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(①からのつづき)
ということは、さらに突き詰めて考えると、この世の中で最も多くの富を有している者が、自分の意のままにこの世界を操ることができるのではないか、ということになってしまう。そう、それは正しい考えだ。実際にこの世の中はそのような仕組みになっている。知っている人は知っていると思うが、この世ではロスチャイルド家とロックフェラー家と呼ばれる世界的な二大財閥が最も多くの冨を有し、その冨の力でこの世界を牛耳り、動かしているのである。私がこれまで再三話題にしてきた郵政民営化にしても、その陰ではロックフェラー家の暗躍があり、彼らの持つ資本力によって郵政の富が彼らの手に渡りそうになっていたのだ。そして、それを鳩山総務相がいち早く見抜き、一歩手前でその動きを阻止したのである。最近話題になっている環境問題にしても、経済のグローバリズム化にしても、全て彼ら世界的財閥たちが陰で糸を引いている。彼らは金の力でどんなことでも意のままにできてしまう恐ろしい存在なのだ。
しかし、ロスチャイルド家やロックフェラー家という名前を出すと、人によってはインチキな陰謀論だと端から決めつけてしまう人もいることだろう。だが、ロスチャイルド家にしてもロックフェラー家にしても、その姿を世間から巧妙に隠しているだけで、実は我々日本人にとっても実に身近な存在なのだということを忘れてはならない。一時期、外資ハゲタカによる日本企業の買収を恐れられていたことがあったが、ハゲタカどもの大半はアメリカに拠点を置いたロックフェラー系の企業なのである。
かといって、本当にこの世の全てが彼らの陰謀によって動いているかというと、そんなことはあり得ないだろう。ロックフェラー家やロスチャイルド家がその潤沢な資金を使って政界や官界、財界の人々を動かしていることは確かな事実だが、彼らにも思うようにいかないことは多々あるはずだし、この世の全ての動きを彼らのせいだと決めつけるのはいささか短絡的すぎる。第一、彼らと利害関係が相反する者たちを金の力で丸め込むことは困難だろうし、それに何より、金というものは時に大きなトラブルを巻き起こすものだ。実際、ロックフェラー家の間では高齢に達したロックフェラー1世の遺産相続を巡って、本家と分家の争いが起きているとの情報もある。いくら世界的財閥と言っても、その傘下にいる全ての人間が一枚岩というわけにはいかないのである。だが、インチキな陰謀論者たちは、このしごく当たり前の事実を見落とし(というより、敢えて見ないようにしているとしか私には思えない)、世界の全てがロックフェラー家やロスチャイルド家の陰謀によって動かされていると決めつけている。彼らのような愚かな言論人たちのせいで、ロスチャイルド・ロックフェラー=陰謀論=眉唾だと言う者が大勢出てきてしまうのである。はっきりと言わせてもらうが、この世界の全ての動きがユダヤ人たちの陰謀であるかのように書かれたバカな書物など読むに値しない。そんなものを読めば、この世界に対する認識を余計に見誤ってしまうだけである。まして、ユダヤ財閥は宇宙人だったなどという話は論外だ。
最近では広瀬隆氏や副島隆彦氏などの見識ある知識人たちによって、単なる推測や想像ではなく、確固たる証拠と根拠とをもってこの二大財閥が世界を牛耳っているとの証明がなされつつある。いや、彼らによってようやくこの事実を恐れず憚らずに公然と言えるようになったと言った方がいいだろうか。いずれにせよ、ロスチャイルドやロックフェラーについて詳しく知りたい方は、ぜひとも広瀬隆氏や副島隆彦氏の書籍をお読みになってください。
ロックフェラーとロスチャイルド、この二つの財閥が世界を牛耳っているとの認識をもってこの世界の動きを見たときに、ニュースや新聞などでは理解できなかったこの世の仕組みをはっきりと知ることができる。逆に言えば、彼らの存在を抜きにしてこの世界の動きを正確に読み取ることはできない。だが、残念ながら、このロックフェラー家やロスチャイルド家の存在を知っているのは、あくまで政治や経済、国際情勢に興味を持った一部の知識人だけというのが現状だ。恐らく日本人の90パーセント以上が彼らの存在を知りもしないし、その名前すら聞いたこともないだろう。ロスチャイルド家にしろロックフェラー家にしろ、マスコミがその存在を報道することはないし、むしろ意識的にその存在を隠そうとしているからだ。しかし、それはなぜなのか。ロックフェラー家もロスチャイルド家も自分たちがこの世の中を金の力で動かしているという事実を人々に絶対に知られたくないからだ。もし金の力で自分たちの意のままにこの世を操り、自分たちの私利私欲を満たしていることが明るみに出れば、世間からのバッシングは避けられないからだ。そのときには、多くの人たちが彼らに強い反感を持ち、彼らの企むこと全てを阻止しようとしはじめるだろう。彼らはそんなことにならないために、自分たちの存在を公にすることを慎重に避けているのだ。
いや、彼らだけでなく、彼らから金を受け取る側もこの事実を必死で隠そうとしている。日本のマスコミもまた然りだ。彼らマスコミは金なしではその経営が成り立たないので、より多くの金を出してくれる存在に常に依存しなければならない。実際、日本のマスコミはロックフェラーやロスチャイルドの資本力に大きく依存している。そのため、彼らの意に反して彼らの存在を報道することはできないし、まして彼らの意向に逆らった内容の番組を製作することは決して許されない。もし少しでもそんなことをしようものなら、マスコミはたちまち経営の危機に陥ることだろうし、中には進退に関わるテレビ局の人間も出てくることだろう。そして、ときに命を狙われる者も出てくるに違いない。
小泉が郵政選挙に打って出たときにも、国威金融資本家から広告代理店の電通を通じてマスコミ各局に大量の金が流れた。そして、マスコミは大々的に小泉を宣伝したわけだが、そんなマスコミおよび電通のあり方を批判した政治評論家の森田実氏は、その後、一切テレビには出られなくなってしまった。あの当時、国際金融資本家は郵貯と簡保に蓄えられた資産を狙い、なんとかして郵政を民営化させたいと機を伺っていたので、以前から郵政民営化を唱えていた小泉を大々的にバックアップし、小泉率いる自民党が選挙に勝つようにマスコミを使って大々的に宣伝させたのだ。そして、我々国民はまんまと彼らの手に引っかかり、小泉を熱狂的に支持して大勝させてしまった。
このような仕組みによってマスコミによる偏向報道が助長され、国民の目を真実から遠ざけてしまう結果となっている。つまり、この事実を見落とすと、我々はマスコミの偏向報道に気付くこともなく、彼らの誘導するままに洗脳されてしまうことになるのだ。実際、今では多くの日本人がマスコミによって洗脳され、彼らの報道することを疑問に思うことなく受け入れている。そのため、マスコミが叩きたいと思う人を多くの人が叩くようになり、マスコミが変えたいと思う社会システムを多くの人たちが変えたいと熱望するようになってしまう。そんな状態がこの日本において何年、何十年と続いている。これを世論誘導と言わずして何と言えばいいだろう。かつての日本が戦争に突入したのも、かつてのドイツがヒトラーを英雄と崇めるようになったのも、全てこのようなマスコミの偏向報道があったせいだと多くの人が認識しているはずだが、未だに我々現代人は同じ過ちを知らず知らずのうちに繰り返しているのだ。
だが、このような社会の歪んだ仕組みは、何らかのきっかけがない限り、これからも延々と続くことだろう。特に「ゆとり教育」によって知能を低下させられてしまった哀れな若者たちは、マスコミの言うことを疑うことなく信じ、マスコミが垂れ流す知識を得て知識人だと自惚れてしまう危険性が非常に高い。最近では若者の活字離れが進み、新聞を読む若者はさすがに少なくなったようだが、それでも相変わらずテレビを見る若者は多い。彼らの多くが無自覚のうちにマスコミの思うままにその考えや思想を操られつづけることは間違いないだろう。沢山テレビを見ている人は、ときに自分がマスコミの思うままに洗脳されているのではないかと猛省する必要があるのだが、現実にはそういう人たちがマスコミに洗脳されていることに気付くこともないし、最後の最後までマスコミの洗脳から覚醒することなく死を迎えることになるだろう。そう考えるとなんとも恐ろしいことだ。私たち現代人は、テレビによって多くの恩恵を被っているように見えながら、その実、非常に大きな危険に晒されているのである。
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