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この世は金で動く。人によっては耳の痛い話かも知れないし、人によってはしごく当然のことのように聞こえる話かも知れない。いずれにしても、我々がこの地上で生きている限り、この事実から目を逸らすことはできない。「そんなことはない。金でこの世の全てが動いているというなら、正義も何もあったものではないではないか」と怒り心頭になる方もおられるだろう。だが、よく現実を見てほしい。労働者は経営者の言いなりになり、その経営者は株主の言いなりになる。それが現実ではないか。結局のところ、人は自分に金を出してくれる人の言いなりになるしかない生き物なのである。どんなキレイ事を言ったところで、それが現実なのだ。人は金なくして生きられないし、金なくして自らの野望や欲望を達成することはできないからだ。「それでは、ボランティアの人たちはどうなのだ。彼らは金を目的にボランティア活動を行っているわけではないではないか」と仰る方もいることだろう。だが、ボランティア活動を行うにしても、やはりそれなりの金は必要だ。町内で清掃活動ひとつ行うにしても、掃除道具やら手袋やら作業着やらがいるし、それらを手に入れるためには金が必要である。町内をもっともっときれいにしたいと思ったら、やはりそれなりに高価な掃除道具も買わなければならない。
それに、人間という生き物は常により多くの金を欲するという衝動を持っている。物欲のない人はこの世に一人もいない。どんなに欲のなさそうな人であっても、目の前に札束をどさっと積まれたら、よほどの理由がない限りそれを受け取ることを拒否することはできないだろう。そんな人間の弱さがある以上、この世の中では金をより多く持っている人間がより金のない者を支配下に置き、自分の意のままに彼らを操ることができるようになっているのである。
このような法則を分かって世の中を見渡せば、例えこの世の中で何か不可解な動きがあっても、その原因が金であるとすぐに分かる。例えばミニマムアクセス米というものがある。このミニマムアクセス米には農薬や黴が混じっており、人間が食することのできないものも含まれているのだが、日本はこの米を毎年77万トンも海外から輸入しているという。三笠フーズをはじめ悪質な業者たちがこの米を不正に取引したことで、多くの国民もこの米の存在を知ることになったが、普通に考えれば、どうしてこんなムダな米を大量に輸入にしなければならないのか誰しも不思議に思うことだろう。それこそ税金の無駄遣いではないか。一応、政治家たちは輸入義務があると言っているが、それは本当なのだろうか。日本はそれを受け入れることを絶対に拒否することはできないのだろうか。
だが、このような米を輸入する理由はしごく単純なものだ。その米を保管することで儲ける倉庫業者がいて、その倉庫業者に天下りする役人がいるからである。一見無用と思われるこのミニマムアクセス米によって巨額の冨を手にできる一握りの人間が存在しているのである。つい最近のTBSのニュースでこんなことを報道していた。(マスコミはとかく役人の利権問題にだけはやたら口を挟みたがる傾向がある。それ故、今では多くの国民が役人に反感を抱いているという状態だ)
このように、どうしてこんなことが起きるのだろうと不思議に思うことがあれば、その裏で何らかの金が動いているのだと考えればおよそ間違いがない。どうして人々は平和を望んでいるのに、世界では未だに戦争が絶えないのか。それは戦争によって儲ける武器商人という存在がいるからである。でも、武器商人が戦争を起こしているわけではなく、政治家たちが起こしているのではないか。それは政治家と武器商人とが裏でつながっているからである。でも、そんなことが国民に知られたら大変なことになるではないか。そんなことが起きないように、彼らはあらかじめマスコミに金を配って口封じをしているのである。定額給付金にしろ、郵政の四分社化にしろ、多くの人々が反対している中、どうして一部の政治家たちがそれらを断行しようとするのかといえば、結局、その背後で巨額の金を手にすることができる人間が存在しているからなのである。(②につづく)
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