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久しぶりに、川村美術館の庭園を訪れました 季節は・・秋へ遷り変っています |
森林・樹木
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森林や樹木などの話題です。
このコーナーでは、特に「人と森林との関わり」についての考察をテーマにしています。
このコーナーでは、特に「人と森林との関わり」についての考察をテーマにしています。
キノコ以外の新しい記事は、とりあえずここに入れます。
「最新森林技術情報」の連載を始めました。実際にヤマで見たこと、考えたことです。
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キキョウが、この崖に自生していました 三陸海岸〜北山崎 |
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明治時代のオランダ技師、デレーケの足跡は、近畿・中部地方に多い 有名な、田上山(たなかみやま)の、デレーケ堰堤は、特に有名 2週間前、地元の案内で、10年ぶりぐらいで、訪れました 国土交通省所管の最上流部は、約5000平方メートルのはげ山を残し、土砂の流出量の研究がおこなわれています デレーケ堰堤は、今も健在 平安遷都に伴う、日本最初の山地荒廃の有名な事例です
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先日、房総半島の中央部、久留里在住のT氏宅を訪れました。 T氏は、房総半島の植物の第一人者ですが、数年前から、琵琶湖の高級魚ホンモロコの養殖を始めた。 78歳とは信じられないお元気さで、多方面で活躍中です。 先日、千葉市で開催された、日本樹木医会の全国大会でも、房総半島のヒメコマツについて発表されました。 ホンモロコを見せてもらいに行ったら、思いがけず、T氏の庭でペカンを見つけたのです。 食べるのは、2度目。 クルミより、さっぱりした、ほんのり甘みがある美味しさ。 北アメリカテキサス州の木にもなっている、クルミ属の樹木です。
明治以降日本に移入されて、全国で栽培されたのですが、最近は、食べたことのある人はだいぶ少なくなっています。 |
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●埼玉県の東京大学秩父演習林を訪れました 入川林道から森林軌道を歩いて、荒川の起点まで 山地における道の意味は、時代とともに変わります 秩父市の奥地、昔から、甲州へ通じる「秩父往還」という、甲州街道の裏街道があるところです 急峻な山腹の集落、栃本には、江戸時代に関所があり、「入り鉄砲」、「出女」を監視したといわれています 10年ほど前に、国道140号線の全長6.5kmの雁坂トンネルができて、山梨県へ容易に通り抜けられるようになりました 甲州と北関東を直接つなぐ、はじめての自動車道で、その影響について、秩父演習林においてもアセスメントを行っているとのことです ●秩父盆地周辺では、江戸時代から生糸の生産が盛んでした 絹織物、「秩父銘仙」は全国に知られ、生糸や織物の市が秩父の大宮(現在の秩父神社)で毎年、霜月から師走にかけて開かれました この市に全国から、いかにたくさんの商人を呼び寄せることができるかが、秩父の人々にとって1年の暮らしにかかわる重大事でした 秩父といえば、「秩父夜祭」が有名ですが、毎年12月に行われる大祭の意味は、まさに、自然の恵みに感謝すると同時に、生糸の市を成功させるための、一大イベントとしての側面をもっていたと思われます 「秩父往還」は、商売に長けていたといわれる、甲州の商人から見た呼び名であり、秩父との生糸や塩などの物資輸送路でした 二つの地域をつなぐ「道」ができることは、必ずしも両方の地域にとって同程度の良い結果をもたらすとは限りません 経済的な効果や環境の変化がさまざまな形でおこります 「道」が開通することによって、良いことばかりではなく、悪いことも新たに発生する場合があります ●それにしても、荒川の起点は、深山幽谷、とても山深い場所です 秩父演習林の中には、入川林道の先は、森林軌道となっています 標高2475mの甲武信ヶ岳への登山口にもなっています この森林軌道が魅力的であるのは、緩やかな勾配で歩きやすく、渓流沿いの森林を観察しながら、一級河川荒川の起点まで容易に行くことができることです ●東京大学の酒井秀夫教授が森林技術5月号に「森林軌道」について寄稿されており、これによると、日本の森林鉄道は1906年に青森県の津軽で起工されたのが最初であるとのことです 木曽森林鉄道が閉じられる1975まで、国有林において、約70年間にわたって森林から木材を運搬してきました 秩父演習林では、シオジなどの有用材のほか、木炭や薪炭材が大量に運び出されました 最小曲線半径30メートル、勾配の限度は、一級線40/1000、二級線50/1000であり、ゲージ(軌間)762(ナロミ)ミリメートルで森に親しむ活動には適しているといえますが、落石、滑落の危険箇所もあり、注意が必要です 今後は、森林セラピーのコースに組み入れることなども検討する価値があるとしています ゆっくり森林軌道跡の道を往復し、森林に親しみ、思わぬすばらしい発見が期待できます ●「おもしろ研究ちちぶの森」(東京大学秩父演習林編)によると かつて大学演習林の目的は、研究教育のほか森林経営により収入を得て、学校施設を充実させるということでした 森林軌道は木材会社が設置したもので、はじめは馬が引いたトロッコでした 昭和23年から45年間にわたり、ディーゼル機関車で牽引する森林軌道として、利用されていたとされています ●荒川の最上流部のこの地域には、沢沿いの特徴的なたくさんの樹木が見られました 沢筋の樹木として、サワグルミ、シオジ、フサザクラ、オオバアサガラ、カツラ、トチノキ、サワシバ、ケヤキ、アズサ、ミズキ、ヤマアジサイ、コアジサイ、タマアジサイなど また、カエデ類がたくさん見られました イタヤカデ、エンコウカエデ、イロハモミジ、オオモミジ、ホソエカエデ、ミツデカエデ、チドリノキ、コハウチワカエデ、ハウチワカエデ、アサノハカエデ、ヒトツバカエデ そのほか、アワブキがとても多く見られました また、クロモジ、ダンコウバイ、キブシ、イヌブナ、ブナ、イヌシデ、アカシデ、クマシデ、ツガ、ウラジロモミ、ナツツバキ、ヤマボウシ、ミズナラ、コナラ、ハクウンボク、アカメガシワ、リョウブ、マタタビ、サルナシ、ノダフジ、マルバアオダモ、ヤマトアオダモ、ムラサキシキブ、トウゴゴクミツバツツジ、シラカバ、スギ、ヒノキ、ヤマグワ、コウゾ、ヤマハンノキ、ヒメウツギ、ウツギ、アセビ、ヤマザクラなど 里山に近い樹種が多いのも特徴です フサザクラ−タマアジサイ群集に属すと見られ、強い撹乱を受けているものと考えられます 現在、サワグルミ、シオジ、カエデ類、カンバ類など種が「風散布」による樹種を主体に、より自然度の高い冷温帯の植生へ移行しつつある段階にあると考えられます わが国最初の大学演習林である、房総半島の東京大学千葉演習林は、暖温帯を主体とし一部中間温帯を混じる植生であるので、この秩父演習林とあわせることにより、南関東および北関東の、暖温帯−中間温帯−冷温帯にいたるとても豊かな植生帯のつながりを感じることができます
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