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大阪に住んでいたころ、サンテレビでタイガースの試合を見るのが好きで、とりわけ同郷の井川慶が先発のときは試合終了まで見てました。
彼のニックネームは「だっぺ笑」。
故郷の茨城では言葉の最後に「○○だっぺ?」と言うから、関西人からしたら言葉の響きがおもしろかったんだろうなー。(ちなみに○○でしょ?っていう意味で、ほとんど疑問文で使います)
阪神では20勝した年や沢村賞も貰ったほどの球界を代表するエースだったけど、ご存知アメリカに渡ってからの彼は、ぜんぜんパッとしない。メジャー通算2勝3敗。その後は3A、2Aと降格しました。
もう報道もされないし、誰も話題にしない。でも、まだちゃんと野球をやっています。
ひさびさに彼のHPを見たら、「ようやくヤンキースとの5年契約が終わりました」と日記に書いてました。「来期はどういう立場になるかわかんないけど、またがんばります」 だって。
ところで「だっぺ」だけど。
例えば今の井川に「まだがんばっぺ?」って語尾を上げた茨城弁で言ったら「まだやるんでしょ?」、あるいは「まさがオメ、やめるなんて言わねーべな!?」みたいなちょっとキツい問いかけに聞こえてしまうと思います。
反対に、語尾を上げずに「まだ(←この場合の「だ」はただの濁音)がんばっぺ」ってフツーに言ったら、(いろいろあったけど)またがんばろう!っていうふうに取ってくれるはず。
ちょっとした響きで意味が変わるのも不思議だけど、僕自身「まだがんばっぺー」って誰かに言うと、自分コミで励ましているような気持ちになるのが、もっと不思議です。
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しんどいことや、つらいことが重なった時に、昔からよく 「トンネルだなぁ」って思います。
なんでそんなふうに考えるようになったか。 この前、昔読んだ漫画の影響だと思い出しました。
* * *
サンデーで連載していた「うしおととら」。
物語は中学生の「うしお」と妖怪の「とら」がバケモノを倒しながら東北を旅するんですけど、北海道まで旅した二人は、青函連絡線で東京に帰ります。
そこで、土中を徘徊するバケモノ「山魚(やまうお)」が列車を襲います。
うしおは列車に張り付いた山魚を車両ごと切り離しますが、山魚はしつこく追ってきます。
とつぜん不条理な事件に巻き込まれた乗客たちは、わめきます。「うまくいかないじゃないか!」「あんたがうまくいくって言うから・・・」「おい、責任取れよ!」
しかし、そんな乗客よりもうしおの気分を悪くさせるのが、同じ列車に乗り合わせた中学生の「野村」です。
彼はいじめられっこなのですが、いじめられても苦笑いするだけで抵抗しません。やられっぱなしです。
そんな様子にイライラするうしお。野村は言います。「だって僕は君みたいに強くないんだよ」「もともと性格が弱い人間はどうすればいいのさ?」
仕事や家族、人間関係で行き詰ると、自分の性格が変わんないもどかしさに遭遇しませんか?
誰しも短所があって当然なんですけど、どうしても変われない。
そういう時、どう思いますか?
野村は続けます。
「僕だって(うしおみたいに)強ければいじめられないさ」
「でも、何をしてもうまくいかないヤツはどうすりゃいいんだよ?」
「そういうやつは皆からバカにされながら生きていかなきゃなんないのかよ」
うしおは野村に言います。「…オレはそんな……むずかしいコトわかんねえよ・・・でも、」
− − −
「なんで俺ばっかりこんな目に遭うんだろう」「なんでこんな病気になったんだろう」「なんで結婚できないのだろう」「なんで子どもができないのだろう」「なんで俺ばかり怒られるんだろう」「なんで地震が起きたんだろう」「なんであんなヤツと一緒に仕事しないといけないんだろう」「なんであの人が死ななきゃならないのだろう」
なんで、なんで、なんで・・・。
自分に起きた問題の原因や対策を失敗から学び、考えるのは正しいやり方です。
ですが
本当に欲しているのは個別の問題に対する答えなんかじゃなく、たいした理由もなく突然襲ってくる不幸が、なぜ起こるのかということのほうが気になります。あ、これは僕に限って言えばの話なんですけど。
だから、嫌なことが続くと、なんとなく「トンネルだなぁ」って思ってました。
+ + +
さてさて。
依然列車に張り付いて離れない山魚←しつこいw、 人間を襲うほかに、もう一つ厄介な体質を抱えていました。日の光に当たると爆発するのです。
つまり、列車が青函トンネルを抜けて青森に着いた途端に、山魚もろとも爆発して誰も生き残れない。
これはヤバイ。
乗客はやがて己のエゴに気づき一致団結しますが、一人隣の車両にコソッと逃げようとする若者がいます。
木村です。
すみません、野村でした。 m9(^Д^)プギャー
乗客が皆で手を繋ぎ、一人ひとりの人体を通すことで技の力を上げた攻撃で山魚をトンネル上部に釘付けにする作戦を決行しますが、野村は輪に入ろうとしません。
怖いから逃げるのだそうです。
ところで皆さん、いじめに遭った時、最も簡単な対処法はなんだと思いますか?
正解は、逃げることです。
ヘタに抵抗すると、もっとやられます。
抵抗しても逃げても、どっちにしたっていじめられるのには変わりない。だったら逃げよう。
おそらく野村もそういうふうにして、自分を守っていたのかもしれません。
さて、誰もいない車両で事なきを得ようと思っていた野村を待っていたのは、途中から息子と一緒に旅をしていたうしおの父「紫暮(しぐれ)」でした。
「まぁーた逃げるんかー?」
野村はずっと黙っています。
「生きてりゃさ、何でこんな目にあうんだとか、なんでオレばっかりとか。山ほどあうわなぁ。事故とか病気とか」
そうだよねぇー。
「現に今、私らがこんな恐ろしい目にあっているのに、のほほんとメシ食っている人間もいるんだよなァ・・・」
地震のとき、東北の皆さんもこう思ったのかもしれません。
なぜ理不尽な目に遭うのかは、坊さんである紫暮にも、よくわからないのでした。
ずっと黙っている野村に、紫暮は続けます。
= = =
この前、帰り道ひさびさに「トンネルだなぁ」って思いました。
さて、自分で思い当たる原因もなく突然降りかかる不幸に対して、いったい私たちはどういう態度を取ればいいのでしょうか。
涼しい顔をして、「なんともないよ? ヒーホゥー♪」って冷静に問題の傾向と対策を考えるのが正しいやり方でしょうか。
それとも、そうした問題に真正面から向き合って「オレは逃げたりしねーぜーベイビィ〜ψ(`∇´)ψ!」って闘うのが正解でしょうか。
僕にはよくわかりません。
ただ、
トンネルは、いつか抜ける。
逃げもせず、闘いもせず、
ただ、「つらいときは、トンネルと似てるよなぁ」って思ってます。
うしおととら 14巻、15巻 第25章「時限鉄道」 |

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突然ですが、皆さん「ミサンガ」って知ってますか?
いまどき付けてる人は、あまりいないでしょうね。
願いを込めて手首や足首に巻きつけ、自然に切れると願いが叶うっていう、アレです。
確か、Jリーグができたくらいのときに、爆発的に流行ったような・・・。 オーレーオレオレオレー!ウィアザチャーンプ☆
中学生のとき、編み物が趣味の先輩(ジョシ)がミサンガを編んでくれまして。
緑色とオレンジ色のそれを足首につけていたら、身体測定のときに先生に見つかり「そんなちゃらちゃらしたアクセサリーつけてんじゃねぇ(゚Д゚)ゴルァ!!」と、強制的にハサミで切られてしまった悲しい思い出がありますww
ミサンガが強制的に切れると同時に、淡い願いも切れ、普段は温厚な僕もさすがにブチ切れ、保健室のベッドからドロップキックをお見舞いした思い出があります(←ウソです)
ま、叶うかどうかは別として、そういうジンクスみたいなことをするのは悪くないですよね。
* * *
で、何を思ったか、最近になって漠然と「ミサンガほしい!」と思うようになりまして。
ネットのアジアン雑貨屋さんとかで探していたのですが、なかなか「コレ」というものにめぐり合えませんでした。するとある日、一発で気に入ったデザインを見つけました。
「三陸に仕事を!プロジェクト」の「浜のミサンガ・環」です。
環(たまき)って日本古来のブレスレットの総称なんだってー。
白や青の麻紐、中の赤い糸は何だと思いますか?
津波で漁港が破壊され、仕事がなくなった三陸の港に手付かずのままあった漁網だそうです。
岩手の「めんこいテレビ」の企画で、漁業に従事するお母さんたちが一本一本手作りで編んでいるようです。
本当は魚が獲りたいんでしょうが、それができないお母さんたちに、こういう方法で支援を呼びかけるローカル局の企画力には脱帽です。(実際は大手も入ってるけど・・・)
+ + +
今月は仕事がとても忙しい。
ただ、その仕事はいつものとはちょっと違くて、地域の復興(わが県も少なからず被害がありまして・・・)に微力ながら役立つ仕事なのです。
最初はガゼンやる気あったんだけど。
途中、いつもの「メンドクセッ!ヽ( ゚д゚)ノ」になりまして、それでも「いいもの作ろう」とヘロヘロになっているところに、このミサンガを見つけたのでした。
かっこいいミサンガももちろんだけど、「仕事がしたい」という、三陸のお母さんたちの切実な思いにふれ、力をもらった気がしたのでした。
CMには宮城バージョンもあります。
「歩きましょう」という歌も、力が湧くいい歌ですね。
いやいや、買えとは言いませんよ、ええ。 そりゃいくらなんでも強制はできませんよ。
あくまでも自然です、シ・ゼ・ン。
強制に買わせたらどっかの誰かさんのミサンガみたいじゃない( *´艸`)クスッ
え?欲しい?ホントに? すいませーん、こちらのお客さん100セットだってー!m9(^Д^)プギャー
お買い上げ、ありがとうございまーす!ψ(`∇´)ψ
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先月の半ば、遅まきながら被災地にボランティアに行ってきました。
仙台の北にある海辺の町、七ヶ浜町。名前の通り七つの浜があるこの街に住むサーファーが集い、ブースやワークショップ、イベントで賑わった。そのお手伝いに行ってきました。
やっぱり、言葉を失いました。
手作り感満載の看板。 わっしょい!
祈りを込めて、IBRK県からいつも入っているビーチの砂を持って行きました。
当日は、なんと地元住民2000人以上が来てくれたそうです。 僕は肉を焼いたり、駐車場の整理やったり、綿あめマシーン係だったり、とにかくいろいろやりました。
一番印象に残ったのは、飛び入りでトトロのお面つけて歌ったり踊ったりしたことかな。
アンパンマンの歌うたってたら、泣きそうになった。 だっていい歌詞なんだもん。
それでも、ふと高いところから海のほうを見ると、胸がひゅっと冷たくなります。
まじめに思いました。 復興の灯を、いつも心に。
帰り道に見た風景は、忘れることは出来ません。
この円形の公園は、波と戯れたサーファーの憩いの場でした。
誰もいません。
菖蒲田浜です。
祭りにきてくれた地元のちびっ子たちの中には、子どもだけで来ている人も多かったです。
後で聞いたら、震災孤児だったそうです。後日、地元でやったイベントでは、自分も少額ですがあしなが育英会に寄付させていただきました。
帰り、いろんなことが頭を駆け巡りました。
地元に着いてラーメンを食べて、一緒に行ったショップの店長さんに海で降ろしてもらって、防波堤の上でビールを飲んでました。
もちろん翌朝サーフィンをするためですが、台風が近づいている時で、波も高く、風はだんだん強くなっていきました。
雲がすっ飛ばされた空には、月が浮かんでいました。
Tシャツからは、汗とか、バーベキューとか、綿あめとか、いろんなにおいがしました。 |

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