森に親しむ談話室

森と人をつなぎ、人と人をつなぐ、森に親しむための談話室です。運営は、「森に親しむ研究所」です。

「森に親しむ研究所」の樹木たち

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当「森に親しむ研究所」の種から育てた樹木たち。連載(その17)です。

小枝に何やら小さな突起がたくさん出ているの見られます。
ちょっと変わった木です。

ウメモドキ科ケンポナシ属ケンポナシで、ほかに、この属では西日本のケケンポナシだけです。
これから夏にかけて枝先は肥厚して、甘い味がします。

朝鮮半島や中国大陸にもあり、北海道では地震で大きな被害を受けた、奥尻島にのみ生育しています。
東京西部の関東山地では、それほど珍しい木というわけではありません。
奥尻島のどのような場所に生えているか、どなたかご存知ありませんか?

12年ほど前に、小石川植物園の門を入った右側にあるケンポナシの種を拾ってきて、撒いたものです。
数年で一気に成長し、2階の屋根の高さを越えるまでになりました。

この木には、とても不思議なことがありました。
今から7年前から4年の間、春になっても芽吹きが全く無かったのです。
もちろん、夏を過ぎても、待てど暮らせど葉を一枚も開げないのです。

普通、このような木を枯れた木といいいます。
私も、枯れたので、何時倒れるか、いつノコギリで根元から切るか、考えながら結局4年間が過ぎてしまったのです。
ところがです!3年前の春、自分の目を疑うようなことが起こったのです。
一斉に芽が育ち葉を広げたのです。それ以来、何事も無かったように、毎年、葉をつけています。

このことを、どう解釈するか。
樹木医であり、森林インストラクター東京会会長のI氏は、次のように説明されています。

このケンポナシは、発芽してから一気に成長したのですが、地上部が急に大きくなったこともあり、ある年に冬の養分や水分摂取の不足から、春の芽吹きのためのエネルギー不足の状態になってしまったのだということです。

普通は、そのまま、枯れてしまうことが多いのですが、葉を出さなかったことで、蒸散も最小限に抑えられ、このケンポナシは、4年間にわたって冬眠状態に入ってしまったようです。

その間もこのケンポナシは、薄い樹皮の下のわずかな葉緑素で光合成を続けていたのです。
4年目に、その光合成で蓄えた、エネルギーが葉を開かせるまでの量に達して、復活したというのです。

その4年間、冬芽はどういう状態だったのでしょうか?
そのまま、4年間休眠していたとしか考えられません。
やはり謎です。

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「森に親しむ研究所」周辺の樹木たち。連載16回目です。
当「森に親しむ研究所」まん前に植えられている八重桜が、もうすぐ満開です。

今日は、八重桜の花の塩漬けをつくりました。
お祝いのときにお湯に浮かべて、桜茶として飲みます。

開ききらない花が良いようです。ツボミも柄ごと採ります。
塩水で洗って、ひたひたになるように水と塩を入れて、落し蓋などで重しをします。

2日ほど漬けたら、水を切って、しっとりするくらいまで陰干しにして出来上がり。

2番目の写真は、アケビの蔓のカゴですが、山形県の国宝級といわれる作り手の作品で、キノコの話をしたお礼にいただいたもの。15年使ってもビクともしません。東京付近ではウン万円の値がついて売られています。

ニガキの冬芽のヒミツ

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「森に親しむ研究所」周辺の樹木たち(連載15)です。

今日は土曜日♪〜

買物からの帰路、当「森に親しむ研究所」から300mほど離れた場所の雑木林で車を止めると、もう、コナラやクヌギの花が咲いている。

ここの林縁には、葉を開いているウルシのような低木がたくさんあった。
すぐにニガキと解ったが、ここにこんなにたくさんあるのは知らなかった。

これまでの経験から、ニガキは陽当たりのよい南側の暖かい林縁が好みのようだ。

九州から北海道まで生育し、ニガキ科には120種があるとされ、熱帯から亜熱帯がそのふるさとだという。日本はには、ニガキが一種だけ。
分布域が南北に広いことはホオノキと似ている。

ニガキの冬芽は裸芽。
ニガキは地味な木ですが、小さな赤茶色の両手のゲンコツを握っているような冬芽の形は、一度見たら忘れられずすぐに解る。
ほとんど一年中どの季節でも確認できます。
苦味成分は薬効があります。

もう今の時期、先端の葉はすべて展開しているのに、先端以外の冬芽は固くゲンコツを握ったまま。
これが、ニガキが分布域を北へ広げるための戦略と関係しているような気がします。

裸芽であることから、寒さに対する防備は薄いように思えますが、芽を開く時期を明確に変えることにより春先の寒さの被害に対して保険をかけているのかもしれない。

これまで見てきた、エゴノキ科(ハクウンボクなど)の副芽、ブナの冬芽たくさんの芽鱗、半落葉性のイボタノキ、ホオノキの場合は托葉と3〜4枚に開くまもなく落ちる未熟葉、ニガキの時間差攻撃による寒さに対する防御。

植物同士の競争で、良い位置を占め、あるいは、分布を広げるため、樹木の冬芽にはいろいろなヒミツがあるようです。

身近の樹木で、まだまだ、いろいろ発見できそうです!

(撮影カメラは新しく入手したGRデジタルです)

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当「森に親しむ研究所」の種から育てた樹木たち。連載(その14)です。

春たけなわ。樹木たちは、日々刻々と冬芽を展開していますが、この冬芽の準備はどのくらい前から準備されているのでしょうか?
写真は、本日の、ホオノキとトチノキの様子です。

ホオノキの冬芽を守る芽鱗は、1枚だけです。
そして芽鱗がはずれると、何枚かの葉が順次開いていくのですが、最初の1枚は、冬芽の中ですでに褐色になっていて、開くと下に垂れています。

2枚目の葉も半分程度は褐色になっています。


この最初の1枚の葉は、今は、かろうじてついていますが、すぐに落ちてしまうことは明らかです。
この1枚目の葉、同様に多くが褐変していてすぐに落ちる2枚目の葉は何の役目をしているのか?

ホオノキは芽鱗は1枚ですが、冬芽を守っている托葉は葉に1枚ずつついています。
この1枚目の葉が、もし、しっかりと開いたら、これを守る托葉も引っ張られてすぐに落ちてしまいます。

1枚目、2枚の葉は、冬芽の中ですでに枯れ初めていて、身を呈して冬芽を守ると同時に托葉が落ちないように、冬芽を守るようにしている働きをしているのです!

しかも、前年の夏には、すでに冬芽の中で最初の1枚目の葉(2枚目も3枚目も!)は褐変して枯れ始めているのです。

明日以降もホオノキの葉の展開を観察したいと思います。

写真は、当研究所の2階の窓辺にセットままの超望遠レンズで撮影したもので、「ものぐさ早朝観察会(?)」です。

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当「森に親しむ研究所」の本日(今から10分前)の写真。
種から育てた樹木たち。(連載13回目)です。

カリンの花 メグスリノキの葉が開き始めました!
メグスリノキの新葉は、とても長い毛に覆われて、一気に開き始めます。


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