森に親しむ談話室

森と人をつなぎ、人と人をつなぐ、森に親しむための談話室です。運営は、「森に親しむ研究所」です。

海岸林は面白い!

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

ちょっと、更新をお休みしました。

今回は、当「森に親しむ研究所」の得意分野である「海岸林の話」です。
これまで取り上げた海岸の話題は、東京湾の富津岬の例が多いのですが、今回は、太平洋に面した九十九里海岸です。

延長66kmといわれる日本有数の砂浜である九十九里海岸も、南北の海浜は侵食が激しく、道路や住宅を守るためにコンクリート護岸が設置されています。

写真は、九十九里海岸のちょうど真ん中の、最も広い砂浜がある成東町から蓮沼村付近です。
今回も長くて、ちょっと専門的な話題で恐縮です。


今から、およそ30年前、林学科2年の学生であった私は、造林学の教授に単純な質問をしたことがあります。
「日本で森林限界はどこで見られますか?」

一般には、標高の高い高山に「森林限界」があると考えられるものですが、日本の高山は、「地形的な森林限界」を除くと、明確な森林限界はほとんどないということを私は知っていて、その著名な造林学者がどんな答えをするかを「期待して(?)」の質問でした。

答えは次のとおりだったと記憶しています。
「日本の高山には、いわゆる森林限界はない。(どんな場所でも森林が成立してしまう、森林国「日本」では、富士山の頂上でも雨量と気温から、土壌ができれば森林が成立する可能性が十分あるということです)
「ただし、海岸砂地では波打ち際に近い砂浜に、森林が成立しない場所が常に存在しているので、これが森林限界といえないことはない」

すなわち、日本では、海抜0メートルの海岸の砂浜に「森林限界」があるというのです。

上の写真は、その「森林限界」に当たる場所の様子です!

一番先端部にある植生は、「ハマニンニク」という草です。
厳寒の北海道の海岸でも見られます。
ハマニンニクは、自然状態では、茨城県の海岸が南限とされていますが、人為的に植栽されたものが九十九里海岸に定着したといわれてます。
砂の移動が最も激しい場所に好んで生育します。

この草が生えると、ここに、風と波によって「前砂丘」という自然の砂丘ができます。
その裏に、コウボウムギ、ハマヒルガオ、コウボウシバ、チガヤなどが生育します。
さらにその後ろに、人為的に砂丘を造成して、クロマツやトベラなどの森林がはじめて生育できるのです。

自然の海浜が少なくなり、このような、風景も貴重になっています。

海のはるか向こう、アメリカのサンディエゴの球場では、日本と韓国が白熱の戦いをしています!

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

ここのところ、森づくりの話の連載は、お休みしています。近々再開します!

さて、写真は、本日千葉県富津岬の海岸マツ林の様子です。
一番下の写真は、52年前の写真です。

昭和28年の全国植樹祭で、昭和の天皇皇后両陛下がお手植えされたマツの記念碑が建っている場所のすぐ近くです。

江戸末期から終戦まで、軍用地であったこの付近は、52年前には、砂塵が舞う荒涼とした砂漠のようでした。
海岸砂地造林をテーマにした、第4回全国植樹祭がここで開催されました。

この場所から40mほどの距離にあるマツが5,6本まとまって枯れはじめています。
松くい虫によるマツの枯損の特徴は、2年生の枝から枯れはじめることと、その兆候が見え始めたときには、ほとんど救いようがないことです。
この松枯れも、間違いなく、いわゆる松くい虫によるものです。

マツノマダラカミキリが媒介する北米から来たネマトーダ(線虫)によるこの病気は、マツノザイセンチュウ病とも呼ばれ、戦後日本の広大なマツ林を一気に枯らしてしまった、世界でも珍しい樹木の病害です。

ここで話題としたいのは、今は、3月だということです。
一般にマツノザイセンチュウ病は、9月頃からその症状が現れますが、最近の現れ方の特徴は、遅くなっているということです。何かが、確実に変化しているのです!

52年間生育してきた、お手植えの松のすぐ近くで、今、5,6本のマツが枯れなんとしています。
お手植えの松であるからということで、特別の措置はされないようですが、一般的に考えられる対策は講じられるようです。

さて、何が変化しているのでしょうか。
先日の千葉県森林研究センターの成果発表会では、N室長が、今残っているマツはそこそこ抵抗性のあるものが多くなっているのではないか。ともコメントされています。
抵抗性のあるマツは、被害が現れるのが遅くなっているのかもしれません。

また、松くい虫の方も、餌となる松がずいぶん減ったので、戦略を変えて、ゆっくり楽しみながらマツを枯らすようになったのかもしれません(これは冗談です)

松くい虫だけでなく、よく観察すると、日本の森林は、静かに、確実に変化が起こっているのだと思われます。

日本の森の変化は、いつの時代にも進行しているのだと思います。日本の森林の変化についても、今後テーマにしてみたいと思います。

イメージ 1

イメージ 2

今回は、千葉県富津岬の最近の写真を掲載しました。

ちょっと異様な感じかも知れませんが、芸術作品ではなく、海岸林防風施設です。

この場所には、数ヶ月前まで、高さ3.5mの金属製の支柱に防風ネットが設置されていました。
海岸林や背後の住宅などを潮風から守るためのものです。

先人が、工夫して設置したものですが、傷んだ場合には基礎コンクリートを含めすべてを取り替えなければならないという問題がありました。
また、景観的にも、高さの高い直立の黒い防風ネットは、威圧的でした。

今回、延長約400mにわたり、間伐材を用いた木製防風工に替えました。
木製の支柱は、穴に入れるだけですので、取り替える場合も基礎を壊す必要がありません。

また、出入りできる箇所を2箇所設けたので、写真のような風景になりました。
これで問題ないとは考えていませんが、「社会的コスト縮減」の事例として一つの提案です。

当「森に親しむ研究所」の企画・設計・施工監理によるものです。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

スイセンは11月から。
先週の土曜、菜の花も咲き始めました。

写真は、千葉県館山市沖ノ島のスイセン、和田町花園の菜の花です。
無霜地帯である房総半島南端は、12月にはもう春がはじまり、2月には早咲きの桜が咲きます。


沖ノ島は、関東大震災で隆起し陸続きになりました。
ここでは、冬の季節風は西から吹きます。

写真の左側には強い波浪がぶつかり、砂は右側に飛ばされます。
西側の最前線にトベラ、ヤブニッケイ、タブノキなどの最も潮風に強い樹木があります。
潮風に弱い、スダジイが無いのがこの島の常緑樹の特徴です。

写真右側に落葉樹が見えます。
樹木だけでなく沖ノ島そのものの形も、西からの波浪と強風で変形しているようにも感じられます。

イメージ 1

イメージ 2

本日も、東京湾の富津岬へ仕事に行くと、一千羽を越える冬鳥の群れが、出迎えてくれました。

群れが頭上を通過するとき、いきなり青空に動く天井ができたかのような気がしました。
やや大型のクロとシロ:首と羽の付け根のカモでした。(なんというカモか教えてほしい!)

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]


.

ブログバナー

ytr**m
ytr**m
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
最大10万円分旅行クーポンが当たる!
≪10月31日まで≫今すぐ応募!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事