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全国的な小春日和。
朝からぽかぽか、気持ちの良い1日になりそうです。
今日は、心安らぐ北欧のヴォーカリストをご紹介します。
■アルバム/アーティスト■
スロウ・フォックス/モニカ・ボーフォース
■楽曲リスト■
01. Polka Dots And Moonbeams
02. I Get Along Without You Very Well
03. Soon
04. Don't Go To Strangers
05. Dindi
06. I Can't Get Started
07. The Folks Who Live On The Hill
08. The Masquerade Is Over
09. Nu Tandas Ater Ijusen I Min Illa Stad
10. Marionett
11. August Wishing
12. Everything Happens To Me
13. What Are You Doing The Rest Of You're Life
■パーソネル■
Monica Borrfors(vo)、Johan Settelind(tp)、Stefan Isaksson(ts)、Gosta Nillson(p)、Lasse Anderson(syn)、Pre Nilsson(b)、Leroy Lowe(ds) etc.
■録音■
1995年
■レーヴェル■
BMG
■効能■
スウェーデンを代表する女性ジャズ・ヴォーカリスト、モニカ・ボーフォース。
1980年、ストックホルムで歌手デヴュー。
母国のテレビやラジオ番組に多数出演し、そのオーガニックなヴォーカルで人気を博す。
日本では無名な存在だが、彼女の声に触れ、たちまち惚れてしまった人は少なくない。
わたしもそのひとり。
慎ましく、密やかに愉しみたいヴォーカリストなのだ。
このアルバムはすべてバラードで構成されている。
お馴染みのスタンダードとオリジナルを、ジャズ・フォーマット、ストリングス、そしてシンセサイザーを使用したアレンジの楽曲を配置し、飽きることなく聴かせるアルバムとなっている。
なかでも1曲目の「ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス」は出色。
ジョニー・バーク作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲のスタンダードで、ビル・エヴァンスのピアノ・トリオによる演奏が有名だ。
“キュートな女性の水玉模様のドレスに月の光が当たって、心がときめいた”というロマンティックな歌詞を、淡々としたメロディで包み込む。
モニカはベースのみをバックに歌い始めるが、それが何ともゾクゾクさせられる。
その後、ピアノ・トリオ、流麗なストリングスが重なっていくが、この展開は'80年のサラ・ヴォーンのコペンハーゲンでのライヴによる歌唱を思い起こさせる。
ジャケットのモニカが歌いだしそうな、とにかく美しい演奏だ。
アルバムの中盤に挿入されたジェローム・カーン作詞、オスカー・ハマースタイン作曲による「ザ・フォークス・フー・リヴ・オン・ザ・ヒル」、これがまた見事。
伴奏はシンセサイザーのみだが、浮遊感のある幻想的なサウンドの中を泳ぐモニカの声が、北欧の豊かな大地を連想させ心地よい。
ジャズ・アルバムの世界観を損ねるどころか、魅力溢れるものにしている。効果的な1曲である。
誰にも教えたくない1枚。
なのに、モニカの素晴らしさをアルコールを口にしながら語り合いたい_そんな気持ちにさせるアルバムでもある。
■所有■
CD
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