森に親しむ談話室

森と人をつなぎ、人と人をつなぐ、森に親しむための談話室です。運営は、「森に親しむ研究所」です。

連載1:森林の魅力について

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森林の魅力について。
平成12年から13年頃、日本農業共済新聞の地方版に6ヶ月連載したものをもとに、再度、書き改めたものです。

今回は7回連載しました。
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(写真上)キノコに生えるキノコ:ヤグラタケ、と クロハツ
 山に行くと、とても変わったものに出くわすことがあります。
この写真はクロハツというキノコに生えたヤグラタケというキノコで特にめずらしいものではなく、キノコの傘の上に生える2回建てのキノコです。
 ところが、このときは傘の裏にも下に向かって生えていました。「3階建てのキノコ」の写真です。

(写真下)山武林業での市民による森林活動
 サンブスギで有名な山武林業地の森林所有者であるS氏は、雑木林を育てる活動のため山林の一部を市民に開放しています。
毎月1回の活動は、5年目になりますが、多い時は40名以上の親子が県内外から集まります。
S氏自らの発案による企画で、参加者の協力による、自己所有山林との新たな関わりの実践例です。

■森林に親しむ
森林の荒廃が叫ばれる一方で、近年、全国各地で里山の価値を見直そうとする動きが強まっています。森林ボランティアの活動や森林をフィールドとする教育活動など自然や森林に関わる多様な活動が、ここ数年活発化し、現在、定着したと考えられます。
 森林から木材を生産することは林業の基本ですが、森林は木を伐り出さなくてもいろいろな価値を発揮していることの「あかし」として、里山をめぐる今日の多様な活動をとらえることができます。
 私は、森林を単なる「物」や「資源」として見るまえに、土と水と光と様々な生き物が渾然一体となり一定のバランスをとって存在している「生命体」として見ることが、大切であると考えます。「大きな命」として森林が存在しているという実感を味わうと、無限の可能性をもった森の恵みが見え始め、森林に親しみ森林の恵みを活かすのにはどうしたらよいか、いつまで考えても飽きない豊かな時間の流れを感じることができます。
 多くの森林が放置されている今日、これを打開して地域における森林のあり方を示し、具体的な姿として実現するためには、人と森林との具体的な関わりを取り戻すことからはじめる必要があります。
 そのためには、まず、「森林に親しむ」ことが第一歩です。現在、子どもも大人も、森林についての実体験があまりに不足し過ぎています。

■自然の恵みを絶やさずに楽しむ
 筆者は、今から10年ほど前まで、約10年間にわたって「キノコの会」の世話人をしていました。この会は、林業関係者を中心とした「キノコ大好き人間」の集まりですが、森林生態についてのエキスパートも多く、キノコだけでなく自然についての実践的な勉強会でもありました。毎年1回、十月の第一土曜日、30〜40名の仲間たちが房総半島の北から南から「収穫物」を携えて三々五々集まってきました。「収穫物」は、名前をつけ区分けした後、食べられるものは自分たちで料理し、酒をのみながら夜中までスライドを見たり近況を報告したり、仕事を忘れてキノコ談義に花を咲かせる。
この会の活動の成果として、「キノコを楽しむ七つの原則」を確認しました。
1. キノコを通して森林をみる
2. 森林を深く知ればそこに生えるキノコがより一層分かる
3. 食用キノコより毒キノコを覚える
4. 「キノコ狩り」ではなく「キノコ探索」を行う
5. キノコのシロ(生育場所)を荒らさない 
6. 古くなったキノコやまだ未熟な小さなキノコ(幼菌)は採らない
7. 周囲の貴重な植物を荒らさない
 自然の恵みを絶やさずに楽しむには、自然を体験し、正しく理解ことが第一歩です。今回は、まず親しみやすい事例として、野生キノコの楽しみ方や注意する点についての話題としましたが、このことは、森林からの恵みを利用する場合に広く通じることがあると考えられます。

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 数年前、ある新聞の地方版に連載したもの、全国林業改良普及協会rinkaHPへ連載した記事などをもとに、今の気分で書き直して掲載します。今回は、「森林の魅力について(1)〜プロローグ〜」です。
 
 最初の2枚の写真は、千葉県山武林業の昔の写真です。昔といっても、せいぜい30〜40年前です。
3枚目は、最近の写真で、山武ではこのような人家の裏の備蓄林を「背戸山」と呼んでいます。
 山武林業は、江戸時代にはじまった、いわゆる先進林業地です。日本では珍しい「平地林業」です。
山武林業の説明については、後日、掲載する予定です。
 
 一昨日は帰宅が遅く、昨日は、岐阜県の県立森林文化アカデミーに行っていて、ここに書き込みができませんでした。
     
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 私は、森林が好きになったおかげで、森林のことを考えればたいていのいやなことを、かなり忘れることができます。日本が森林国であるのに、森林のことに夢中になる人が少ないことをときどき不思議に思います。

 私は森林所有者ではないので、「森林を自分自身の問題として考えることをせずに、森林の良いところだけを楽しんでいるのではないか」と云われれば、「確かにそのようなところもある」と思いあたる節もありますが、日本の森林はすべての日本人自身の問題であると考えるようになりました。

 私は、30年前に農学部の林学科に入学したことを契機に、以来、ずっと毎日、林業や森林に関わり、いろいろ調べたり経験したりしてきましたが、まだまだ、分からないことだらけです。森林のことを勉強するのはとても楽しいのですが、森林の問題を解決するのは、「知識の量」ではないという結論に達したことも事実です。森林の尊さに気づき、楽しさや美しさを守り伝えたいという気持ちが大切だと思います。
 森林を良くしたり、林業に情熱を傾けたりする理由は、それによって、経済的に豊かになるからではなく、心が豊かになるからだとも思います。お金がもうかるに越したことはありませんが、森林が好きな人は、林業で金をもうけることができるから森林が好きだということはないでしょう。

 また、森林とは先代から引継ぎ、次の世代に引き継ぐものであると思います。そして、森林の仕事に携わることは、娯楽や芸術と同じく、それだけでとても楽しいことです。もちろん、夏の下刈りや蜂や蚊の攻撃をうける現場の仕事はたいへんなものですが、一年中下刈りをやっているわけではありませんので、そのほかのことがたくさんあって、とても楽しいのです。
 

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