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ジャケットから音が聴こえてくる。 そんなアルバムを手にすると、CDをプレイヤーにセットする前から心が弾む。 今日の1枚は、正にそんな気分を昂揚させる作品だ。 ■アルバム/アーティスト■ ハーレム・ブルース/フィニアス・ニューボーンJr. ■楽曲リスト■ 01. Harlem Blues, ハーレム・ブルース 02. Sweet And Lovely, スウィート・アンド・ラヴリー 03. Little Girl Blue, リトル・ガール・ブルー 04. Ray's Idea, レイズ・アイディア 05. Stella By Starlight, ステラ・バイ・スターライト 06. Tenderly, テンダリー 07. Cookin' At The Continental, クッキン・アット・ザ・コンチネンタル ■パーソネル■ フィニアス・ニューボーンJr.(p)、レイ・ブラウン(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds) ■録音■ 1969年2月12日、13日 ■レーヴェル■ CONTEMPORARY ■効能■ フィニアス・ニューボーンJr.は、精神障害に悩まされ続けたピアニスト。 このアルバムの録音前後も、体調は芳しくなかったと聞く。 しかし、プロデューサーのレスター・ケーニッヒの計らいで、名手の2人を従えたフィニアスは素晴らしい演奏を繰り広げることができた。 フィニアスのアイドルはアート・テイタムとファッツ・ウォーラー。 確かな技術に裏打ちされた個性的なタッチは、クラシック・ピアノ上がりのフィニアスを奮わせた。 「左右の手をオクターヴ離して、ユニゾンで弾く」 その独特な奏法がフィニアスのスタイル。 テクニックはもちろん、そうしたワン・アンド・オンリーな響きに魅了されるファンは少なくない。 タイトル・チューン01「Harlem Blues」は、フィニアスの独壇場。 名曲「ダウン・バイ・ザ・リヴァーサイド」をモチーフにしたブルージーで楽しい1曲。 レイの唸るベースとエルヴィンの激しいドラムスにしっかり支えられながら、フィニアスは体調の不安をまったく感じさせずリズミカルに音を紡いでいく。 05「Stella By Starlight」のアレンジもフィニアスならではの世界。 流麗でゴージャス、そしてエモーショナルなタッチは、夢見心地な気分にさせてくれる。 ゴージャスに始まり、激しい愛に包まれ、そして静かに永遠の契りを交わす_ フィニアス流のステラをぜひ体感して欲しい。 オスカー・ピーターソンと仲が良かったそうだが、ピーターソンほどポピュラーになることはなかった。 しかしフィニアスのピアノの響きは、聴く人の心を奮わせ虜にさせることは事実だ。 ■所有■
紙ジャケCD |

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