森に親しむ談話室

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放置竹林の拡大防止

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前回掲載の続きです。
バイオマス利用を検討する、山からの竹の搬出路の状況です。

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幅1.8m程度の作業道しかありません。
ここから数百立方メートルの竹を運び出すことができるでしょうか。

一般的な放置竹林の山は、もっと厳しい場所がたくさんあります。


この日は雨で、ヤマビルが元気いっぱい! ひょこひょこ上ってきます。

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ところで、今、22時50分頃ですが、当研究所の外で、カナカナカナ...とヒグラシがの声がします。
この辺のヒグラシは、気まぐれで、夕暮れ、夜中や早朝、いつでも鳴きます。
現在、当研究所では、放置され、拡大している竹林における森林の再生を検討しています。
竹を伐採すると、大量の竹材が出ますが、その利活用は並大抵ではありません。

竹は、固く、繊維質で、空洞があります。
軽いということは、扱いが容易ですが、運搬効率が悪いことになります。

バイオマス利用しやすいように、できるだけ効率的に、チップ化することを検討するため、昨日、雨の中、タケノコの産地で有名な、房総半島の大多喜町へ出かけ、チッパーを現地で見てきました。

このチッパーで、竹をチップ化して、運搬する場合、竹林からどのように搬出しチップ化し、トラックに積み込むか、具体的に検討するといろいろな問題が出てきます。


当面、100m3規模の燃料チップを生産することを目標としていますが、多くの難題があります。
これらの問題をひとつずつ、検討しました。

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一昨日、6月28日(木)は、3回目の竹林調査。

いずれも、房総半島南部の竹林の本場です。
竹の写真ばかりで、見る方は、きっとうんざりでしょう。
3日間にわたり、竹林を見るために、約600km車で走りました。
計11箇所を調査しました。
すべて、森林再生に熱意があり、かつ、行動力のある方々の活動している場所です。
まず、このような場所を各地において重点的に支援し、放置竹林拡大防止の核(コア)にしたいと思います。
今後、さらに詳細調査に入ります。


南房総市千倉町
マダケが侵入
ここでは、10月にJRとタイアップして植樹ツアーが計画されています。
マダケを伐って、参加者が記念植樹するのです。
下の写真の手前の方には、地元の子どもたちも参加して植栽したサクラなどが見えます。
今回、10月までに、約4000m2の竹林を伐採します。

昔の学校林と財産区有林の地元の山で、昭和40年代までは乳牛が放牧されていて、その後放置されていたものです。
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大多喜町川畑
ここは、関東地方を代表する、タケノコの産地。
モウソウチクがドッサリ繁茂しています。
この地域で、森林づくりに一番熱心なYさんの山。
モウソウチクを伐って、森林の計画的な再生に取り組みます。
面積は6000m2、尋常な竹の量ではありません。
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次の写真は、同じく大多喜町のモウソウチク林。
とりあえず、ある程度手が入っており、緊急性は少ないとはいえ、モウソウチクが拡大しており対策が必要です。
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君津市泉
面積は大きくありませんが、代々備蓄的な林業を営んできた旧家。
竹が繁茂してきた、隣接地の竹を伐り、この土地を買い入れ、木を植えて育てたいと考えています。
年齢は、現在、60歳半ばで、自ら、作業に着手しています。

この土地の今の所有者は、山に全く関心がなく、放置し竹林が拡大しているのです。
モウソウチクマダケです。
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売買がはやく成立することを祈るばかりです。
竹林整備の検討にあたって、前回、6月20日は、北総地域の竹林3箇所見ましたが、今日は、午前中、千葉県西部の市街地に近い場所の竹林を駆け足で回りました。

午後は、車で1時間ほど東へ移動し、印旛沼・手賀沼水系の里山地帯の森林整備について、別のメンバーと2時間半にわたり室内で検討、意見交換しました。

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現在整備中の箇所
とにかく、大量のモウソウチクを、伐採し積み上げる作業を、地元のNPO法人が精力的に行ってします。
林内にスペースができると、森林所有者は、早速、農業の資材などの置き場に使いはじめています。
森林再生のためというコンセプトを貫くのは、場所によってはなかなか難しそうです。

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高さ20mもありそうな、モウソウチクの竹林です。
かつては雑木林であったことは、シラカシやアカガシ、イヌシデなどが、風前の灯で残っている状況から分かります。
ここは、人家の近くで、タケノコが採られており、ある程度の人手も入っています。

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ここは、マダケの竹林です。
マダケは、タケノコが採られることもなく、完全に放置されている場合があります。
マダケが繁茂し放置されている場所です。
この地域では、竹林が繁茂している場所は、松くい虫被害跡地である場合が多いようです。
ここも、今から30年ほど前は松林で、市が、保存樹林として指定していたところですが、マツが枯れてから放置されたままです。

また、一般に、スギや雑木林の林にマダケが侵入しても、タケと樹木の混交状態が広がり、竹林が純林化する場合は比較的少ないようです。

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ここは、NPO法人が、かつてのカヤ場に笹が茂っていた場所を刈り払い、松くい虫抵抗性のマツを植栽した場所です。
広さは、約8,000平方メートル。
もちろん、毎年下刈りをするのですが、現在、クズイバラも勢いを増しており、近々行われる作業の大変さが分かります。


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雑木林も放置されている場合、アズマネザサが茂り、人が全く入れず、林床の植生も単純化します。
この場所は、笹を刈り払い、雑木林を復活した場所です。


資金がほとんど無い中で、NPO法人が、このような、都市近郊林の森林整備を実施していることには、本当に頭が下がりますが、このような活動が今後も継続する森づくりの活動となるよう、今回は、竹林の拡大防止という側面での支援の検討をはじめたところです。
ここの放置竹林の面積は、約4万m2ありますが、地元NPOは、1年以内に森林再生を完了すると断言しているとのことです。

午前中の総括としては、都市近郊や里山における都市住民等による森林整備活動が、今後、定着していくためには、多くの課題がありますが、多様な支援制度を創っていくことが必要であると思います。

1日を通しての検討の結果、森林整備において、都市住民等の森林ボランティア活動は、都市に近いほど、また、日増しにその比重が増しており、森林所有者主体の森林整備活動は、減少傾向が明らかになっています。
とは云っても、今なお、全体の8割以上は、森林所有者主体の活動であり、心ある森林所有者を支援することは、極めて重要です。

無関心な森林所有者に対してどうすればよいか、大きな課題ですが、そのような所有者にとっても相続税の軽減については大きな関心事です。

森林所有者等の森林への思いをどうつなぎとめるか、森林整備だけでなく、森林づくりのために伐った木の運搬や加工など木を売ることへの直接の補助も実施されはじめていますが、それでも、持ち出しばかりで手元にお金は残りません。
これらの支援は、どこに行ってしまうのでしょうか。

一方、都市周辺の森林整備における、NPO等の活動量は、次第に無視できない実績を示しつつあります。

おそらく、この地域における森林の社会的管理については、対象を絞り具体的に検討すべき段階となっているといえそうです。
今日は、1日かけて、竹林を3箇所見てまわりました。

この場所で、どのような対策を実施するかの検討です。


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この場所は、所有者が異なる隣の竹林は残し、拡大中の竹林はNPOが所有者と協定を結んで、森林の再生を行う予定。

隣の竹林からのタケの侵入をふせぐため、侵入防止の仕切り版(約60m)の埋設を検討しています。

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ここは、急斜面で、町立公園内であるため、景観改善のため、タケの伐採手法と伐採竹の処理方法についての新たな試みを検討しています。


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上の2枚の写真は、既に、何年もかけて、ひとりで竹林を切り開き、森林を再生している森林所有者のヤマの様子です。

ヤマを想う気持ちが確かなところから支援するしかありません。

森林づくりには、何十年もかかるのですから。

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