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ヴァーブ・レーヴェルの看板ヴォーカリストであるアニタ・オデイと、
同じく看板トリオであるオスカー・ピーターソンが54年前の今日、夢の共演を果たした。
そしてその記録は、アニタ・オデイ自身が認める名盤『アニタ・シングス・ザ・モスト』となり、
ジャズの歴史を刻んだのである。
■アルバム/アーティスト■ アニタ・シングス・ザ・モスト/アニタ・オデイ ■楽曲リスト■
01. ス・ワンダフル〜誰も奪えぬこの想い 02. テンダリー 03. オールド・デヴィル・ムーン 04. ラヴ・ミー・オア・リーヴ・ミー 05. また会う日まで 06. 星影のステラ 07. 恋のチャンス 08. ゼム・ゼア・アイズ 09. 思いのまま 10. 私に頼むわ 12. 魅惑されて ■パーソネル■
アニタ・オデイ(vo)、オスカー・ピーターソン(p)、ハーブ・エリス(g)、レイ・ブラウン(b)、ミルト・ホランド(ds)、ジョン・プール(ds) ■録音■
1957年1月31日 ■レーヴェル■
VERVE ■効能■
女性ジャズ・ヴォーカルを代表するひとり、アニタ・オデイ。 彼女の気品溢れるハスキーな歌声は、時代を超えて多くの人を魅了し続けている。 そんなアニタの代表作がこの『アニタ・シングス・ザ・モスト』と『ジス・イズ・アニタ』だ。
特にこのアルバムは、オーケストラを従えた『ジス・イズ〜』よりも、絶好調期だったオスカー・ピーターソン・トリオの素晴らしい伴奏で、よりジャジーなムードに包まれた、タイトル通り“最高の歌唱集”となっている。 1960年以降、レコードを売るためにこぞってポップスのカヴァーを歌うジャズ・シンガーたちを尻目に、アニタは生涯ジャズ歌手であり続けた。
そんな彼女の一途なジャズへの想いが、ここに克明に表現されているのだ。 このアルバムには、後に名唄として語り継がれる録音が収録されている。
02「Tenderly」、04「Love Me Or Leave Me」、06「Stella By Starlight」の3曲がそれだ。 とりわけ2分弱と短い「Stella By Starlight」に、わたしは幾度となく魅了された。
イントロは、ピーターソンの繊細で美しいピアノをバックに、アニタが絡んでくる。しっとりと。優しく。 そしてハーブ・エリスのギターとともに一転してリズミカルにスウィング。 この瞬間は何度聴いてもゾクゾクされられる。 最後はまたテンポを落として、ピーターソンとアニタのデュエット。 短い尺の中で、星の光に佇むステラの様子が儚くも美しく甦ってくる。 まるで一篇のショート・ストーリーを味わっているかのようだ。 名唄・名演に彩られたこの名盤は、後世に伝えるべき傑作である。
■所有■
紙ジャケCD |

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