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ジャズ界にファンキー・ブームを彩った決定的名曲を作曲した男がいた。 ピアニストのボビー・ティモンズ。 50年前の1月13日と14日、彼はピアノでその栄光のスタンダードをピアノ・トリオで記録した。 ■アルバム/アーティスト■ ジス・ヒア/ボビー・ティモンズ ■楽曲リスト■ 01. This Here, ジス・ヒア 02. Moanin', モーニン 03. Lush Life, ラッシュ・ライフ 04. The Party's Over, ザ・パーティーズ・オーヴァー 05. Prelude To A Kiss, プレリュード・トゥ・ア・キス 06. Dat Dere, ダット・デア 07. My Funny Valentine, マイ・ファニー・ヴァレンタイン 08. Come Rain Or Come Shine, 降っても晴れても 09. Joy Ride, ジョイ・ライド ■パーソネル■ ボビー・ティモンズ(p -03のみソロ)、サム・ジョーンズ(b)、ジミー・コブ(ds) ■録音■ 1960年1月13日、14日 ■レーヴェル■ RIVERSIDE ■効能■ ボビー・ティモンズが、アート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズに加入したのは1957年。 途中、キャノンボール・アダレイのクインテットに参加したが、1961年まで足掛け4年メッセンジャーズのピアニスト兼作曲家として活躍した。 1961年、ジャズ・メッセンジャーズの日本公演で名曲「モーニン」は披露され、一躍ファンキー・ジャズはブームとなった。 その1月2日こそが、日本におけるモダン・ジャズの夜明けと言われている。 このアルバムは、「モーニン」の作曲者であるティモンズが、自身の解釈でオリジナル曲とスタンダードを演奏した代表作だ。 Jones, Timmons and Cobb(L to R) メンバーは録音当時、キャノンボール・クインテット在籍中のベーシスト、サム・ジョーンズと、マイルス・デイヴィス・クインテットに在籍中のドラマー、ジミー・コブという豪華な布陣。 聞き物はやはり02「モーニン」と、キャノンボールが1959年に演奏して大ヒットとなった01「ジス・ヒア」、そしてこれもキャノンボールの名演で有名な06「ダット・デア」であろう。 ティモンズのピアノによる「モーニン」は、メッセンジャーズのベニー・ゴルソンが施したシックなアレンジとは一転して、小粋なファンク・チューンに仕上がっている。 わたしはこのティモンズの演奏が好きだ。 ブルージーだが、泥臭くない、垢抜けた印象がティモンズのピアノの特徴。 派手さがないため、人気ピアニストとまでは至らないが、ファンキー・ムード溢れるスウィンギーなタッチに惚れた根強いファンは少なくない。 ためを効かせた演奏は、何度となくリピートしてしまう魅力がある。むしろ、淡白であるからこそ繰り返し楽しめるのかも知れない。 因みに先刻承知かも知れないが、「モーニン」とは“朝”という意味ではない。 「Moanin'」_“うめき声”という意味である。 ファンキー・ジャズを語るとき、ティモンズの名前が挙がらないことはない。 モダン・ジャズを牽引したひとり、ボビー・ティモンズ。その華麗なる記憶を語り継いでいこうではないか。 ■所有■
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