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大阪に住んでいたころ、サンテレビでタイガースの試合を見るのが好きで、とりわけ同郷の井川慶が先発のときは試合終了まで見てました。
彼のニックネームは「だっぺ笑」。
故郷の茨城では言葉の最後に「○○だっぺ?」と言うから、関西人からしたら言葉の響きがおもしろかったんだろうなー。(ちなみに○○でしょ?っていう意味で、ほとんど疑問文で使います)
阪神では20勝した年や沢村賞も貰ったほどの球界を代表するエースだったけど、ご存知アメリカに渡ってからの彼は、ぜんぜんパッとしない。メジャー通算2勝3敗。その後は3A、2Aと降格しました。
もう報道もされないし、誰も話題にしない。でも、まだちゃんと野球をやっています。
ひさびさに彼のHPを見たら、「ようやくヤンキースとの5年契約が終わりました」と日記に書いてました。「来期はどういう立場になるかわかんないけど、またがんばります」 だって。
ところで「だっぺ」だけど。
例えば今の井川に「まだがんばっぺ?」って語尾を上げた茨城弁で言ったら「まだやるんでしょ?」、あるいは「まさがオメ、やめるなんて言わねーべな!?」みたいなちょっとキツい問いかけに聞こえてしまうと思います。
反対に、語尾を上げずに「まだ(←この場合の「だ」はただの濁音)がんばっぺ」ってフツーに言ったら、(いろいろあったけど)またがんばろう!っていうふうに取ってくれるはず。
ちょっとした響きで意味が変わるのも不思議だけど、僕自身「まだがんばっぺー」って誰かに言うと、自分コミで励ましているような気持ちになるのが、もっと不思議です。
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