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オバマは世界をCHANGEしない。CHANGEできないのではなく、CHANGEしないのである。まだオバマがヒラリーと選挙戦で戦っていた頃、前大統領のジョージ・ブッシュとオバマとが遠い親戚であることが分かったとの報道が流れていた。2008年4月2日のことである。
〔http://sankei.jp.msn.com/world/america/080402/amr0804021844016-n1.htm〕
しかも、この報道をさらに半年ほど遡った2007年10月17日、副大統領であるチェイニーとオバマとが親戚であるとの報道も流されていた。
〔http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-28377220071017〕
つまり現職の大統領が、一つ前の大統領と副大統領と血が繋がっていたということだ。米紙は「米政界も意外と狭い世界のようだ」と伝えているが、アメリカ人というのは随分と呑気なことを言うものだと思う。この事実が一体何を意味するのか彼らは本当に分かっていないのだろうか。それとも、分かっていて分かっていない振りをしているだけなのだろうか。これはつまり、アメリカという国においては誰が大統領になろうとも、結局のところさしたる違いはないということを意味している。いくらオバマが黒人初の大統領になって、「Yes,We can」などとあれこれ耳障りのいいことを言ったとしても、彼がジョージ・ブッシュの親戚である以上、ブッシュとさして違わない政治運営しかしないはずである。
実際、それを証明するかのように、オバマは大統領に就任してまもなくイスラエルのガザへの攻撃をはっきりと支持した。「はっきり言います。アメリカはイスラエルの安全にコミットします。脅威に対するイスラエルの自衛権を支持します」と言ってのけたのだ。国際社会がイスラエルを激しく非難する中、平和を標榜していたはずの彼が声高らかに武力による弱い者いじめを正当化したのである。もちろん、多くのアメリカ人がこれには失望したはずだ。
とはいえ、オバマがこうしてイスラエルの肩を持つのは当然のことだ。なぜなら、アメリカ大統領というのは昔からイスラエルのロビイストたちから操られてきたからである。彼らにから選挙活動の資金をもらい、選挙活動のブレーンとして協力してもらっているのである。そしてもちろん、大統領になってからも彼らのお世話にならなければならない。
世間には余り知られていないようだが、オバマは大統領に就任する以前から「エルサレムはイスラエルの首都として永遠に存続するべきであり、分割されることはない」とまで言っていた。しかし、エルサレムを首都とすることは、国際的には承認されていない。アメリカを含む各国の大使館はテルアビブに置かれている。だから、東エルサレムがパレスチナ領として認められていることをまったく無視したこのような発言は、争いの火に油を注ぐようなものだと当時から懸念されていた。これでは彼が大統領になったところで、ブッシュのときと同様、中東問題が発展するはずがないのである。
それでも一応、オバマはロビイストを排除するかのような発言をし、国民の人気をとりつけようとしている。しかし、まるでそんな発言を忘れたかのように、国防副長官に大手軍事企業のロビイストだったリン氏を指名した。その大手軍事企業は、その名を「レイセイオン」といって、日本が北朝鮮の核兵器を迎撃するために購入しているパトリオット・ミサイルを製造している会社である。そして、リン氏はこの会社の副会長の座に就いていたのである。さらに驚くべきことに、前副大統領チェイニーもまたこの会社の重役の席に就いていたという。日本でも天下りやら渡りやらが問題になっているが、アメリカでもその事情は余り変わらないようだ。力のある人間にはいつもきちんとしたポストが用意されているのである。
いずれにせよ、このように軍需産業出身の人物が閣僚として名を連ねるということは、結局、アメリカが世界で戦争をやめる気はないということを示唆している。恐らくオバマは、軍需産業の懐を温めるため、ジョージ・ブッシュと同じように世界各国に軍隊を送って戦争を起こすに違いない。いや、もう既にその兆候は見えている。彼はイラクからの軍隊の撤退を表明してはいるが、その代わりにアフガン介入を「勝たなければならない戦争」と呼び、増派を明言しているのだ。背後にイスラエル・ロビイストが存在している限り、誰が大統領になってもアメリカがCHANGEすることはないのである。
ついでに言っておくと、アメリカにはCFR(外交問題評議会)というものがあって、Wikipediaによるとこれは「外交問題・世界情勢を分析・研究する非営利の会員制組織」ということになっているが、実はオバマもこのCFRの会員だった。そして、彼と選挙戦を戦ったヒラリーマケインもみんなこのCFRの会員だった。ということは、つまりオバマ、ヒラリー、マケインのうちの誰が大統領になろうと、さしたる違いはなかったということである。また、このCFRは国際金融資本家であるロックフェラー財閥が所有し、運営している。だからアメリカの大統領は、このロックフェラーに陰から操られる操り人形みたいなもので、本質的にロックフェラー家の利権を削ぐようなことはしない。したがって、「非営利の会員制組織」というのは嘘である。例え大統領になったとしても、ロックフェラーの言うことに逆らって自分勝手な政治の運営はできないのである。悲しいことだが、これが現実なのだ。どんな異論があろうとも、この世の中では金を握っている者が誰よりも強い力を持っているのである。
とはいえ、今回の世界的金融恐慌で、さすがのロックフェラーもかなり手痛い仕打ちを受けたとの噂もある。好き勝手に世界を弄んできた天罰が下ったのかも知れない。まあ、オバマには期待が持てないが、もしかしたら再び金融恐慌のような人間には制御できない不可抗力がかかり、アメリカが、そして世界がCHANGEする日が来るのかも知れない。我々一般庶民はただただそのような日が来ることを祈るばかりである。
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お気に入りブログにしていただき大変有難うございました。私もオバマをずと胡散臭く思っております。
オバマは“Yes, We Can!”と叫んでいたが、今は一人で“No, I Can’t” とつぶやいているんじゃないかとも思ってますが、まあまだオバマの資質はまだ見極める必要はある。愛情に飢えた不幸な幼少期を過ごした過去がある人間が、聖人君子へと本当に羽化できたのか、まだ判断がつかない。
私はオバマが大統領選挙に勝つことが予想されていたなどということは、オーメンのダミアンみたいな話は信用してないが、確かにオバマのお袋さんが極端にマスコミの前にでてこないのも変だと思いますよね?
2009/2/7(土) 午後 11:30