自然栽培トマトの小黒農場

今シーズンのトマト発送は8月中旬からとなります。

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トマト苗横植えの意味

5月20日からトマト苗の定植を行い、27日に2,500株すべての苗の定植を終えました。
畝立て作業が滞らなかったおかげで、今年は5月中に定植を終えることができました。
ここまでは順調!!
 
トマト苗はこれまでと同様に「横植え」をしています。
植える前に葉っぱと花房を手で取って、
イメージ 1
 
マルチにカッターで切れ目を入れて定植。
イメージ 2
 
植えた後はトマトが起き上がらないように石で重しを。
ちょっとかわいそうですが、小さな石では起き上がって来てしまいます。
この石でもギリギリかも・・・
イメージ 3
 
トマト苗の葉を取り除き、茎を地面に横たえて植えることで、土に接した茎から新しくて強い根を発生させることが狙いです。
この方法により根の量が増えてトマトの生育が良くなると考えています。
ただ、今年はこの方法に少し疑問を感じるようになりました。
本当にこうする必要があるのかという事です。
 
横植えをするためにはトマト苗の茎の長さ(背丈)は長い方が有利です。
長い方が横植えをしやすいのと、横植えした時に土と接する部分が多くなり、新しい根の発生も多くなると考えられるからです。
確かに新しくて強い根を発生させるには良い方法です。
ただ、その為に苗を徒長させ、老化させてしまう事は本末転倒の様な気がしてきました。
横植えして新しくて強い根を発生させるのなら、始めからポット内の若い根を利用すればいいのでは…?
先日5月23日に開催した木村式自然栽培勉強会@山梨の畑作勉強会に、埼玉で自然栽培をされている渋谷さんを講師にお招きして、果菜類の定植についての色々な話を伺ったのですが、渋谷さんがまさにこの事を言われていたのです。
(この時の様子は近々アップされる予定です。こちらのブログもご覧頂けると嬉しいです→http://kimurashikiyamanashi.blog.fc2.com/
 
下の写真は異なる2つの苗の根です。
イメージ 4
 
イメージ 5
 
上は横植えがしやすいように苗の背丈が伸びるように管理した苗の根っこ。
ポットの中で根がグルグルに回っています。
 
普通、根は外へ外へと伸びますが、外へ伸びようとした根が一度ポットの壁に当たり、先に進めないのを知って仕方がなくポット内部に向かい、その後もスペースを求めてポット銃をグルグルとさまよった結果、こうしてポットが根で埋まった状態になってしまいます。
もう伸びるスペースがないと分かると根は伸長をやめてしまいます。
苗の老化です。
老化まで至らなくとも、盛んに伸びている最中の根はポットの内側の方にあるはずなので、このまま定植しても根が外に出てくるまでに時間が掛かってしまいます。
そうしているうちに結局老化です・・・
 
老化した苗はその後も根の伸びの勢いが回復せず、それが地上部の生長にももちろん影響し、最後まで勢いの無いトマトになってしまいます。
その老化した苗を救済する方法が横植えです。
横植えする事でポット内の老化した根を放棄し、茎から発生する若い勢いのある根を使っていこうという発想です。
こうすれば一度老化した苗でも復活可能なわけです。
茎からも発根するトマトならではのリカバリー方法ですが、茎から発根しないナスやピーマンなどの他の作物には使えない技術です。
 
一方、下のものはまだ背丈も短く若い苗の根っこです。
地上部もまだ10cm程の背丈しかなく、とても横植えできる長さではありません。
これでもポットの底辺でやや根っこがさまよい始めていますが、勢いのある新しい根はまだポットの内部へ向かっていません。
この若くて勢いのある新しい根を活かせば、つまりこの段階で定植すれば、根が畑の土へと伸びていくのも早く、その後の生長にも滞りがないという事です。
 
もともと横植え方法はホームセンターなどで売られている老化苗をどうやったら無肥料環境に適応させることができるかの救済策だったのではないかと思います。
それがいつの間にか自然栽培=横植えすること自体に焦点が集まり過ぎ、横植えするために丈の長い苗作りをし、良い苗をわざと老化させてしまうという無駄な行為につながってしまっているように思います(当農場がそうです・・・)。
最初から苗を老化させずに管理出来さえすれば、もしかしたら横植え定植の必要はなくなるのかもしれません。
 
上記は肥料を使用しない自然栽培での話です。
余談ですが一般栽培では畑に肥料が施されている為、老化した苗でもいずれは養分を十分に吸収することができるため、横植えなどしなくても生育に支障はありません。
むしろ若苗を定植するとせ栄養生長が旺盛になり過ぎ、その後の管理が大変になるため若苗の定植は避けられています(らしいです)。
 
今年は丈の長い老化気味の苗は横植えに、まだ若い苗はもともとの根を活かすため普通に植えました。
両者の生育の違いを比較してみようと思います。
 

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