたのですが、
一瞬でもバランスを崩せばお陀仏というところで、
さらにまた体の向きを変えて小さい穴をくぐりぬけたところがてっぺんでした。

さんざん冷や汗ものでやっとたどり着いたてっぺんですが、
そこもまた手すりが一切なく、直径2メートルほどの円形上になっているだけです。
「これで生きて帰れるのか」と真剣に思いました。

それでもめげない強気の同僚達は、「よし、ここで記念撮影をしよう」と言って、
立ち上がろうとしたのですが、強い風にあおられて落ちそうになるため、
結局誰も立ち上がることができず、座ったままで記念撮影をしました。

帰りにまた手すりもなく、幅もせまい階段を下りていったところで階段の幅が広くなってきましたが、
それでも恐怖心が抜けず、しばらくは壁づたいに歩いていました。
別にこんな冒険しなくても良かったのに、同僚達に流された自分を反省しました。

続く

アラビア語のムシケラ(問題)については紹介した。
これは本当に良く使った言葉だ。

ある日病院のスタッフが文句を言ってきた。

スタッフ「この病院の建物は良くない。」
私   「どうして?」
スタッフ「私のラジオは外ではちゃんと聞こえるのに、建物の中に入ると聞こえない。
     だからこの建物はムシケラだ。」
私   「あんたの頭の方がムシケラだよ。」

このような会話をしょうっちゅうしていた。ムシケラは便利な言葉だ。

続く

イラクでの医療機器のメンテナンスの中で一番嫌だったのが死体冷蔵庫だった。
故障そのものはたいしたことはなかったが、何しろ強烈な暑さと臭いでうんざりしてしまった。

死体は何故か生きている人よりも重く、冷蔵庫に収容するのも結構大変な作業だ。
このため現場では、電気式の小型リフトを使用していたが、ある日そのリフトが故障したとの連絡が入ったため、急ぎ修理することとなった。

死体冷蔵庫とリフトのある霊安室へ駆けつけてみると、何と死体が6〜8体も床に寝かされた状態で、しかも床一面が血液で覆われていた。死体も損傷が著しく、首のあたりに大きな切れ目のあるのやら、胸のあたりから血液がべったりついているのやらで、参ってしまった。聞けばバス事故があり、これだけの人数が一度に死亡してしまったとのことであった。

自分の作業服があまり血液で汚れないよう気をつけながら、故障したリフトに近づいてチェックしてみると、単にバッテリー充電が不足しているだけのようだった。このため装置を移動して、電気プラグをコンセントに入れようとしたが、30cmほどくらいの距離を残して届かない。ブレーキがかかっているのかと思ったが、これも問題はなかった。

通常は手で簡単に移動できる小型リフトがなぜ動かないのか、周辺をよく見てみると、リフトに乗っかっている死体の足がひっかかっていた。「ごめんね。」と死んでいる人に向かって謝ってから足をどけようとしたのだが、これがなかなか動かない。

やっとの思いで死体の足を動かして、装置の電気プラグをコンセントにつなぎ、担当者のエジプト人に状況を説明してからそそくさと退散した。病院であれば死体がでるのもしょうがないと言えばしょうがないのだが、外気が60℃近くある中で、強烈な臭いを放つ死体には、本当に参った。

続く

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