|
朝から東京のクライアントとテレビ会議をするために、博多区祇園のビルへと向かう道中。
お櫛田さんの横を通ると山笠の準備をしている。
山笠のクライマックスの追い山は、一番山が入ってくるところを奥にある特設シートで見たりする。
山笠が終われば梅雨が明けて本格的夏が来る。
それを考えると、思い出すのは―――
いくつかの水溜りを残して 梅雨がかけぬけてしまえば
湿った風の背中越しに 君の好きな夏が来ます
という、グレープの歌『ほおずき』の歌詞。
夏になる。
それと、もう1つ思い出すのは―――
『博多祇園山笠怪事件』(http://blogs.yahoo.co.jp/ytjcg649/18915894.html)
という、がちゃがちゃで書いたアホな事件。
夏がくる。
|
なにげ写真・ロケハン
[ リスト | 詳細 ]
ロケハン写真だったり…お散歩写真だったり…
とにかく、歩きながら写真を撮って、アホアホにブツブツ言ってます。
とにかく、歩きながら写真を撮って、アホアホにブツブツ言ってます。
|
広告代理店の11階。
外はもう日が暮れる。
ここで打ち合わせ。
どうやったら売れるとか
どうすれば納得するとか
いろいろ考える場所。
ここもまたある代理店のミーティングルーム。
ここはちょっと暗い。
ここでもいろんなこと考える。
打ち合わせ打ち合わせ打ち合わせ…
僕は一体今どこにいるんだろう?
場所はどこだっていいし
どこだって同じだけど。
でも
ちゃんと何かを生産しなきゃ。
|
|
つづき。
初日は朝にザッと場当たりしてゲネ、とってもキッカケが多いからチェック項目が多い。
というより、前日の仕込みで上手と下手の移動がとっても大変なのが発覚。
そして、ド暗転はムリ(中途半端にしか暗くならない)のが発覚。
そして、転換要員はもうちょっといたほうが良かったのが発覚。
そして、音を煽っても、パネル移動のノイズが響くのが発覚。
そして、袖幕の相当奥から出てこないと、随分見切れてるのが発覚。
そして、キャストの早替え室の明かりが相当洩れるのが発覚。
そして、ホリの後ろを通ると、幕が揺れるのが発覚。
なんかいろんなことが発覚。
なんで前日にいろんなことが発覚するん?
てなワケで…
どうしたらいいか考えながら家を出る。
最寄のJRの駅まで歩いて、列車に乗る。
で、博多駅に到着。
『う〜ん…どうしよう』
と考えつつ、上の写真にある、中央
出たらそのまま
『う〜ん…どうしよう』
と考えつつ、地下鉄乗り場へと進む。
『何で初日にこんなこと考えなきゃいけないんだろう…』
と、呟きつつエスカレーターを降りる。
地下鉄の切符を買いに行く。
あの向こうの人がいるとこ。
ほら、これがルート。
当駅の赤丸【博多】から【藤崎】まで290円。
チャリン…チャリン…チャリンと金を入れて、
『どうしたらいいんだろう』
と考えながら行き先ボタンを押す。
2番乗り場の「天神 姪浜 唐津 方面ゆき」に乗る。
はあん…真ん中に「かけこみ乗車はきけんです」って書いてあったのか…
今、知った。
地下鉄に乗ってからも…
ずっと解決方法を考える。
ちょっとイラつく…
着いたわい、藤崎!
クソッ!
と、多少キレて車両を降り、改札出口へと向かう。
ここね。
点検中の青い人がいる。
柱に「ももちパレス」って書いてある。
2 出口って。
地上に出る。
出たらこんな風
右手にロッテリアがある。
あのロッテリアの付近から右へ曲がるとホールがある。
ほら、ももちパレス。
ほら、大ホール。
んー…いろいろ発覚したけど…
結局はどうにもなんないから、
まあいいや!
というワケで、初日の小屋入りはこんな風でした。
でも頑張るもん。
僕以外の皆が。
|
|
休憩タイム―――
それは車での移動。
風景が流れてゆくのをぼうっと見てる。
…といっても
頭に少し考える隙間ができれば、やらなきゃいけない仕事がそこに詰まってくる。
こうやってぼうっと流している時間のほうが、頭の中がクリアになってなかなかな考えが浮かぶもの。
ああ…こりゃいいぞ、うん、いい。
スゲーいい。
かーッ、凄いね、俺ってば。
でも、運転しててどんどん風景が変わってゆくと、脳内の世界も変わってゆくので、
車を降りる頃にはすっかり忘れてる。
なんだったっけ?
なんかすっごくイイの考えてたんだけど…
まあいいや
早く仕事の続きをやんなきゃ。
|
|
さて、前の続きなんですけども。
うっかりと寝てしまい、朝、目が覚めたら娘の落書き…
で、29日、もう今日はやんなきゃ、と思っていたら…
予定表を見たら、昼に取材と面会で出かけなきゃいけなかった。
九州大学からの依頼で、10月に公演する予定の舞台を作演出しないけなくて…
その製作許可を貰うために、新宮町というところにあるホールと、舞台に関連する文化財のお宅へ伺わねばならず…
スタッフの方から伺う日の打診をされた時、絶対29日くらいには映画のドラマプロットは終わっているだろうと踏んでいたんですよねー…だから29日でOKしてたんだけど、実際は
娘と映画や遊園地へ行く行楽三昧。
そもそも、これから舞台の稽古で夜遅く帰宅することになるから、カミサンともめないように徹底して家族サービスしておこうとしたんだけど、まあ、やり過ぎた。
焦ってはいるけど、29日の取材と面会には行かなきゃいけない。
つーことで、さっさと終わらせて帰ろうと固く誓って、とりあえず行きました。
まず新宮町の施設、『そぴあ新宮』。
そこの大ホール。
音の響きはいいみたい。
ここで何かやんなきゃいけない。何か書かなきゃいけない。演出しなきゃいけない。
でも何も決まってない…
スタッフの2人が写ってる。
今、就職活動で忙しい九州大学の学生宮原君と、ホテルの取締役の小池さん。
実にいい方たち。
まあ…大した予算は無いとのことだから、どーにかすることを後でいろいろ考えることにする。
そういうことで、次へ移動。
この新宮町には千年家と言われている家がありまして、そこへ行きました。
伝教大師の最澄さんが、天台宗を広めようと中国から戻った延暦24年(805年)、ここら付近に上陸して、
寺を建てようとして、唐から持ってきた独鈷と鏡を投げたらしいんです。
えー…なぜ投げたかと言うと、
投げて落ちたところに寺を建てようとしたらしいんです。
なんだか楽しそうな寺建設地の決め方。
で、投げたら、それが光を放って飛んでいって…
それを追っていく途中で【源四郎】って方と会ったらしいんです。
その方の案内で、独鈷と鏡が落ちたところまで行き、そこに『独鈷寺』を建てたんですって。
その時のお礼で、源四郎さんに、唐の天台山から持ってきた法火と毘沙門像・岩清水と、
『横大路』
という姓を授けたらしいです。
横大路家は、それからずぅ〜っと貰った火を守り続けている家なんですって。
最澄さんは比叡山に延暦寺を建てて天台宗を広めますが、のちに織田信長の焼き討ちに遭って、
比叡山の法火も消されてしまいまして…
そこで、この横大路家が代々守っていた法火を持って行き、また山に火を灯したと言われてるんです。
ま、「らしいです」とか、「言われてるんです」とか言うしかないんですけどね、こーゆーの。
で、この横大路家の家が、江戸時代に建てられた古い家屋で町の文化財になっているんです。
もちろん、中には竈があってずっと火が守られています。
数年前に、『千年火』という映画も作られてます。
その映画の最初の稿を見せてもらって、あまりの面白く無さに笑いましたけどね。
ここでは多くを語らないことにします。
その映画のデキの悪さを笑っていたら、数年後、僕がこれを題材にして舞台を作る羽目に…
ンー…で、今回の僕の役割は…
映画のゴタゴタもあって加担するのに躊躇している行政側を、
僕が行って喋って動かすみたいな…何かそーゆーミッションです。
とにかく!
早く片付けて帰ってプロット書かなきゃ!
で、行くと、こんな風にコミュニティバスが回ってて、モロ『千年家』って書いてあるんですよね。
千年家は保存修復されています。
まあ、説明板を見てください。
で、これがその家↓横大路家でございます。
家の入口は、木戸に障子のあるとこ。
屈んで入る。
で、中はこんな風。
土間というやつですね。
一酸化炭素の中毒事故が起こらないように、中はスースー風が通って寒かったです。
で、これが竈(かまど)
中には1000年以上守られてきた火があります。
横大路さんはご主人が亡くなられて、もう80を超えたおばあさんが独り住まい。
来た時はどこかへお出かけになっていて、宮原君から
「ここが火がある竈です」
って案内されたら、火種に丁寧に灰が被せてあって、まったく火が見えなかったんです。
だから、案内した宮原君は、火が無いのを見て
「はッ!」
とした顔で僕を振り向きましたね。
彼は、すぐに竈を触って言いましたよ。
「暖かいから、火は消えてません」
消えとるハズはないやろ(笑)
てか、その「はッ!」は、無いやろ(笑笑)
この写真は、横大路のおばあちゃんが帰ってきて、枝を何本か入れて息を入れると、火が熾ったとこです。
でも煙が凄かったですね。
家の中のものが全て燻されてて真っ黒。
中にお邪魔したら、ビデオのリモコンがビニールに包まれてました。
置いてある人形もビニールの中。
そうしないとすぐ黒くなっちゃう。
中は暗くて煙がもうもう。
中にお邪魔しておばあちゃんから、いろんな話を聞きました。
涙ながらに語られたお身内の話も含めていろいろと…
その時間に、僕の服は凄くケムリ臭くなってました。
方々に本棚があっていろいろ本が並んでたんですけど、それらの本を見てみると、
一級の郷土資料が置いてあって、あと、弥生や縄文に関する本や海外の遺跡の本もありました。
話を訊くと、横大路さんの次男さんが大学でお勤めになっていて、考古学をやっているとか…
どーりでね。
でも、これ全部煙で燻されちゃってるけどいいのかなー
なーんて思って本を見ていたら「金儲け云々」とか、結構生臭いタイトルの本も並んでました。
ンー、あんまりこの空間にゃ合わん。
あと、俵万智の『チョコレート革命』も、ここにはそぐわん。
なんか…文化財なのにとても自由なカンジがする。
でも
結局、早くパッパと片付けて帰るつもりが、もう夕方の5時を回ってしまいました。
あ〜あ…どうしよう〆切…
6時を過ぎれば、家のことをしなきゃいけなくなるので、家族が寝たあとの11時以降から徹夜だな…
と覚悟したものの、前の日もよう寝てなかったのであまり自信がなく…
ましてや、明日は舞台のダンスの稽古もあるし…
とにかくやるだけやろうと思いつつ帰ったのでした。
終わり。
|





