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7年前、兵庫県で107人が死亡したJR福知山線の脱線事故で、業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴されたJR西日本の歴代の社長の初公判が開かれ、3人の元社長はいずれも、「事故は予測できなかった」と無罪を主張しました。
平成17年、兵庫県尼崎市のJR福知山線のカーブで、電車が速度を出しすぎて脱線し、乗客と運転士の合わせて107人が死亡しました。 JR西日本の元相談役、井手正敬被告(77)、元会長の南谷昌二郎被告(71)、元社長の垣内剛被告(68)の3人の歴代の社長は、検察の捜査では不起訴になりましたが、検察審査会の議決によって、強制的に起訴され、事故を防ぐ対策を怠ったとして業務上過失致死傷の罪に問われています。 6日、神戸地方裁判所で開かれた初公判で、井手元相談役は、公の場で初めて事故の被害者に謝罪したうえで、起訴された内容については、「あのような事故が起きると想定することはまったくできなかった」と述べ、無罪を主張しました。 南谷元会長と垣内元社長も、「事故は予測できなかった」と無罪を主張しました。 このあと、検察官役の指定弁護士は、冒頭陳述で、「現場がほかに例を見ない形で急なカーブに変更されて、脱線事故の危険性が高まったことを、社長として認識できたはずで、事故を防ぐためにATS=自動列車停止装置の設置を指示する必要があった。当時のJR西日本は、収益の増大を第1目標に掲げる経営体質で、利益より安全を優先すべきだった」と指摘しました。 一方、歴代社長の弁護側は、「個別のカーブの安全性については担当の部署に任せており、逐一、検討する立場になかった。運転士に電車の速度を守らせることが安全対策と考えていて、現場のカーブが危険という認識はなく、当時、ATSの設置も義務づけられていなかった」と反論しました。 裁判は、来年5月にかけて審理され、判決は夏以降に言い渡される見通しです。 |
事故
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