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前回の続きでございます。
さて、時間が余ったので、ちょっとした談話スペースで、
「芝居観に来て」
っつー電話なんぞ役者にしつつ待ちまして…
14:00に舞台監督の権藤君と、美術の中島さんと合流しました。
学生時代の友人だった2人は、楽しげににこやかにいろんな確認をしておりました。
まず、指揮する菅野さんの指揮台その他の備品確認―――
僕もね、
もう何度か来ていたんだけど、アクティングスペースを再度確認したり、
デハケの方向なんぞをチェックしていたら…
ここで重大な事実が発覚
本番では生演奏がより響くように、反響版が囲むようになっているんだけど、
上手(右)、下手(左)のツラ(舞台前方)のあいた幅がめちゃめちゃ狭い。
役者がカニ歩きになって出たり入ったりになってしまう。
道具(セット)の出し入れがそこからは不可能。
…これは困った。
なので―――
花道を使うことにしました。
下手側にちょっとした花道があるのでそれを
これなんですけどね
少し前に、予算的な問題でいろんなことをそぎ落とす関係から、
「花道は使わない」と宣言したばかりだった。
そしたらここに明かり用意しなくていいし、マイクのセットも簡易になるので、スタッフみんな大助かりと拍手。
しかし…
この日僕の気が変わって、
「やっぱ使うけどいい?」
と、舞台監督に言ったら―――
「ええ〜、マジっスか!!?」
って。
ま、分かるけどさ。
でも、花道があるのに、役者が出辛そうに上下ツラから登場するのは、やっぱいかん。
なので、急遽、照明と音響に予定変更の連絡を伝えてもらって、
美術の中島さんは、人物たちの家へと続くそれっぽい道を飾ることになりました。
で、ステージの確認が終わったら、今度は楽屋の方へ移動。
ここは多目的に使える練習場。
バレエのレッスンとかやってるらしい。
ここを楽団の控えにしました。
で、
こちらは役者の楽屋。
隣は手伝いスタッフの学生たちが詰める部屋にしました。
確認終了―――
そして、今は無人となっている横大路家へ行くというので、僕もそれに便乗。
さすがに歩いて向かわなかった僕。
そぴあしんぐうからほど近い横大路家「千年家」へと向かう車内
着いてみると、そこはひっそりとして、もう呼吸をしていない家となっていました。
おばあちゃんが亡くなって、誰もいなくなった家…
ホントにどうするんだろう?
―――
横大路家の裏に回ってみる。
前は、近づけばすぐに炭臭かったのに、今はその臭いが無い。
お勝手のところ。
すっきりとしています。
権藤君は、
「良い画だ。年賀状(写真)だな、コレ」
なんて言ってました。
実は、僕は前に2回ほど来ていても、「岩井の水」がどこにあるか見つけてなかったんですよね。
横大路家は、最澄さんから、火と水と仏像と名前を貰っているんだけど、
僕が水だけ確認できてなかった…
前に来た時、おばあちゃんから出されたお茶が、岩井の水を沸かしたものだったらしいけど、
とっても美味しいお茶だったので、きっと名水なんだろうとは思ってましたがね。
やっぱ岩井の水がどんなものか、この目で見とかないと…
―――ということで、岩井の水探しへ
横大路家から出て砂利道を歩きつつ、
「どこにあんの?」
と前を行く2人に訊いてみたら、
「バス乗り場の向こうって聞きました」
と…
家から少し離れているらしい。
ということで、ありそげな方向へてくてく歩き。
歩いても、岩井の水への案内や紹介はまったく無し。
横大路家のしか無い状態。
うーん…
どこにあんのよ岩井の水…
「話によると道路から草の茂った狭いところを入って、そのまま草の道を奥へ奥へ入ったところに沼みたいなのが見えてきて、その付近にあるらしいです」
とアバウトに岩井の水のありかを聞く。
なんじゃその説明。
ロールプレイングやがな。
ということで、その説明通りにウロウロして、どうもそれっぽい道を見つけたので、奥へと入ってゆきまして…
シダが足元にせまるジメッとした暗い道を抜けて、更に奥へ―――
おおっ!
沼みたいなのってコレじゃないの?
みたいな声が聞こえてきて、更にその周辺を捜索。
まさかコレが岩井の水じゃないよねー
なんつーことをのたまっていたら…
あったー!
と声がして…
すぐに見つかりました。
草ボーボーの中に岩井の水はありました。
しっかり柵がある。
汲むところは壊れちゃってたけど…
すると…その側に……
これまた草ボーボーの中に、何かしらの碑が立っています。
それをよ〜く見ると…
おお、岩井…と彫ってある。
しかし…この草…
なんか…もう…
で
岩井の水がどんなんか、覗き込んでみると…
ほう…こ、これが…
あの…
僕が大変美味しいと飲んだ岩井の水か…
これが…
そうなのか…
ロールプレイングだったら、この不思議の水を飲めば、
体力か魔力が回復するイベントが起こるんだけど―――
飲めばいろんなご利益があるとも聞いてるし―――
ンー
やめとこう。
つーことで、冒険終了。
その日の夜も稽古だから、さっさと帰る僕でありました。
―おわり―
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なにげ写真・ロケハン
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ロケハン写真だったり…お散歩写真だったり…
とにかく、歩きながら写真を撮って、アホアホにブツブツ言ってます。
とにかく、歩きながら写真を撮って、アホアホにブツブツ言ってます。
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えー…
TOM散歩でございます。
10月31日、『法火守千年抄』(ほうかのもりせんねんしょう)が公演される会場、
【そぴあしんぐう】までの道のりをたらたらと進むルポでございます。
福岡県糟屋郡新宮町大字上府1121-1番地 そぴあしんぐう
…というところに行きます。
長くなりますけどお付き合いください。
ということで、早速ですが…
博多駅から出発。
もう博多駅の実景は省略です。
いきなり列車の中、小倉方面に向かう普通列車に乗りこんどります。
はい、これが車窓から見た博多駅のホーム。
別にどうってことありません。
博多から出まして…新宮中央駅まで行きます。
あ、路線駅を順に書いときましょうね。
博多
…と、こうなっとります。
まあ、駅のホームも大して面白くも無いので、反対側の車内も写しときますか…
はい、車内。
別にこっちも大したことはないです。
こうしてミニマムな旅に出ても、何の事件も起こりそうにないですねえ。
マジカルミステリーツアーくらいに何も起こらない旅でございます。
アップルを潰すくらいに、ビートルズが解散するくらいに何も起こらない旅の始まりです。
あ…
今ね、ホームの椅子でいいカンジで弁当食べてる女子学生を発見したので、カメラをすぐに構えたけど、間に合わなかった。
吉塚は通り過ぎて
箱崎駅です。
そういや…去年、
筥崎宮(はこざきぐう)では、娘にねだられて、1000円も出して、プリキュアのお面を買ってあげたっけ。
あの怖いお面。
※去年の記事
http://blogs.yahoo.co.jp/ytjcg649/21258977.html(放生会に行ってきました)
てな具合に無理やりにエピソードを挟みつつも
この駅には人が少ないですね
スーツの兄さんが携帯で何か大声で喋ってる。
で…、はい次の駅。
ここは香椎駅
学生の乗降が多い駅ですね。
香椎といえば、松本清張の『点と線』は、
この香椎の海岸に男女の情死が見つかってから始まるんでしたね。
小説の舞台になったからって、観光客が訪れても、昔と全然違ってっから、
あの小説の雰囲気は味わえないでしょうけどね。
ここに来たってミステリーのカケラも無い。
…と、振り向いて車内を撮ってみれば、姿勢良く文庫本読む青年と、傘をしっかり握り締めて眠りこける女学生。
ちっともミステリアスではないですが…
もし、この女子が、こと切れていたとしたら、この不自然な姿勢の青年が犯人だと思います。
もう、列車の中なんて変わったこと起こらないんだから、さっさと先に行きます。
変わったことを写真に収めるのは、駅を降りてからに期待しましょう。 はい、上の写真は、九産大前駅です
大人計画、松尾スズキさんの母校である九州産業大学があります。
次
外の風景は大して変わんないから、もう車内の表示だけです。
ここは福工大前駅でございます。
次で降ります。
そして―――
チャラ〜ン!
新宮中央駅に到着しました
ていうか―――
ここで降りたのは、僕と女学生1人だけだった。
非常に寂しい駅ですな…
とりあえず、駅の表示でも撮っておきますか。
つーことで、もう撮るものは無いので行きます。
ここをさっさと上る
とっても静か…
でもないか、なんかどこからか、機械的な注意の案内が聞こえてくる。
この駅は出来たばかりだから新しい。
人の気配を感じさせないピカピカした白い空間。
なんか『2001年宇宙の旅』の、静かな宇宙船内を連想するくらいに未来的で無機質な寂しい空間。
上がりました。
正面にはエレベーター。
赤い広告の商売っ気のある文言が、未来的無機質さを打ち消してる。
ふと、外を見ると―――
ん?
これまた何も無さそう。
ちゃんと見てみると、スカッとなんも無い。
何だコレ。
自動車教習所を彷彿とさせる駅前ロータリー。
その向こうには更地。
とにかく駅を出ようと、逆側に踵を返す僕。
改札の方へ歩く僕。
改札を出て、さっきとは反対の駅前を見てみる。
これまた見事に何もないではないか。
こっちも更地が広がってるし。
荒涼としとるがな…
てか、前に新宮役所の人にこの土地のことを訪ねた時、
「新宮は何でもあります。海あって山あって工場地あって商業地あって農業地あって港あって学校あって…」
なんつーこと言ってたけど、今ンとこ何も無いようにしか見えん。
駅に着いたら、写真を撮りつついろいろルポしようと思ってたのに。
「へえー、この曲がり角を曲がるとこうなってるんだー」
とか
「うわー、こんなのがあるなんて面白ーい」
とかブツブツ言いつつ歩こうと思ってたのに…
でも、ずっと向こうをヨリで撮ってみると、マンションの基礎工事をやってる…
ふーん、これから、ここにマンションとかショッピングテナントがガンガン並ぶワケね。
まあ、福岡市内が隣だから、ここはこれから住むにはいいかもしれません。
さっさと下に下りる。
ムダに広くね、ここ。
お!
新宮の「自まんの一つです」のめがね岩じゃん。
さりげに観光案内じゃん。
※「自まんの一つです」に関する過去の記事
http://blogs.yahoo.co.jp/ytjcg649/26085276.html(1000年という時間を描く物語)
あ!
……
おばあちゃんがいなくなっちゃったから、今は閉まっちゃってるもんね。
本当に…
どうするんだろう…
まあ…とにかく下までおりよう。
外は雨が降ってる…
時刻表も撮ってみました。
まあ、なんちゃないけど…撮ってみました。
さあ、外に出たぞ。
で
【そぴあしんぐう】はどっちだ?
駅の中のどこかに案内があるだろうと思ってたのに、見事にスカスカだったので…
予定が狂った。
さー、場所が分からんぞ。
…と、いうワケで、
ちょっと悩みながら歩いて、ほいと振り返ると、そこには雨の中草取り作業しているおじさんがいたので、
その方に
「そぴあしんぐうってどこですか?」
と訊いてみました。
すると、おじさんは、親切にも僕の後ろの方を指差し、
「あの向こうの方に黄色い建物があるでしょうが、あの黄色い建物の後ろに灰色の建物のあるでしょうが、あの建物がそぴあじんぐうですたい」
と教えてくれました。
ふむふむ…
後ろを振り返ると、向こうの方に立花山。
その左手前に確かに、黄色い建物は見えている―――
ちょっとカメラを寄ってみると、屋根がナナメの黄色の建物が見えている。
もっと寄る。
あ、あの灰色の建物が【そぴあしんぐう】だな…
前は車のナビでスイっと来ていたので、駅からどんくらいなのかまったく分からなかったもんね。
親切なおじさんありがとう。
僕は礼を言ってそぴあに向けて歩き出しまして…
つーかさー
僕とそぴあしんぐうの間に、どーんと更地がある。
そぴあが見えているのに…
この更地を突っ切ってショートカット出来たらすぐ着くだろうになあー
道が違う方向に、直線でグーンと伸びているのを見て、そんなことばかり考える僕。
あ…
ダメなワケね。
なかなかいいタイミングで心を見透かした表示と出くわすね。
つーことでどんどんと歩く。
んー
そぴあが近くなってきた。
交差点をカックンと曲がって、そぴあはすぐそこ。
はい、そぴあ前の交差点。
ここを渡って―――
着いた。
そぴあしんぐうです。
そぴあしんぐうのスローガン、ふむふむなるほどね。
で―――
そぴあしんぐうのシンボルが【法理の火】になってるじゃん。
だったら、今回の企画、もっと身を入れてチケット売ってほしいと思ってしまう僕。
だって新宮でチケット動いてないんだもん。
「どういうこと?」って思いますよね。
入口前で、「来ました」という写メ撮って、ブログに送ってさっさと中に入る。
中はこんな感じ。
お年寄りが多ございます。
僕が入ってきて、館内の平均年齢を幾分か下げたと思います。
ふと、左を向くと自販機のあるサロンがあって、そこにもお年寄り。
おお!
そのサロンを仕切るガラスにも千年家が描かれているではないか。
んー徹底してるなあ…
なのに、なぜチケットが捌け…
あー、なんか、こんなの見る度にグチのスイッチが入ってしまう。
ん?
チラシが置いてあります。
いろいろなイベントが案内してあるけど―――…
我が舞台のチラシもある。
しかし…
目立たんチラシやのー、つくづく…
チラシは、こーゆーラックに入るんだから、
人に手にしてもらうには視覚的ポイントは上に持って来いって言ったのにぃ。
ほら…またグチだよ。
もーさー
皆さん観来れる方は来てちょうだいませ。
―つづく―
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やっと秋めいてきた
昔のロケハン写真
大きな木のある風景
―――
蝉の声が止むと
人間のいとなみの音が耳に届くようになる
どこかで誰かの乗るスーパーカブが走っている
のこぎりで何かを切っている
犬が吼えている
あとは静か
谷あいが真っ先に暗くなって
秋虫が鳴き始めて
どこかの老人がテレビをつけた
耳が悪いのか大音量でテレビを観ている
NHKの7時のニュースが山に響き渡っている
山の全てが今日の出来事を聞いている
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すみません…またお茶濁しです。
これは昔、僕の原作の『たからもの』という映画を製作した時のロケハン写真です。
どこで撮ったか忘れました。
先日、『夏の大三角』のコメントで、ナイトフライトの飛行機から見る街の灯にいとなみを感じる云々
みたいな話をNICOさんとしましたけど、僕は
「真っ暗な山間部にも、人々のいとなみがあるのを感じてしまいますね」
と書きまして…
僕がそれを感じるのは、様々な土地の山の中を、昼夜問わずこうして走り回っていたからでしょうね。
山間部にもある【いとなみ】…
こんな山の中の夜には、星が降るほどの空が広がっている。
近くは真っ暗で何も見えないけど、遠くの空は賑やか。
一等星しか見えない街中と違って、ここでは五等星六等星がそれぞれの加減で光って見えている。
誰にも知られないままの光を拾うためには、自分の身を暗闇に置くこと。
小さな光にやさしい眼差しをおくるには、闇を知ること。
ですね…
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工場の壁がただただ長く続くだけの無機質な一本道の途中にポツンとベンチがある。
結構昔の写真。
もっと昔にはバス路線だったが、このずっと先に開かずの踏み切りがあり、路線としては機能しないのでバスは通らなくなった。
それなのに、ベンチだけが残っている。
僕はなぜこの写真を撮ったかは忘れてしまった。
でも、ロケーションハンティングをしていて撮ったはずなので、きっと物語の人物がこれに腰掛けているのを思い描いたに違いない。
絵を描くスタジオに向かうまでの道中にこれがあった。
だいたいここを朝の5時とか真夜中に歩いていて、あまり人の往来がない時間だったので、これが目に留まったのだろう。
座ったことはない。
当時、僕は生き急いでいて、こんなところに座ろうなんて思いもしない…
今はきっと座っちゃうと思う。
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