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クールに極めたい。
その基準は曖昧で、個人によって差があるかも知れないが、男性なら一度はそう思ったことがあるはず。
好きな女性に。仕事で同じプロジェクトの後輩に。恋のライヴァルに_。
時として、男は凛とした佇まいでかっこつけたいではないか。
クールに極める。それはある種、男の心構えなのだ。
■アルバム/アーティスト■ サブコンシャス・リー/リー・コニッツ ■楽曲リスト■
01. サブコンシャス・リー 02. ジュディ 03. プログレッション 04. レトロスペクション 05. アイス・クリーム・コニッツ 06. ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド 07. マシュマロウ 08. フィッシン・アラウンド 09. タートロジー 10. サウンド・リー 11. パロ・アルト 12. レベッカ ■パーソネル/録音■
01〜04 リー・コニッツ(as)、レニー・トリスターノ(p)、ビリー・バウアー(g)、アーノルド・フィシュキン(b)、シェリー・マン(ds) 1949年1月11日 07,08
リー・コニッツ(as)、ワーン・マーシュ(ts)、サル・モスカ(p)、ビリー・バウアー(g)、アーノルド・フィシュキン(b)、デンジル・ベスト(ds) 1949年6月28日 09,10
リー・コニッツ(as)、ワーン・マーシュ(ts)、サル・モスカ(p)、ビリー・バウアー(g)、アーノルド・フィシュキン(b)、ジェフ・モートン(ds) 1949年9月27日 05,06,11,12
リー・コニッツ(as)、サル・モスカ(p-05,11)、ビリー・バウアー(g)、アーノルド・フィシュキン(b)、ジェフ・モートン(ds) 1950年4月7日 ■レーヴェル■
PRESTIGE ■効能■
リー・コニッツは、クール・ジャズを代表する白人アルト・サックス奏者だ。 62年前の1月11日に録音された01〜04の4曲は、リーがプレスティッジに初めて録音した記念すべき音源である。
ピアノのレニー・トリスターノは、クール・ジャズ派の雄。
リーはその一番弟子で、冒頭4曲は当初レニーのアルバム制作のために録音された。
しかし諸事情により、リー・コニッツをリーダーとするレコーディングに変更となり、この歴史的名盤が生まれたのだ。
事情は露知らず、皮肉なものである。
よって、冒頭4曲はレニー・トリスターノの香りが強い。
その中で、リーのアルトはクールに極めていて崇高なムードを醸し出している。
己の信ずる音を、無駄な音を一切廃し、ストイックに吹き上げるリー。
その響きに、潔い男の色気を感じる。
他の8曲も優れたセッションだ。
特にリーの盟友ワーン・マーシュのテナーとの丁々発止のプレイは、ジャズの醍醐味を教えてくれる名演である。
写真はワーンとの双頭リーダー盤
「Lee Konitz With Warne Marsh」
そして、まるでビリー・バウアーのギターと対話するような、最終曲12『レベッカ』のリーのプレイも実験的な響きで非常に面白い。
クールに。決してそれは、冷たい_という意味ではないことが、このアルバムを耳にすれば理解頂けるだろう。
クールを極めれば、その先に見えてくる(聴こえてくる)ものがあるのだ。
■所有■
紙ジャケCD |

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