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ジャズのスタンダードを知る上でジャズ・ヴォーカルは欠かせません。 ヴォーカルでメロディを把握し、それからインストゥルメンタルに入るとジャズの楽しみも倍増することでしょう。 今回はリクエストにお応えして、ジャズ・ヴォーカルの傑作・名盤をご紹介します。 1.チェット・ベイカー「チェット・ベイカー・シングス」 チェット・ベイカー(vo, tp) 、ラス・フリーマン(p)、ジェームス・ボンド、カーソン・スミス(b)、ボブ・ニール(ds) -1954,56年録音- ビギナー満足度★★★★☆ アルバム知名度★★★★★ フィーリング:メロウ わたしが中学生の時、ジャズ・ヴォーカルに魅せられるきっかけとなった超名盤。 レコード、CDモノラル盤、CDステレオ盤の全て所有しています^^; 『My Funny Valentine』の決定的名唄は、21世紀となった今でもやはりこれ! チェットの甘〜い声と、渋〜いトランペットが織り成すスウィートでダンディな世界。 2.フランク・シナトラ「スイング・イージー」 フランク・シナトラ(vo) 、ネルソン・リドル(arr, cond) -1953,54年録音- ビギナー満足度★★★★★ アルバム知名度★★★★★ フィーリング:リズミック & メロウ スイング!スイング!スイング!絶好調期のシナトラの魅力満載の名盤。 アレンジャー兼コンダクターがネルソン・リドルときて悪かろうハズがない。 『ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス』、『ライク・サムワン・イン・ラヴ』、『君にこそ心ときめく』、『オール・オブ・ミー』、『ジーパーズ・クリーパーズ』、『誰にも奪えぬこの想い』などなど、名唄のオン・パレード! ジャズ・スタンダード・ヴォーカルの定番です。 3.ナット・キング・コール「恋こそはすべて」 ナット・キング・コール(vo) 、ゴードン・ジェンキンス(arr, cond) -1956,62年録音- ビギナー満足度★★★★★ アルバム知名度★★★★★ フィーリング:メロウ コールのヴォーカル・アルバム、永遠不滅の名盤。 『恋に落ちた時』、『スターダスト』、『ラヴ・レターズ』、『浮気はやめた』など、溶けてしまいそうな甘い甘い大人の世界を堪能。 一家に一枚。否!ひとり一枚!必携です! 4.マット・デニス「プレイズ・アンド・シングス」 マット・デニス(vo,p) 、ジーン・イングルンド(b)、マック・バーネット(ds) -1956年録音- ビギナー満足度★★★★☆ アルバム知名度★★★☆☆ フィーリング:リズミック 『エンジェル・アイズ』を始め多くのスタンダードを書いたマット・デニスの自作自演集。 クラブでピアノを弾きながら歌うマットの歌唱は決して巧くはないが、それを味にしてしまう巧さを堪能できる。 1曲目の『ウィル・ユー・スティル・ビー・マイン』から、楽しいジャズ・ヴォーカルの世界へ誘ってくれます。 5.ジョン・コルトレーン & ジョニー・ハートマン「ジョン・コルトレーン & ジョニー・ハートマン」 ジョン・コルトレーン(ts) 、ジョニー・ハートマン(vo)、マッコイ・タイナー(p)、ジミー・ギャリソン(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds) -1963年録音- ビギナー満足度★★★★★ アルバム知名度★★★★★ フィーリング:メロウ コルトレーン、黄金のクヮルテットをバックにジョニー・ハートマンが深くて艶のあるバリトン・ボイスで酔わせます。 スタンダードのメロディを忠実にしっとりと歌い上げるハートマン。そして、寄り添うようなコルトレーンのテナー。『マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ』でイッちゃうのは必至でしょう。 何度聴いても溜息の出る、バラッド好き必携の名盤です。 6.ヘレン・メリル「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」 ヘレン・メリル(vo)、クリフォード・ブラウン(tp)、ダニー・バンク(fl)、ジミー・ジョーンズ(p)、バリー・ガルブレイス(g)、ミルト・ヒントン(b)、オスカー・ペティフォード(b, vc)、オシー・ジョンソン、ボブ・ドナルドソン(ds) -1954年録音- ビギナー満足度★★★★★ アルバム知名度★★★★★ フィーリング:メロウ 言わずもがなの超名盤。♪You'd Be So〜 は、永遠の歌いだしでしょう。 ブラウニーのトランペットとクールでチャーミングなメリルのヴォーカル。これを嫌いと言う方は、ヴォーカル盤は聴くべからず。 ちなみに編曲担当はマイケル・ジャクソンの『スリラー』を手掛けることになる若き日のクインシー・ジョーンズです。 7.エラ・フィッツジェラルド「エラ・イン・ベルリン」 エラ・フィッツジェラルド(vo)、ポール・スミス(p)、ジム・ホール(g)、ウィルフレッド・ミドルブルックス(b)、ガス・ジョンソン(ds) -1960年録音- ビギナー満足度★★★★☆ アルバム知名度★★★★☆ フィーリング:リズミック&メロウ ダイナミックなヴォーカルを!というあなたにピッタリ!バラッドをしっとり歌うエラも最高だが、パワフルな歌唱こそ彼女の真骨頂。 ベルリンでのライヴ盤だが、とにかく圧倒的なジャズを堪能できる。『ザッツ・オールド・ブラック・マジック』、『サマータイム』、『ミスティ』など名曲も満載! わたしがジャズ・ヴォーカルで初めて興奮した名盤である。 8.カーメン・マクレエ「グレイト・アメリカン・ソング・ブック」 カーメン・マクレエ(vo)、ジミー・ロウルズ(p)、ジョー・パス(g)、チャック・ドマニコ(b)、チャック・フローレンス(ds) -1970年録音- ビギナー満足度★★★☆☆ アルバム知名度★★★☆☆ フィーリング:メロウ 女性ジャズ・ヴォーカルといえば、エラ/サラ/カーメン。 サラ・ヴォーンはビギナーさん向けではないとわたしは思う。しかしこのカーメンは聴き込むほどに味の出る、ビギナーに優しい歌手だと断言しよう。 このアルバムは1970年のライヴ音源で、比較的新しい録音だ。選曲もエリントン、ガーシュインからバカラック、レオン・ラッセルの曲まで新旧織り交ぜて楽しめる。 9.クリス・コナー「バードランドの子守唄」 クリス・コナー(vo)、エリス・ラーキンス・トリオ、ヴィニー・バーク・カルテット、サイ・オリヴァー楽団 -1953,54年録音- ビギナー満足度★★★★★ アルバム知名度★★★★★ フィーリング:メロウ ジョージ・シアリングの名曲『バードランドの子守唄』の決定的名唄がこのクリスの盤に収められている。 他にも『星影のステラ』や『グッドバイ』、『コテージ・フォー・セール』など、名唄のオン・パレード。 クリスのハスキー・ヴォイスに感無量の大名盤です。 10.シンガーズ・アンリミテッド「ア・カペラ」 ジーン・ピュアリング(vo,arr,cond)、ドン・シェルトン(vo)、レン・ドレスラー(vo)、ボニー・ハーマン -1971年録音- ビギナー満足度★★★★☆ アルバム知名度★★☆☆☆ フィーリング:メロウ ア・カペラと言えばすっかり定着したジャンルだが、当時は珍しかった。 男3人、女1人の4人組混声グループの名盤。決して有名な盤ではないかも知れないが、内容は抜群。 ジョニ・ミッチェルの『青春と光と影』からア・カペラの美しい世界に圧倒されることだろう。ビートルズの名曲のカヴァーも素晴らしい。 初めてのジャズ<1st. Stage>ジャズ・ヴォーカル篇でした。 お叱り承知での10枚!絞り込みました〜^^; どれも自信を持ってお薦めできるアルバムたち。先ずはこの10枚を聴けばいいのだ! 次回は、「ギター篇」、「ピアノ・ソロ篇」...何がお好みでしょう?...ってブランクが長過ぎますか?^^;
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