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ここのところ、森づくりの話の連載は、お休みしています。近々再開します!
さて、写真は、本日千葉県富津岬の海岸マツ林の様子です。
一番下の写真は、52年前の写真です。
昭和28年の全国植樹祭で、昭和の天皇皇后両陛下がお手植えされたマツの記念碑が建っている場所のすぐ近くです。
江戸末期から終戦まで、軍用地であったこの付近は、52年前には、砂塵が舞う荒涼とした砂漠のようでした。
海岸砂地造林をテーマにした、第4回全国植樹祭がここで開催されました。
この場所から40mほどの距離にあるマツが5,6本まとまって枯れはじめています。
松くい虫によるマツの枯損の特徴は、2年生の枝から枯れはじめることと、その兆候が見え始めたときには、ほとんど救いようがないことです。
この松枯れも、間違いなく、いわゆる松くい虫によるものです。
マツノマダラカミキリが媒介する北米から来たネマトーダ(線虫)によるこの病気は、マツノザイセンチュウ病とも呼ばれ、戦後日本の広大なマツ林を一気に枯らしてしまった、世界でも珍しい樹木の病害です。
ここで話題としたいのは、今は、3月だということです。
一般にマツノザイセンチュウ病は、9月頃からその症状が現れますが、最近の現れ方の特徴は、遅くなっているということです。何かが、確実に変化しているのです!
52年間生育してきた、お手植えの松のすぐ近くで、今、5,6本のマツが枯れなんとしています。
お手植えの松であるからということで、特別の措置はされないようですが、一般的に考えられる対策は講じられるようです。
さて、何が変化しているのでしょうか。
先日の千葉県森林研究センターの成果発表会では、N室長が、今残っているマツはそこそこ抵抗性のあるものが多くなっているのではないか。ともコメントされています。
抵抗性のあるマツは、被害が現れるのが遅くなっているのかもしれません。
また、松くい虫の方も、餌となる松がずいぶん減ったので、戦略を変えて、ゆっくり楽しみながらマツを枯らすようになったのかもしれません(これは冗談です)
松くい虫だけでなく、よく観察すると、日本の森林は、静かに、確実に変化が起こっているのだと思われます。
日本の森の変化は、いつの時代にも進行しているのだと思います。日本の森林の変化についても、今後テーマにしてみたいと思います。
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