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※これは、小学1年生と2年生の子どもに、以下の設定だけをあげて作ってもらったお話です。
ほとんど大人の手は加わっていません
(ここに掲示するに当たり、ボキャブラリーの補正だけはしています)
我が家の遊びの一環でやってることですが、面白いのでちょこちょこ載せていこうと思います
今回の設定
・火山に住むドラゴンと海に住むドラゴンがいる
・火山のドラゴンは、マグマを食べて生きているので体の中はマグマだらけ
・よって、口を開くと炎が出てしまうので誰ともお話しできない
・一人ぼっちでさみしく火山に住んでいる
以上
ではここからは、2人が作ってくれたお話です
昔あるところに、火山に住むマグマドラゴンがいました。マグマドラゴンは、マグマを食べて生きているので、口を開くと炎が出てしまいます。ですから、誰ともお話ができません。一人ぼっちで山にいます。
どうして、一人ぼっちになろうと思ったかと言うと……。
まだ、マグマドラゴンが小さい頃のことです。
ドラゴンの幼稚園に行っていました。まだ小さかったので、口から火が出ることもなく、たくさんのお友達がいました。
海のドラゴンもクラスメイトでしたが、そんなにお話をしたことはありませんでした。
でも、ある日のことです。
マグマドラゴンがお友達のヒドラと遊んでいるとき、口から突然火が出てしまいました。
ヒドラはやけどをしてしまいました。
マグマドラゴンは、初めてのことで驚いていました。わざとじゃなかったのです。
でも、クラスのみんなは、マグマドラゴンを囲んで責めました。
「お前が悪い!」
「なんて乱暴な奴だ!」
「嫌いだ!」
「あっちいけ!」
マグマドラゴンが、丸まって泣くのを我慢していた時です。
「みんな! やめようよ! わざとじゃないんだよ、きっと!」
海のドラゴンでした。
輪の中に入って、マグマドラゴンをかばってくれたのです。
みんなは面白くありません。
口々に、どうして悪い奴をかばうんだと文句を言います。それでも、海のドラゴンだけは、マグマドラゴンをかばいました。
とうとう、海のドラゴンまで仲間外れにされるようになりました。
マグマドラゴンは悪いなぁと思いましたが、海のドラゴンはずっとそばにいてくれました。
二人で秘密基地も作りました。
二人で写真も撮りました。
どちらも二人の宝物になりました。
でも、しばらくしてマグマドラゴンは気づいてしまったのです。海のドラゴンがとてもさみしそうなのを。マグマドラゴンは自分のせいだと思いました。自分が友達だから、海のドラゴンはほかのお友達と一緒にいられないんだって。
だから、マグマドラゴンは写真を秘密基地において、だまって幼稚園からいなくなってしまいました。
それから、二人は大人になりました。
マグマドラゴンはずっと火山にこもっていました。ずっと、ずっと一人ぼっちです。
海のドラゴンは、さみしくて、さみしくて、仕方ないからお勉強をいっぱいしました。大学を卒業して、すごく立派になってお金持ちになりました。マグマドラゴンのことは忘れました。お友達もたくさんいます。でも、ずっと何かが足りない気がしていました。
ある日、二人の写真を見つけました。そこでマグマドラゴンのことを思い出したのです。
海のドラゴンは、風船で『会いたい』とお手紙を出しました。
マグマドラゴンは、また風船でお返事しました。『人がいる場所はいじめられるからいやだ』
海のドラゴンは返しました『秘密基地で待っている』
二人は秘密基地に行きました。でも、そこにはたくさんのワニが住んでしまっていました。
二人は基地を取り返すために、一緒に戦いましたが、羽を片方ずつちぎられてしまいました。
自分たちの子どもの頃のおもちゃを守った二人は、羽がなくなって、火の力も水の力も弱くなってしまいました。
でも、幸せです。
だって、ずっとずっと一緒にいられるからです。
おしまい
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現代社会と共通する筋立てになっているのは、お子さんたちも子供なりに社会をよく見て理解しているという表れなんでしょうね。
子どもは大人が思い込んでいるほど子どもではないという証よね。
ドラゴンに幼稚園ライフがあるなんて、想像したことなかったな〜。
さすがゆいまるママの子ども、将来有望だわ。
2012/11/11(日) 午後 6:46
>morinomituさま
物語を通して、子どもたちがどんな風に世界を受け止めて、また何を期待しているのか垣間見られる気がして、とても楽しいです。
たまに、ドキッとさせられちゃうこともありますけどね。
本当に、大人が思うほど、子どもは子どもじゃないってことですね。
登場人物を自分に引き寄せるのは、想像力の引き出しの少なさかもしれませんが、同時に共感性の高さとも考えられて、これもなかなか興味深いです。
読んでくださって、ありがとうございました。
2012/11/13(火) 午後 9:19 [ ゆいまる ]