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26のクリスマス ニューメキシコのクリスマスに招かれたことがある。 K・Nの妹がサンタフェの美術大学に通っていたのだ。 街路灯一つ無い街の家々は、茶色い紙袋に入れられた、 無数の小さなロウソク達。人々を迎え入れるように、 照らし出されていた。日々の生活のように。砂漠の冷 たい大気は清潔に肌を締め付ける。街の中心にはクリ スマス・ツリーもなく、ファイアーストームがあり、 汗をかき祈りのように踊る人々。 空には北アルプスの山頂でも見られない星空。バチリ ・カリン・カリン・パチリ・ジリ・ジ・キョン 赤く 乾いた大地は、星々のザワめきをそのままに地上へ届 ける。星空の巨大な交響曲(シィンフォニィー)がザワ めく夜に、東方の三博士はどんな旋律を聴いて導かれ たのだろう。 エリオットは青く明るい大きな星を指し、あれが六等星 だと、太い指先で言った。家々のテーブルには、必ず一 つ多い椅子が用意される。今夜、天から招かれるのは、 どの食卓だろう。御子は今もまだ生まれたばかりなのだ から。その夜僕は初めて、彼女であったK・Nと、星 明りに照らされた、白く光る小さな魚を視た。これが君 の求婚の印であることを、忘れてしまっていたけれど。 |
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すごいおされなローソク立てだな〜。
ちょっと欲しいかも。
村行ってくるね。
2007/11/27(火) 午後 8:26