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前回はトランペットの傑作を紹介しましたが、今回はそのトランペットやサックス、ピアノにギターなどアンサンブルの醍醐味を味わえるアルバムを紹介しましょう。 ヴァラエティ豊かに選択してみましたヨ! 1.ホレス・シルヴァー「ホレス・シルヴァー&ジャズ・メッセンジャーズ」▼ ホレス・シルヴァー(p)、ケニー・ドーハム(tp)、ハンク・モブレー(ts)、ダグ・ワトキンス(b)、アート・ブレイキー(ds) -1954年,55年録音- ビギナー満足度★★★★☆ アルバム知名度★★☆☆☆ フィーリング:ハード 楽しい!ファンキーな音楽が好みな人に特にお薦め。 しかもホレスの代表作『ザ・プリーチャー』『ドゥードリン』を含む大人気作です。 ちなみにジャズ・メッセンジャーズと言えばアート・ブレイキーとホレスがファンキー・ムーヴメントを推し進めたバンド。そちらも傑作がたくさんです! 2.デューク・エリントン「ザ・ポピュラー」▼ デューク・エリントン(p)、クーティ・ウィリアムス、ハービー・ジョーンズ(tp)、ローレンス・ブラウン、バスター・クーパー(tb)、ジョニー・ホッジス、ラッセル・プロコープ(as)、ポール・ゴンザルヴェス(ts)、ハリー・カーネイ(bs)、ジョン・ラム(b)、サム・ウッドヤード(ds)他 -1966年録音- ビギナー満足度★★★★☆ アルバム知名度★★★★★ フィーリング:リズミック デューク・エリントンの名曲、名演がたっぷり収録されている歴史的名盤。 『A列車で行こう』『パーディド』『ムード・インディゴ』『リチュード』など、デューク・エリントン・オーケストラの色彩感豊かなアンサンブルを味わっていただきたい。 エリントンのピアノも素敵ですぞ。 3.カウント・ベイシー・オーケストラ「エイプリル・イン・パリ」▼ カウント・ベイシー(p)、サド・ジョーンズ、ジョー・ニューマン(tp)、ヘンリー・コッカー、ビル・ヒューズ(tb)、マーシャル・ロワイヤル、ビル・グラハム(as)、フランク・フォスター、フランク・ウェス(ts)、フレディ・グリーン(g)、エディ・ジョーンズ(b)、ソニー・ペイン(ds)他 -1955年〜56年録音- ビギナー満足度★★★★☆ アルバム知名度★★★★★ フィーリング:リズミック エリントンときたら、やっぱりスゥイングの王者、カウント・ベイシーも紹介せねばなるまい。 この盤もやはり名曲・名演の宝箱。『エイプリル・イン・パリ』『シャイニー・ストッキングス』『コーナー・ポケット』、そして更にエリントン・ナンバー『ホワット・アム・アイ・ヒア・フォー』まで! ギターの名手フレディ・グリーン、若きサド・ジョーンズ、フランク・フォスターのプレイも光っている。 4.カーティス・フラー「ブルース・エット」▼ カーティス・フラー(tb)、ベニー・ゴルソン(ts)、トミー・フラナガン(p)、ジミー・ギャリソン(b)、アル・ヘアウッド(ds) -1959年録音- ビギナー満足度★★★★★ アルバム知名度★★★★★ フィーリング:リズミック メロディ・メイカー、ベニー・ゴルソン作の超有名曲『ファイヴ・スポット・アフター・ダーク』入りの名盤。一度聴いたら耳から離れなくなるメロディはやはり秀逸。 トロンボーン、テナー・サックス、ピアノが織り成すアンサンブルは必聴です。 5.ジョージ・シアリング・オリジナル・クインテット「9月の雨」▼ ジョージ・シアリング(p)、マージョリー・ハイアムス(vib)、チャック・ウェイン(g)、ジョン・レヴィ(b)、デンジル・ベスト(ds) -1949年〜50年録音- ビギナー満足度★★★★☆ アルバム知名度★★★☆☆ フィーリング:メロウ 盲目のピアニスト、ジョージ・シアリングの歴史的傑作。世に言う“クール・ジャズ”を代表する一枚です。 ヴィブラフォンやギターと絡むピアノなんてオシャレ過ぎます! それに加えて『9月の雨』『ザ・コンチネンタル』『ナッシング・バッド・デンジル・ベスト』など傑作ナンバー勢ぞろいと、大満足のアルバムでしょう。 6.デイヴ・ブルーベック・カルテット「タイム・アウト」▼ デイヴ・ブルーベック(p)、ポール・デスモンド(as)、ジーン・ライト(b)、ジョー・モレロ(ds) -1959年録音- ビギナー満足度★★★☆☆ アルバム知名度★★★★★ フィーリング:リズミック 五拍子で書かれた変拍子の有名ナンバーと言えばやはり『テイク・ファイヴ』であろう。 しかしこの曲はメロディこそとっつき安いが、ジャズとして聴くにはビギナー向けとは言えない。ちょっと危険な一枚でもある。 最もお薦めするのはアルバム1曲目の『トルコ風ブルー・ロンド』だ。このメロディ、演奏には舌を巻く! ブルーベックはスウィングしないピアニストと揶揄されているが、そんなことはなくブルージーさがないのだ。白人であるし、この演奏を聴けば解るがクラシックに素養を持つジャズ・メンなのだ。侮るなかれ。 ポール・デスモンドのファンタジックなアルトの音色も心地よい。 7.モダン・ジャズ・カルテット「ジャンゴ」▼ ジョン・ルイス(p)、ミルト・ジャクソン(as)、パーシー・ヒース(b)、コニー・ケイ(ds) -1953年〜55年録音- ビギナー満足度★★★★★ アルバム知名度★★★★★ フィーリング:メロウ 名曲『ジャンゴ』を含む、MJQの代表作。 『ジャンゴ』はジプシーの血を引く伝説のギターリスト、ジャンゴ・ラインハルトに捧げたジョン・ルイスのオリジナルであることはつとに有名。 典雅で荘厳なイメージは、ミルト・ジャクソンのブルージーなヴァイブと絡み合って、見事な独創的空間を描き出す。 ほかにも『ザ・クイーンズ・ファンシー』『ディローネイのジレンマ』『ラ・ロンド組曲』など名作もギッシリ。 8.アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ「モーニン」▼ アート・ブレイキー(ds)、リー・モーガン(tp)、ベニー・ゴルソン(ts)、ボビー・ティモンズ(p)、ジミー・メリット(b) -1958年録音- ビギナー満足度★★★★★ アルバム知名度★★★★★ フィーリング:ハード 怒涛の如く叩きまくるドラマー、アート・ブレイキーの代表作。 先に紹介したホレス・シルヴァーが退団しての第1作でもあり、『モーニン』『アロング・ケイム・ベティ』『ブルース・マーチ』という新音楽監督、ベニー・ゴルソンの采配による名曲・名演がズラリと並ぶ永遠の名盤だ。 一家に一枚と言われるファンキー・ジャズの定番。 9.マル・ウォルドロン「レフト・アローン」▼ マル・ウォルドロン(p)、ジャッキー・マクリーン(as)、ジュリアン・ユール(b)、アル・ドレアラス(ds) -1959年録音- ビギナー満足度★★★☆☆ アルバム知名度★★★★☆ フィーリング:メロウ こちらは名曲『レフト・アローン』を含む名盤です。 ビリー・ホリデイの作詞にマルが物悲しいメロディを作曲しました。 ビリーはこの曲を録音する前にこの世を去りましたが、ジャッキーのアルトがその旋律を歌い上げます。 この曲に惚れたら、アビー・リンカーンが唄う盤「ストレート・アヘッド」を聴いてみてください。 10.キャノンボール・アダレイ「サムシン・エルス」▼ キャノンボール・アダレイ(as)、マイルス・デイヴィス(tp)、ハンク・ジョーンズ(p)、サム・ジョーンズ(b)、アート・ブレイキー(ds) -1958年録音- ビギナー満足度★★★★★ アルバム知名度★★★★★ フィーリング:メロウ ジャズ・ファンでなくとも知らぬ人は少ない、歴史的名盤だ。 もちろん、主役はマイルス・デイヴィスの吹く『枯葉』。この琴線にふれる演奏を耳したら、他が子どもっぽく思えてしまうほど。 しかし、本当の主役キャノンボールの『ダンシング・イン・ザ・ダーク』もソウルフルな名演だ。 初めてのジャズ<1st. Stage>ジャズ・アンサンブル篇でした。 何?知ってる盤ばかり?それならあなたは既に1st. Stageをクリアしているのですよ! しかし、もう一度聴き直してみるのも一興かも。 今後、サックス(テナー&アルト)篇、ギター篇、ピアノ・ソロ篇を<1st. Stage>としてご紹介する予定です。
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