この世のカラクリ

メディアが報道しないこと、報道できないことを書き綴ります。

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 昨日のTBSの番組「久米宏のテレビってヤツは!?」に竹中平蔵が出演した。最初のうち、小泉と竹中の行った「構造改革」は間違いで、彼らのせいで日本に格差が生じ、日本の富がアメリカに吸収されたかのような切り口で番組が進行していったのだが、結局、最終的には竹中がすべての批判をかわし、まるで彼の意見が正しいかのように思わせる形で番組が終了してしまった。
 私はこれを見たとき、またしても竹中による洗脳活動が始まったかと思ってうんざりした。経済について何も知らない人の中には、この番組を見て「竹中さんは本当は世間でいうほど悪い人じゃないのではないか」とか「本当は竹中さんの言っていることは正しいのかも知れない」とか思った人がいたかも知れない。だが、絶対にこの男の言うことに騙されてはいけない。小泉改革が始まった当時も、小泉や竹中は次々と周囲からの批判をかわし、ありとあらゆる意見を論破していった。そして、国民の大半が彼らの分かりやすい説明と、優しそうな人柄とに好感を持ち、この人たちの言うことはよく分からないけど、この人たちの言うことなら信じても大丈夫だろうと思って、安易な気持ちで彼らに投票してしまったのだ。その結果どうなったかというと、見ての通り、日本はひどく悲惨な状態になってしまった。どこもかしこも救いのない状態になってしまった。だから彼の言うことは絶対に信じてはいけないのである。
 そもそも、竹中が「構造改革」について誰かと議論して勝つのは当然のことだ。彼が「構造改革」のシナリオを書いた張本人なのだから、彼以上に「構造改革」について詳しい人間はこの国には一人もいない。したがって、彼と「構造改革」について議論して勝てるわけがないのだ。しかも、このTBSの番組にスタジオ出演した人間は、荻原博子氏を除いて、室井佑月、ビビる大木といった経済には全く疎いド素人ばかりだった。そんな人間が竹中のような専門家を相手に議論して勝てるはずがない。一体、このキャスティングはどうしたものだろう。まるで竹中に向かって、すべての反論を論破してくれと言わんばかりではないか。一応、久米宏は元ニュースキャスターだから、一般人よりは経済にも精通しているし、竹中とそれなりに面白い議論を交わしてくれるだろうと期待していたが、どうしたわけか、彼もまた竹中に対してこれといった反論をすることなく、ほとんどの時間、だんまりを決め込んでいた。まるで竹中に勝ってくれと言わんばかりの態度なのである。
 私はこの番組の一部始終を見て、結局、TBSは見せかけの小泉改革批判をしたかっただけなのだなと思った。「小泉改革は失敗だった」という風潮が流れている中で、小泉改革を批判するポーズを取りたかっただけなのだ。そしてその実、竹中の言い分は正しいということを国民に喧伝したかったのだろうという気がする。「構造改革」を批判する形をとって「構造改革」を宣伝したのである。実にしたたかなやり口ではないか。
 しかし、議論に勝ったからといって、その人の意見が必ずしも正しいとは限らない。もともと議論というものは、正しい意見を持った者が勝つと決まっているわけではない。より口達者な者、より知識のある者が勝つようになっているのだ。例えばこういうことが言える。今でこそ「共産主義」を心から正しいと思う人はいないが、二十世紀初頭にはマルクスの「資本論」を読んで心から感心し、これこそが人間を真の幸せに導く完璧な理論だと思い込んだ人たちがいた。それも大勢いた。だからこそ、ソ連や中国といった国々が「共産主義」を取り入れていったわけだが、結局のところ、ソ連は崩壊し、中国もまた「共産主義」に限界を感じて「資本主義」を取り入れようとしている。多くの人々の目に「共産主義」という理論は正しく完璧に見えたが、いざその理論を実践してみると、実際にはうまくいかなかったということだ。
 要するに、現在のこの日本でもそれと全く同じようなことが起きてしまったわけである。一時的には「構造改革」が正しく見えたし、我々日本人を幸せにしてくれるように見えたが、現実にはそううまくはいかなかったのだ。今でも竹中が口を開けば、なんとなく正しいことを言っているように聞こえなくもないが、今の日本のこの状態がそうではないことをはっきりと証明しているのである。
 しかし竹中は、今の日本がこうなったのは「構造改革」がまだ中途半端だからだとか、アメリカ発の金融破綻のせいだとかあれこれと苦しい言い逃れをしている。少しぐらい自分の非を認めて、国民の前で謝罪してはどうかと思うのだが、決してそんなことはしない。厚かましくも、自分は正しいことをしたと言って一歩も譲ろうとしない。どうしたらこんなに傲慢な態度をとれるのだろうかと彼の神経を疑ってしまうほどである。だが、彼が何と言おうと、彼の実行した「構造改革」のせいで日本はこのようなボロボロの状態になってしまったのだ。それが現実なのだ。
 いずれにせよ、竹中の背後にいるアメリカの金融資本家たちは、なんとかして日本の富をアメリカに流し込みたいと躍起になっているようだ。だからこそ、再び竹中をメディアにひっきりなしに登場させて「構造改革」の正しさをアピールしようとしはじめたのだろう。竹中は自分が利用されていると自覚しているのかしていないのか、素直に彼らの言いなりになって次々とテレビに顔を出して、のうのうと自説を展開している。いや、もしかしたら彼は悪気があってそうしているのではないのかも知れない。心の底から自説が正しいと信じてやっているのかも知れない。だが、もしそうだとしたら、これほど脳天気な男はいない。
 ちなみに、彼のそんな脳天気さを示す面白い映像を見付けたので、参考までに見てみて下さい。

http://www.veoh.com/browse/videos/category/news_politics/watch/v17364246J4ejHpXx

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竹中が能天気であんな売国的態度をとりまくっているとは思えません。ある意味外国の諜報機関に洗脳され、オームの信者のように、自分が正しいと信じ込んでいるからなのではないかと、思ってしまいます。人をだますにはまず自分からだませと言いますし。マスコミも同じ穴の狢なので、やりたい放題と思って国民をたらしこんでいるのでしょう。国民は彼らにとって、金をしぼりとる為のカモでしかないのです。

2009/2/5(木) 午前 9:54 [ aru*o26 ] 返信する

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番組は見ることもできなかったので、雰囲気も分かるようで助かります。所詮議論や討論には不向きのテレビで、竹中の相手が↑のメンバーでは、相撲協会も真っ青のデキレース=八百長ですね。
竹中はグレンハバードに洗脳されていたのでしょうが、またぞろ性懲りもなく、元気に登場したのは、オバマ政権のメンバーを見て安心したからでしょうね。
病は治そうという気がないと治りません。

2009/2/5(木) 午前 11:22 ひろもと 返信する

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それと、もうひとつ。
現下の日本=世界の緊急の課題は、「格差解消」よりも「貧困撲滅」だと思います。
極論すれば、格差などあってもいい、貧困をなくす、あるいはその解消にむかう道筋を議論すべきだと思います。
順位の問題としてですよ。

2009/2/5(木) 午前 11:27 ひろもと 返信する

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