おもうこと かんじること

ワークライフバランス、リーダーシップと組織変革がテーマ。

行政と経営

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いかに行政としての責務を果たしていくか。お役所仕事に辟易していませんか? どうにかしてもっと政府はまともになってほしいと思いませんか?
経営という観点に1つのヒントが隠されていると思います。
ここでは本などを読んで感じたこと、大学院で学んだことなどを書いていきたいと思っています。
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汝の時間を知れ

P.F.ドラッカーの名著「経営者の条件」を読み出した。
そこで飛び込んできた章の名前、「汝の時間を知れ」。

時間管理って、組織マネジメントとワークライフバランス、自分が興味のあることの底に流れる、キーとなる概念のような気がします。

瀬島龍三(1995)「瀬島龍三回顧録 幾山河」より

「会社も軍隊も所詮は人間の集団であり、組織である。軍隊は国家を至上目的とする組織で、会社は各人の自由意志で集まった集団である。軍も企業も経営者(指揮官)のリーダーシップが重要なだけでなく、目的達成のための先見性、情勢の判断、計画性、戦力投入の方策などについてはよく似ている。また、軍も会社もともに極めて厳しいもので、軍は勝敗であり、企業は結果と言われるくらいである。
 しかし、両者の相違の最たる点は、運用、運営の手法で、軍は基本的に命令による上意下達だが、経営は上意下達、下意上達を含め、できるだけ全構成員に経営参加意識を持たせることが大切ということだ。」


そして、行政機関もまた、幹部のリーダーシップ、目的達成のための先見性、情勢の判断、計画性、戦力の投入方策など、似ているのだろう。
軍も、企業も、そして、行政機関も、みな組織である。

また、キャッチアップを追え、成熟社会となり、人々の価値観が多様な今、行政機関においても、上意下達一本槍とはいかない。様々な人の様々な意見を調整しながら、前に進めるという点で、全構成員の経営参加意識は重要であり、企業も行政も相違はないと思う。

参謀とは何か

さんぼう 【参謀】
[1]高級指揮官の幕僚として、軍の作戦・用兵などの一切を計画して指揮官を補佐する将校。
[2]表立った指導者・指揮者の下にいて補佐し、意志決定に際して進言・献策など重要な役
  割を果たす人。
(大辞林より)

一口に言っても、公務員と呼ばれる僕たちの仕事は、政策の企画や立案から、その執行に至るまで、非常に様々だと思いますが、特に企画立案という面に焦点を当てると、
     現状を分析し、
     可能な限りの選択肢を検討し、
     それらのメリデメを整理の上、大臣など政治家に判断材料を提供したり、進言する
という点では、まさに「参謀」的な仕事だなと、最近よく感じます。

大前研一氏の名著、「企業参謀」よろしく、政策の企画立案という面は、企業の戦略企画に通じるもの。

さて、瀬島龍三(1995)「瀬島龍三回顧録 幾山河」より、以下、引用します。

「参謀またはスタッフの心構え」

1.参謀とは重責にある将帥の補佐者である。
  「幕僚は、諸資料を整備して、将帥の策案、決心を準備し、これを実行に移す事務を処理
  し、かつ軍隊の実行を注視す。軍隊に命令を下し、これを指揮するは、指揮官のみこれを
  行い得るものにして、幕僚は指揮官の委任あるにあらざれば、軍隊を部署する権能なきこ
  とを銘心するを要す」
2.将帥は内外に対して極めて重大な責任を負い、常にその責任の重圧下にあるので、これを温かく
  補佐することで、少しでも将帥の責任の重圧を軽くし、将帥が平常心を持ってその重任を全うで
  きるように配慮すること。
3.幕僚の仕事には、常に機密・秘密事項にわたることが多いので、機・秘密保持に最新の心がけが必要

「参謀またはスタッフの業務」

1.内外にまたがる情報の収集整理で、特に実情を絶えず把握しておくことが必要
2.それに基づいて、できるだけ広い視野で、少なくとも大局を誤らないように、策案を熟慮し、
 適時それを将帥に具申または提出する。提出する場合、誰が考えても一つの策案しかない場合は
 それでいいが、ものごとには多くの場合、二つなり三つなりの対案がある。その場合は二つなり
 三つなりの策案の利害得失を整理して提出し、将帥の判断と選択の参考に資することが大事である。
3.将帥が決断を下した場合、それが速やかに、かつスムーズに実行に移されるよう、幕僚は活動
 しなければならない。同時に、実行と実行後のフォローをしなければならない。命令指示が出
 しっぱなしにならないようにすることが肝要である。


幕僚(公務員)は、将帥(大臣など)の補佐者であり、温かく支えるべきこと、そのために、内外の実情を絶えず把握し、広い視野で大局を見据え、複数の選択肢をメリデメ整理の上で企画立案、将帥(大臣など)の判断と選択を助ける、

こうした原点を見誤ってしまうと、いつしか、自分たちだけが政策を動かしているという、ある種「おこがましい」「勘違いした」役人になってしまうと、自戒をしています。
それはまた、国民から主権と託された大臣などと、それを補佐する職業公務員という関係において、民主主義そのものの重要性の理解に他ならないと思います。

読み進めると、瀬島氏が伊藤忠の業務部長(社長のスタッフ)時代に作成した、「企業におけるスタッフ勤務の参考」というものが出てくるようなので、そのときはまたメモしようと思います。

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度量 器量

二つ記事連続で、司馬遼太郎氏の著作を読んで思ったことを書きました。

リーダーとかリーダーシップって、一言で言うと、何なのだろうと、考えるときがあります。
英語の文献を読んでいると、

integrity

などが、よく出てきます。

高潔、とか、廉直とか、そういう意味です。

ほかにどんなイメージなのかなと、もう少し腑に落ちる言葉はないかなぁと思っているのですが、司馬氏の著作を読んで、

度量が大きい、とか、包容力

といった単語が浮かんできました。

度量、とか、器量、とか、器が大きいとか、そういった言葉、少ししっくり来ます。

空虚

司馬遼太郎の「項羽と劉邦」、中学生の時ぶりに読み返しています。
そこでの、劉邦の在り様(著者はそれを虚、とか空虚、とか表現されています。もちろん、良い意味で。)、一つ前に書いた西郷さんと同じように写りました。

どーんと構えている。気前よく任せる。任せるときには大権をすべて任せるくらいに。
人の話をよく聞く、独善的にならず耳を傾ける
良い意味で朝令暮改をする、つまり、意見を良く聞き、方針を変えるべきであれば、それまでのことに拘らず、躊躇しない。

細かいことを気にすると、周りがその人の考えを忖度しようとして疲れて、結局はその人自身が指示をしなくちゃいけなくなり、みんなが疲れてしまう、
のではなく、
将がそうしたマイクロマネジメントをしないから、周りがそれぞれの判断でのびのびと動くことで、全体がうまくいく、
そういうリーダー像。

書かれていなかったけど、そうしたリーダーはきっとビジョンとか方向性を示していて、だからこそ、周りがそれぞれの判断で自主的に動き、そうはいっても細かいことを言わなくてもみな同じ方向を向いている、そうした状況が現出できるのかなと思います。

学ぶことが多いです。

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