卸したてのブーツの靴音 ひどく、つまらない コートの襟を立てて家路を急ぐわたしに 自販機のワンカップがニヤニヤしてる インフルエンザよりも性質の悪い、わたしのビョーキ ふと、空を見上げると 一番星、ひとつ 中学生のとき、好きなヒトと目が合ったときみたいに 紅くなっちゃった |
詩
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例えば、黄ばんだノートの隅っこに書き殴った鉛のこと。
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信じすぎて、信じすぎて 「裏切られた、裏切られた」と大騒ぎして 泣いて、喚いて、不貞寝して 真っ赤な夕陽の縁側で 生欠伸を飲み込む おとこのこ 焼きもち焼いて、焼きすぎて 自慢の黒髪 黒コゲで うれしくって、飛び跳ねて おでこにタンコブできちゃった 本当に せわしい わたしの こころ 髪の毛ゴシゴシ、泡ぶくぶく くりぃむすりすり、手足ジンジン 首をゴキゴキ、指ポキポキ こうひぃ牛乳、ぐびんぐびん かわいた くちびる はしたない わたくし きょうも一日、遊びつかれた あなたがこっちで「もういいかい?」、わたしはあっちで「まぁだだよ」 もういいかい? まぁだだよ もういいかい? まぁだだよ 「もう。。。いいや」 「もう、いいの?」 「・・・」 「もう、いいの?」 「・・・」 「もう、いいの?」 「もう。。。こはん」 「蒙古斑!?」 「・・・蒙古斑」 ゲラゲラ笑って、仲直り。 灯りを消して、サナギになって 闇に浮かんだ、おぼろ月 あしたはきっと、見てほしい すなおでやさしい、ほんとうのわたし
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おとなになるということは ねくたいしめてさらりいまん おとなになるということは たばこぷかぷか、びぃるぐびぐび おとなになるということは おひげちくちく、いたいねん おとなになるということは おちんちんにけがはえること おとなになるということは おもちゃなんぼでもかえるねん おとなになるということは 分数の割り算に疑問を持たないこと おとなになるということは 漢字の書き取りいらんねん おとなになるということは 汚いことを平気ですること おとなになるということは 20年間生きてりゃいい おとなになるということは 円周率はπでいい おとなになるということは セックスをするということ おとなになるということは 彼女と喫茶店に入ること おとなになるということは 先を考えて生きること おとなになるということは 自分を曲げて生きること おとなになるということは しょうがないけど歯車になること おとなになるということは 尖った角をヤスリで削ること おとなになるということは キスがうれしくなくなること おとなになるということは 倦怠感の永久運動 おとなになるということは 「大人になれよ」と言われること おとなになるということは なんだか夕陽に涙がにじむこと おとなになるということは 胸の中にしまうこと おとなになるということは 大人しくなるということではないということ おとなになるということは 小さな感情を読み取る力 おとなになるということは 気付かれないように置いていくやさしさのこと おとなになるということは かわいい嘘を許せる海 おとなになるということは 素直な気持ちを取り戻すこと おとなになるということは 今日一日を精いっぱい生きていくこと おとなになっておもったこと おとなはそれほど悪くないということ |
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僕はメロン味 だって、緑色がすきなんだもん 私はイチゴ味。 だって、ピンク色がすきなんだもん。 「ちょっとイチゴ食べさせて」と僕のストローがピンク色の氷山を崩す 「ちょっとだけネ」カップの向こうに、F3.5で絞った黒い瞳がぼんやり 「ねぇ、カキ氷の味って、言うたらニセモノやんな」 「でも、おいしいものはおいしいのヨ」 さくさくさくさく 君は舌を見せた しゃかしゃかしゃかしゃか 僕も舌を見せた さくさくさくさく 君が笑った しゃかしゃかしゃかしゃか 僕も笑った 【ひろいばとさんのご提案で「カキ氷」のお題で詩を作ってみました。 良い機会を与えていただきありがとうございました】
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僕は銀色のスコープでプールを覘く |



