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鬼灯( ほおずき ) の花が咲いています。 葉の陰に 隠れるようにして ひたすら 俯いて咲くその花は なかなか その姿を 写真に撮らせてはくれませんが 何処かで 見たことのある花の形だと思えば 茄子と同じ仲間 なのだそうです。 納得です。 やがて この花が済めば 例の朱い実を 結びます。 『 鬼の灯 』 などと ちょっと おっかない名前が 付いていますが 中国では 子供が持つような小さめの提灯 のことを こう呼ぶのだとか・・・ ちなみに あの 実を包み込んでいる袋状のもの ・・・ あれは 萼が大きくなったもの だと聞いた時には 驚きました。 私が まだ幼い頃で 曾祖母が まだ元気でいた頃・・・ 鬼灯 の朱い実を 根気よく 潰さないように そっと揉みほぐし 中身を水できれいに洗い流して 口にふくみ きゅっきゅっ と 鳴らして 聴かせてくれたものです。 私も 真似をしてみましたが 大概は 実を破ってしまったり たまに 上手く作れたとしても 曾祖母のように 上手には 鳴らせなかったと記憶しています。 鬼灯 の この白い花が咲くと やがて来る 暑い盆が はや思われ・・・ 鬼灯 を鳴らす 曾祖母の しわくちゃの口元が 思い出されるのです。 |
花鳥風月
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心を和ませてくれる 四季の彩りのアルバムです
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『 あら、また降ってきましたよ 』 『 おや、そうかい、また降ってきたかい 』 庭の岩の蔭から そんな会話が聞こえそうな朝です。 『 明日一日は 何とか持つかもしれません・・・』 という 昨夕の気象予報士の希望的観測も どうやらハズレとなりそうです。 思えば 20年前・・・ 結婚して間もなく 子供を授かり 夢に見た 二人きりの甘〜い新婚生活は 悪阻( つわり )との闘いの日々と変わり 『 もう何十年も先まで 二人きりには なれないね・・・ 』 そう言って涙した 初々しい 新妻 が 確かに居た筈なのに・・・ 駆け足で歳月は去り行き・・・ 年を追うごとに 両手にぶら下げた荷物が増え・・・ 最近では 背中にまで 背負い込んで・・・ ( これじゃぁ、 手も繋げやしない ) 今日も バタバタと慌ただしく それぞれの仕事が始まります。 我等夫婦が 二人静かに 雨のことなど語れる日は いったいいつのことになるのやら・・・ |
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よく降りますねぇ・・・ 朝 目を醒ました時には 薄日が射していて 久しぶりの青空が 仰げるかと思いきや・・・ ザワ ザワ ザワ ・・・・ あれ? また 降ってきた・・・? 通り過ぎてゆく風に 手を振る 庭の木々の 葉擦れの音 でした ちょっと ほっとしました でも・・・・ 鳶尾( いちはつ 『 一八 』 とも ) の花には 今にも降り出しそうな こんな空も似合うと思います その蒼さに 凄味まで加わるような気がして・・・ それにしても 年々盛り上がって頑固になってくる 鳶尾 の根っこ いいえ 歳毎に意固地になるのは 鳶尾 だけではないのかも・・・
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得体の知れない大きなものに 押し流されるように暮らす 日々が続いています 庭へ出ることさえ忘れているうちに 花々の顔ぶれも 変わっていて・・・ それに気づいた時 漸く 『 いったい 自分は今 どんな顔をしているだろう・・・・ 』 ・・・・・そう 我が身を振り返ってみるのです 庭に 紫 蘭 ( シラン ) の花が咲き始めています 紫蘭の花・・・ と 唄っていた こんな歌を 思い出しています 季節外れだけれど 妙に 心にしみます 夢を削りながら 年老いてゆくことに 気がついた時 はじめて気付く 空の青さに あの人に教えられた 無言の優しさに 今さらながら 涙こぼれて 酔いつぶれた そんな夜 陽はまた昇る どんな人の心にも ああ 生きてるとは 燃えながら暮らすこと 冬晴れの空 流れる煙 風は北風 鉢植えの紫蘭の花 朝の雨にうたれ 息絶え絶えに ただひたすらに 遠い窓の外 もしかして言わなければ 別れずにすむものを それでも明日の あなたの為に あえて言おう「さよなら」と 陽はまた昇る どんな人の心にも ああ 生きてるとは 燃えながら暮らすこと 春まだ遠く 哀しむ人よ あなたを愛す 陽はまた昇る どんな人の心にも ああ 生きてるとは 燃えながら暮らすこと 春まだ遠く 哀しむ人よ あなたを愛す 春まだ遠く 哀しむ人よ あなたを愛す |
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『 庭の片陰に、今年もナルコユリが咲きました。』 そう皆さんにお伝えしてから 早いものでもう 1年 我が家の庭の 花々も ちょうど 一回りしました。 そして 今年も 庭の片隅で 静かに咲いていますよ。 時折の優しい風に 小首をかしげて 頷きながら・・・・ あちらの隅では 姫シャガが 揺れています。 いつも 『 あ・うん 』 をご贔屓にして下さる皆さんなら 次は そろそろ アレ が 咲き出す頃だな・・・ きっと そんな風に お思いでしょうね。 そうです。 大きな顔をして 威張っている 庭石の蔭には もう 二人静 が 小さな小さな 蕾 を付けていますよ。 |





